ボーイフレンド単独ライブ「くじら公園」


行く予定ではなかったのですが、友人からチケットを頂くことになり見に行くことに。
Twitterにも書きましたが、正直そこまで好みというわけでもなくて、単独ライブなんてファンがこぞって集まるような場所に行っても浮いてしまうだけだろうなーとか思っていたのですが、結果的にはすごく楽しかったです。
これってすごいな、と思います。好意的に見ているとも限らないのに、楽しめるというのは。

ネタバレ含むネタメモ
  • オープニング曲
普通の単独ライブならば1本目が漫才、とか最初からVTRとかなんですけど、単独ライブTシャツを身に着けて2人が登場。
何をするのかと思ったら「曲で思いを伝える」ということで、このために作ってもらったらしい曲を披露。
曲が終わってからの流れが、ミュージシャン漫才のそれと同じで、「まさか漫才バトル予選であのネタをやったのは、この単独ライブへの伏線だったの…」と深読みしてゾっとしました。
でも漫才バトル予選で、あのネタを見ていなかったら私なんかは、「あーあのネタの!」とは思わなかっただろうし、やっぱり意図していたのかも…こわい…。
  • OPVTR
くじら公園と思しき場所で遊ぶ二人の様子、爽やか
  • 自己紹介
新しい自己紹介を考えたほうが良い、ということで。ラップ調のネタ。
  • 宮川のことばかり考えている
先程のネタで覚えて自己紹介を早速やろうとする黒沼さん。こういうのが良いなぁって思いました。
若干BL要素を取り入れた?ようなネタで、自分はもともとそういうネタが苦手で(狙ってる感が嫌)更には特別にファンではないこともあり、若干の盛り上がりを見せる会場とは裏腹に引いて見てしまう一方だったのですが
後半で宮川さんが黒沼さんの妄想を追い抜いて、どこまでも肯定していくが為に、そもそもの発信者だったはずの黒沼さんが圧倒されてしまう…という流れになって一気に引き戻されました。
こういうことが出来るのが上手いなぁとか。
    • 「嬉しいよ!?嬉しいけどお客さんの前で言うことじゃないでしょ?」
  • VTR:宮川かっこつけ
  • コント年号
歌にのせて年号を覚えようというコント
  • VTR:黒沼誠
アイドルのDVDだとかをイメージしているんでしょうか?なんだかぶりっ子全開の黒沼さんを見せられました。
これも先のネタと同じで「えー、何これー」って思うんだけれど、最後の宮川さんのツッコミで一気に救われるという…。
しかしながら、自分の後ろの席にはご家族と思しき方々が座ってらっしゃったので、その方々と一緒にあの映像を見るというのはなんだか…その…なんだか…。
  • 娘のしつけ
娘がグレちゃった時の練習をする、というネタ。
黒沼さんがあまりにも思うように動いてくれないから「娘にはグレてほしいんだよ!」とツッコむ宮川さん。異常すぎる。
    • 「夜隠」
    • 「女の子しすぎだから!」
  • 感情解放
奥さんの料理にありがとうってちゃんと言ってる?という話から、自分の感情をもっと出さなきゃいけないということに。
黒沼さんの提示してくる「正解」を疑わずに「分かってきた、分かってきた」と言ってそれを超えるぐらいでやりきる宮川さんが、やっぱりすごい。
  • VTR:苦手克服1
ホラーが苦手な黒沼さんが、吉本本社(元々学校だった)でホラー映画を見るというチャレンジ。
それに加えてドッキリもいくつか仕掛けられている。
  • コント代役
エンディングトークで「何がしたかったんだろう?」と本人達が仰るような。
分かりやすく異常な感じの黒沼さんが面白かったです。ここまでずっと宮川さんのオカシサばかりが際立っていたので、黒沼さんもそういう風に転じれるんだなぁと。
  • VTR:苦手克服2
続き。
  • 結婚式のスピーチ
ラップ調のネタの演歌バージョン!宮川さんはどんだけ作曲するの(笑)
宮川さんも一緒になってボケのパートを歌っちゃうというオチは、多分普通だったら認められないんだけれど(私が、個人的に)そのフレーズが「認定漫才師」というものだから、そりゃそっちにつられちゃうよねーと納得出来るという。
  • エンディングVTR


もーう!どこまでもポップ!そして上手い!
何と表現するのが一番しっくりくるのか分からないんですけど、とにかく一切「悪」が無くて爽やか。人柄が良さそうという印象ばかり強まります。
宮川さんがものすごい優秀で、とんでもないプレイヤー。で、そういう人がツッコミ役なんだという。異常さみたいなものは宮川さんからばかり感じ取れるのに、その人がツッコミをやっていて、でそれが上手いという。
おそらくこれを動かしているのであろう黒沼さんは、ものすごく頭が良いんだろうなーと思いました。感心を超えて怖くなるぐらいに。

彼らは完全に人でファンにさせるタイプの芸人さんなんだろうなー。で、個人的にはそういう人達が人気者に(もっと端的に言えばテレビスターに)なれるのだと思っています。

個人的には、漫才をみて「えー!そんな展開になる!?」みたいな刺激があるもののほうが好きなので、ボーイフレンドの漫才はそういうのとは違うので好みと言うわけではないんですけれど、単独ライブを見て「この人達は本当にすごく優秀なんだな」って思いました。こんな風に思うとは。