スーパーマラドーナVSシアターモリエール
スーパーマラドーナの東京単独ライブ第2回目に行ってきました。1年程前に行われた初東京単独ライブも見に行っていたのですが、本人達曰く「前回は即完だったのに、(今回は)空席が…」「椅子の配置と、皆さんの配置のおかげで埋まってるように見える」とのこと。「けどウーマンラッシュアワーよりは売れてるらしいからええわ!(武智)」武智さんは村本さんを敵視するよう心がけているんだとか。…同期って…(笑)
ネタが10本、全て漫才というボリュームで。エンディングで本人達も仰っていましたが、完全に試しにかかっている様子でした。私はこのときTHE MANZAIが頭を過ぎっていたのですが、数日後に関西の賞レースMBS漫才アワードの決勝があったようで、そちらへの調整も兼ねていたんですかね。漫才アワードのほうは優勝したそうで、NHK上方漫才コンテンストでも優勝しましたし、やっと、やっと上り調子になってきた…ということでしょうか。
再結成してから、3年半ぐらいかーと思っていましたが解散期間ってほんの一瞬なんですね(笑)もっと長かったような気がしましたが…。
感想などは以下に。ネタバレ含みます。
- 北斗百烈拳
- カット生活
良くも悪くも、彼ららしい…というかボケて・ツッコんでというネタでした。
- パチンコ
彼らのネタは本人達のキャラクター・関係性に則って高圧的な武智さんと、それにビビる田中さん…という形のものが多いように思いますが(とは言え、そんなにネタ数は見ていないというのが正直なところですが)やはり、こういう田中さんが本心では武智さんをおちょくっているような様が見え隠れするもののほうが面白いですね。「田中」ではなくて「パチンコ」であるから好き勝手出来ているということなんでしょうか。
- VTR:後輩笑わせ勝負
- 声変わり
- 学生時代
聞くところによると、漫才アワードではこちらのネタをかけたんだとか。確かにとてもウケていましたし、面白いネタでした。面白いネタでした、と言いつつも思い出そうとすると上手く思い出せないという状態ですが…
- ユニゾンツッコミ
導入部分を聞いて、勝手に「あー、これはツッコミワードを提示せずに展開して「いや、何言うか言ってくれないと!」みたいな感じになるんだろうなー」なんて安易に考えていたのですが、むしろ逆ツッコミワードを先に提示して、そこにもっていくまでの過程を楽しむような形でした。
オチ部分(ツッコミ部分)が先に分かっていることで、会話が展開していく中で「お、こうやってあの言葉にもっていくのか!」というような見方も出来て、初見なのに何度も見たことのあるネタのように楽しめるという点があまり無い感覚でした。
少し前に映画関連のニュースサイトにて、ネタバレに効果による研究についての記事を読んだばかりだったので、漫才にもそういう要素があるのかなーなんてことを考えていました。「くるぞくるぞ」という楽しみ方は、特定の誰かを追っかけている方ならば必ず経験している楽しさでしょうし、このネタはあえてこの「ネタバレ効果」を利用しているネタなのかな、と。
- VTR:後輩笑わせ勝負2
- ナンパ
文字におこすとどうしても面白さが失われてしまうのですが、田中さん演じるコンビニ店員の「いらっしゃいませなのだー☆」という挨拶が面白かったです。最初は「は?」と思っていたのですが、それの反復のさせ方がすごく良かったです。
- 娘の成長
すごく良いネタでした、面白かったです。パチンコのネタの部分でも書きましたが、やはり田中さんがのびのびと好き放題しているネタほうが好きなようです。
- VTR:音を変えてみる
それぞれの傾向が見えてきて面白かったです。
- コーナー:スーパーマラドーナ事件簿
ここでのやりとりを見ていると、ネタでは田中さんに対して高圧的な武智さんですが、普段は割と穏やかというか出来ない相方に手を焼いている…といった感じがしたのが印象的でした。
それにしても田中さんの悲しいエピソードよ…。R-1エントリーした際に「スーパーマラドーナ田中」という名で登録したにも関わらず、所属を(アマチュア)とされていたんだとか。もちろん武智さんは吉本所属、彼らよりかなり下の後輩もちゃんと吉本所属にしてもらえているのに…。
- VTR:田中の留守電
- 井戸端会議
ざーっと一気に(VTRも挟んでいましたが)9本やって、コーナをはさんでのネタだったので少し失速してしまったようにも感じましたが、面白かったです。
終わった直後は「もっと爆発的なネタがあっても良かったのに!」と思ったのですが、今こうやって思い出しながら書いてみると思い出し笑いが止まらないくだりがいくつもあって、彼らの漫才は反復することで面白さが増すタイプのネタなんだなーと。そう思うと、賞レースなどには弱い?とも感じるのですが…最近になって賞レースで勝ちあがれるようになってきたのは、そういう部分を上手く利用出来るようになったからなのでしょうか。単純に芸歴の問題でしょうか。
またネタをためて1年後ぐらいにやりたい!とのことだったので、これからも定期的に東京に来てくれることを期待します。