オズワルド・真空ジェシカ ツーマンライブ「笑い屋キャリー」

ものすごく久しぶりに、普通のお笑いライブに行きました。何年ぶりだ?
幸運なことにM-1の予選に関してはチケットを手に入れることができて、例年3回戦以降どこかの予選は見に行けたはいたのですが、賞レースではないライブ!久しぶりの無限大ホール!ちょっと緊張しながら行きました。無限大ホールって入り口に客引きの子がいるから入りづらいんですよね。
コロナ禍ということで入場は時間単位で区切られており、番号が遅かったのでわたしが入る時には誰もいなくて助かった。
お笑いライブに行ってなさ過ぎて客層もわからなかったけれど、男性客が多かった!2/5ぐらいは男性だったんじゃないかな。二組とも男性ファンが多いのかしら。肌感的には、真空ジェシカファンが多かったのかな(性別関係なく)と思いました。最初に出てきたときの拍手の圧が違って驚いた。ここ吉本の劇場なのに?こんなにホームでいいのか?
 
ネタやコーナーの面白さはひとまず置いておいて、ライブを見に来ているお客さんの熱量を強く感じるライブだった。11月から定員が8割にまで上がったということもあり、コロナ禍の中でライブに来ることが久しぶりという人が多かったのかもしれないけれど、それを差し置いてもこの2組のライブを心待ちにしていて心底楽しんでいるというのがビシビシ伝わってきた。とにかくみんな起こるであろう面白いことを1つも取り逃がしたくないんだろうなというほどに感度が高く反応が良い。
わたしはというと、コロナ関係なくライブが久しぶりだったので、なかなかピンとこないところも多かったのだけれど、自分が鈍っているからこそ周りの感度の高さがよく分かった。
よく「客席があったかい」という表現を耳にするけれど、なるほど熱量の高いファンが集まったライブは「あったかい」通り越して「あつい」んだなー。
割と即完ライブだったようで、わたしみたいなもんが軽い気持ちで見に来ちゃってすいません…という気持ちにもなった。
 
以降はネタメモ
  • オズワルド:改名
 はたなか はA音だから口に何か入れられる可能性が高いので改名したい。
 口開けっ放しというくだり出てくるだろうなーと思っていたら、後半見事に出てきた。予想当たって嬉しい!!
「お前の方が圧倒的にはたなかっていう機会多いからな」の、ベースが無茶苦茶な理論なのに理屈通ったこと言い出すから言い返せなくなる感じ、好き。ネタのテーマと展開の無理のなさで、わたしはオズワルドの中ではこのネタが1番良かった。1本目だったのに一番はっきり覚えてる。
2回戦でやってたネタ。
あれ、こんな感じだったっけ?もっと面白かったと思ったんだけどな…。ルミネのほうが笑いやすい劇場だな、つくづく。
伊藤四郎と同じ鳴き声」というツッコミとても好き。真空ジェシカの、ツッコミフレーズがこちらの予想とは違うところが好き。あと、ネタの入りでグタグタ言わないところも良い。
憲法を無くそう!のところがとても好き。
  • オズワルド:登山(熊)
2回戦でやるつもりだけど、見たことある人多いのかな〜と話していた。わたしは見たことなかった。結局このネタやったのかな。
後半の、電車に熊が乗ってくるあたりからの盛り上がり方が賞レースっぽい。
 転校生の挨拶、いきなり知らない人が入ってくるから浮いてしまうので、知ってる人から徐々に知らない人になっていけば馴染むのでは?
 川北くんが先に出てきてセンターマイク横で上下して、ガクくんが出てきた後に動きに合わせてセンターマイクを上げ下げして「そういうゲームじゃないから」と。こういうのがめちゃくちゃウケてて(面白かったですよ!)真空ジェシカめっちゃ好かれてるんだなーと思った。
「ホームでも笑ったりしない良いクラスだということが分かった」
「知ってるうっちゃんの2期下の内村光良だ…!」
とか、ツッコミを聞いた上で笑えるっていうポイントが多くて好きだった。
  • オズワルド:割り込み
 ムカついたおじさんの話をしているはずが、おじさんの味方になったり、かと思いきやまた怒っていたり…。
とても面白くなりそう!今も面白いけど、なにかでとても面白くなりそう!
ほんと目的は何?と言うぐらいに主張がコロコロ変わるので、真剣に見てたらついていけない。これは伊藤さんをからかってるだけ、と見るのが正解なのかな?
トマトのくだり良かった。最初にトマトの話が出てきたときに、後半にも出てくるとは思わなかったので、驚き関心でより面白かった。よく出来てるな。すごいな。
 これは良かったなぁ。アンケートでは、このネタを1番に選択しました。
 「来たとき開いてましたよ…?」からが、とっても良かった。こういうバカバカしいの大好き。
 
 
  • トーク?コーナー?
  • M-12回戦について。真空ジェシカはすでに出番終えている。オズワルドはこのライブの翌日の予定。「真空は昨日だっけ?(伊藤)」「一昨日(ガク)」「俺は昨日(川北)」「えっ?僕は一昨日だったけど…(ガク)」「俺は昨日(川北)」
  • 2回戦見に行った(見に行く)人~?と客席に問いかける。「準々決勝見に行く人?」と聞くも誰も手を挙げない。まだチケット発売になっていないから。「あれ?まだチケット発売してないのかな?」となる舞台上。「まだ発売してないよって人~(川北)」
  • 有楽町シアターはウケにくい劇場?あのカミナリさえもスベってしまった。「未だ誰もウケたことがないと(ガク)」
  • きよし師匠の感染拡大防止VTRについて
    よしもとの劇場は今、開演前にきよし師匠の感染拡大防止VTRが必ず流れるらしい(この日も流れていた)それがやや空気を重くしてしまうんだよね…という話があり「それ今見れるの?(川北)」ということで、その場で見てみることに。
  • その後コーナーは、ボックスからテーマを引いてトークするけれど、そのテーマは今この場で書いて決めるというもの。自分が書いたテーマを他の人が引いてしゃべる可能性がある(というか確率的にほぼそうなる)。
  • 「え、じゃあ俺が「渡辺豊(だったかな?)」って書いてもいいの?(畠中)」畑中の同級生。
  • 1人2枚テーマを書かなきゃいけないので、ちょっと時間がかかる「今(きよし師匠のVTR)見てもらえば良かったな(川北)」
  • 以下は、それぞれの書いたトークテーマ(引いた人/書いた人)
  • ママタルトで1番好きなメンバー(ガク/川北)
    つい最近も同じようなコーナートークをして、同じテーマで答えた。
  • ガクのギャグ「やせちゃう〜」はこうしたらよくなる(畑中/ガク)
    「やせちゃう~」の前に口に手を当てて、音を出すのはどうか?という伊藤さんの提案にのって、やってみることに。
    伊藤さんは手を当てたときに吸って音を出していたのに、普通に投げキッスするガクくん。「キッスの分 やせちゃう~」にしたら?(伊藤)
  • 渡辺豊(伊藤/川北)
    このね、トークテーマを書いたのが川北くんっていうのがね。ほんと終始フザけていますよね。伊藤さんは架空の「渡辺豊」の話をしていました。
  • 鼻(川北/畠中)
  • キャバクラ(ガク/伊藤)
    溝の口のキャバクラは入る時は溝の口で、帰る時は登戸
  • 犬(畠中/畠中)
    犬は忠誠心があるとか言うけど、実はエサを貰えるか・貰えないかだけが原動力になっている?らしい?
  • 伊藤沙莉(伊藤/伊藤)
    多分これは他の人に引いてほしかったんだと思う。最近の天然エピソードを話していました。
  • 賞レースの結果待ちまでの間なにしてる?(川北/ガク)
    多分これオズワルドの二人に聞きたかったんだと思うのに、川北くんが引くという…。「通った人のつもりで生活してる(川北)」
 
オズワルドのこと、あんまり知らないのに去年のM-1決勝を見ただけでポイズンっぽいと思い込んで、そういう感じを期待して見てしまったので、伊藤さんが結構テンション上げてく感じのツッコミをすることに驚いたりした。この日に3本見ただけでオズワルドってこんな感じのネタする人たちなんだなっていうのが、やっと分かりかけた気がする。ついツッコミに目がいってしまうけど、畠中さんのボケのトーンもすごく良い。深刻すぎなくて、ふざけてんだか真剣なんだかわからない感じ。好き。
 
真空ジェシカのネタはコントの中に変な人が出てくる形のものが多いのに何故面白いって思えるんだろうって不思議で、M-1の2回戦を見てから考え込んでいたんだけど(2回戦の記事にも書いたけど)キャラクターに無理がない(川北くんがマジでいつも変なこと言い過ぎ)というのと、ガクくんもコントに入った上でつっこんでるからというのも多いに影響してると思った。コントの外からツッコんでると、設定そのものからツッコんでほしくなってしまうときがある。意外とツッコミはコントの外にいるスタンスの人多い気がする。コントに入っているというか巻き込まれている系のとき、そうなりがちなのかも?
でもツッコミの人も完全にコントの中に入っちゃってるなら「そういう世界」として処理できるってことなのかもしれない。
 
 
わたしはコント見るのすごく苦手なんだけど(漫才コントではなくて)なんで漫才は見れるのにコントは見れないのかってずっと不思議だった。
けど、今年のKOCの決勝を見たときに漫才だと「会話を聞いている」スタンスで見るのが基本になるけど、コントだと「自分も同じ世界にいるのか」「お芝居的なものを見ているのか」というのがコント始まった段階だと判断がつかない(そしてわからないまま終わったりする)から見るのが難しいんだということに、やっと気づいて、そう思ってみると漫才でも「会話を聞いている」っていうスタンスで見ていると辻褄が合わなくなるネタのことは「なんか変」って思ってることが分かってきた。あと、ちょっと前はこういうこと考えることばかりして生きてきたけれど、最近お笑いライブから離れていて、そしてまたちょっとしたきっかけで同じようなこと考えたりして、こんなこと考えて一体人生の何に役立つんだろうとか思うようになった。以前はそんなこと考えなかったから、なんか熱が冷めて物事を冷静に見れるようになってきたのかもしれない。年齢のおかげ?