【配信】ダイヤモンドno寄席

ダイヤモンド野澤さんが怪我で不在なのに、ダイヤモンドの漫才もやると告知していたので
これはきっと他の出演者が野澤さんになるみたいなことかな、と思っていたら
他の出演者が小野さんになるという、まさかの展開だった。
配信後、反響がすごかったらしく配信期間も延長になっていた。
配信見た記録は今まで残してなかったけれど、もはや配信も普通にライブの延長線上にあるような気がしたので配信期間が終わった後に記録することにする。

ネタ

・令和ロマン:浅草キッド
浅草キッドネタをやってみるにあたり「無料版をやるから」という入りが良かった。
浅草キッド見てないし、Netflixも使ったことないのでピンとこないところも多々あり。
途中後ろを振り向くところで、M-12021 3回戦での真空ジェシカのネタ飛ばしをいじったり。この時点では「あらあら、みんな仲良しなのねぇ」ぐらいにしか思っていなかった。
 
・ママタルト:初詣
ツカミの「俺たちをみくびりおって」と、鳥居にびっくりする大鶴肥満のことしか記憶に残っていない。
振り返ってみると、まじめにネタをやったのはママタルトだけなのでは。
 
真空ジェシカ:マンションの管理組合
椅子を持ってきて登場。何に使うでもない。
途中のエレベーターに乗って移動シーンがM-1エレベーターになっていたり、エレベーター内にともしげさんが複数出現して、ともしげダウ90000が爆誕。とM-1ハイライト集になっていた。オチも錦鯉のライフイズビューティフルを引用。
このネタ普通に面白いのに、おふざけの部分の印象のほうが強くなってた。
ガクくんは川北君の思いついた楽しいことを具現化するための小道具なんだなぁと思って、霜降り明星粗品のピンネタでのフリップが人間(せいや)に変わっただけみたいに言われていたな…と思った。
ちなみに、私はグレイモヤは分からなかった。
 
・Aマッソ:親子
ツカミで真空ジェシカの真似。言うとしたらうち〜!今思えば、村上さんがガクくん役をするというのは、何かメッセージが込められていたのかもしれない。
親からの仕送りがうざい。送られてきた品目から、親が豪になっていると指摘。
親の豪はわかるけど、子の日は分からん みたいなところが面白かった。
今までAマッソのネタって村上さんが突き抜けてアホみたいなネタしか見たことなかったのかもしれない。加納さんの力技なすっとぼけツッコミ(?)がよかった。
 
・ダイヤモンド:
野澤さんが骨折で入院?なので小野さんと野澤パネル及び野澤SEで漫才。
ツカミの応酬から、小野さんに代わり他の出演者が野澤パネルに話しかけていく。
SE担当する方の感度も求められていて、誰が操作していたんだろう…荷が重くないか…。実際SEこれじゃないほうが…!って瞬間もあった。
おふざけが加速していって、今思えばここらへんから雲行きが怪しかった。
 
コーナー:お笑い大喜利
完売するけどリピーターがいないと噂される「お笑い大喜利
主催の野澤さんがいないことと、純お笑い大喜利メンバーの相方達(非お笑い大喜利メンバー)がいることで、お笑い大喜利にはならなかったらしいけれど、あれからツッコミを取り除いた世界を想像するとお笑い大喜利が何をやってるいるのかは垣間見えた気がする。(そしてリピーターが極めて少ないという理由も分かる気がする)
お題に対して面白い答えを出すのが大喜利だろうけど、お題を無視してただ面白い答え(お題を無視してるから「答え」と呼称するのは誤りかもしれない)を出し続けていた。
回答から得たひらめきをどんどん展開していく。発想が連続していくのを見ていくのは楽しいけれど、それを楽しむ体力と気力が無いとついていけないなと思った。
ので、ガクくんがツッコミに回ってくれたおかげでめちゃくちゃ見やすかった。ツッコミって大事。
とにかくずっとおふざけが続いていて、ボケが重なりまくるし、脈絡がないし、無茶苦茶だった。無限大ホールのツイッターが「カオスをお楽しみください」とか言っていて、物は言いようだな、と思った。
そして戦犯は明らかに真空ジェシカだった。わたしがもしこの中にすごく好きな出演者がいて、その人が大喜利するのを楽しみにしていたとしたら、真空ジェシカのこと大嫌いになっていたと思う。ただ、今回の出演者のことが大好きな人はきっとこの展開も大好きなんだろうな。
 
覚書
・明転したら、噂のガクくんと村上さんが対面座位
 村上さんに「どうだった?」と聞かれても、ガチ照れで「えへへ」とするだけのガクくん。
・主旨説明している小野さんにちょっかいを出す出演者一同
・川北くんが小野さんを押し始めたら、ガクくんが押し返していたの良かったな。
 川北くんが始めたことに、素早く乗っかる感じは小道具感あって良い。
 あと押し返して小野さんを元の位置に戻す=正しい状態に戻す=言葉を使わない実力行使ツッコミとも解釈できて良かった(多分そういう意図ではない)
・説明しているまま運ばれていく小野さん。モニターを使って袖からの中継風。舞台に残ったくるまさんと大鶴肥満のボケがぶつかり合う。
・舞台上で何かやってるのに画面には上半身裸にされ、捕まったようなガクくんが映る。情報が多すぎる。
・ここで服を脱がされたために、この後ずっと上半身裸。村上さんに服を取られる。
・手を縛られているので回答ができないガクくん
・ガクくんの口にペンを咥えさせてあげる小野さん、優しい
・口でなんとか回答を書き、口でなんとかフリップを持ち上げるガクくん。さすがNGなし芸人。
・「たすけて」と出すガクくんに、近寄りおそらくヘルプミーのハンドサインを指示していた加納さん、優しい。
・救急車で運ばれる野澤さんの写真でひとこと
・お題は自由に行ったり来たりできる
・完全に戦意喪失で全然回答のでない非お笑い大喜利メンバー
・お題を無視したおもしろ回答を続けるお笑い大喜利メンバー
 
ここまで書いて気づいたけど、大喜利の回答ぜんっぜん覚えていない!
全体を通してとても面白くてずっと笑ってたんだけど、これを面白いと言っていてはいけない気がして配信が売れていくのを複雑な気持ちで見ていた。
ともすれば演者だけが楽しそうにしている地獄ライブになりそうなのに、そうならないというのは見ている人たちが教育されすぎているからなのか。
 
年末年始にかけて、いくつか配信ライブを見ていたけれど、以前は現場にいかないと見れない極めて閉鎖的だった若手芸人のライブが、コロナの影響で配信が盛んになって今では配信があって普通みたいになってきている。
このことで、収益が上がる人も多いと思うけれど、配信環境を整えられないぐらい小規模なライブだったりだとか、配信コストを考えると赤になっちゃうような知名度のライブだと「配信なし」という選択になるわけで
大手事務所じゃなかったりするいわゆる地下ライブは、一層地下ライブ化していくのではないだろうか、とか
配信があることで、多少の規制が発生しているだろうから、生ライブならではの危うさみたいなものはだんだん失われていく(一方で配信のないライブはそれが濃くなる)のかな、とか
そんなことを考えていたところに、このライブ配信を見たので、思うところがあった。(客が何を思うことがあるのか)