星・屑♯1


3カ月公演の第一部を見てきました。
「星のようにキラキラ輝く人達の、屑みたいな毎日」
ということで、芸能人とその素顔みたいなお話でした。

これを書いている今、まだ千秋楽公演が終わっていないわけですが
ネタバレ要素盛りだくさんで記録します。本日公演を見る予定の方はご覧にならないように。
ストーリーには余り触れないですが…。

出演…サカイスト/トンファー/ボーイフレンド/あわよくば/ヒダリウマ/KBBY


最初は、まさよしさん演じる脚本家とそのアシスタント役の宮川さんのやりとりから始まり、兄役でデンペーさんが登場...トラブメーカーの兄と、振り回される弟の物語だったんですが
小川くんがセリフを噛んだと同時に「カット!」の声。
ここまでの物語は劇中劇だったわけです。

なので、役名が二つあるんですよね。ただでさえ役名を覚えられない人間なのに、これは本当に拷問に近いです(笑)
と、言うわけでレポも当然役名は分かる範囲でしか書けません。神保町花月ブログで公表してくれることを祈るばかり。

主軸の物語での役設定は下記の通り。
まさよしさん(睦月良平)学生劇団から頑張ってきて、今回のドラマで初主演を果たす俳優。お人好し。
デンペーさん (如月圭吾)元ジョニーズのアイドル。今は人気も低迷しつつあるが、一世を風靡したアイドルだったのでチヤホヤされなれ、ワガママが止まらない
山西さん(片桐弥生) 芸能界の重鎮的大女優。息子を溺愛。
小浜さん(卯野)弥生(山西さん)の夫。人気プロデューサー。女の子大好きで、不倫中。嫁には愛想が尽きてるが怖いので逆らえない。
宮川さん(文谷俊彦) 新人俳優。先輩のバーターで出演が決まり、現場に馴染めていないのではと不安になる。
黒沼さん(葉桜葉) 脚本家。今回のドラマを書いた。ゲイ。良平くん(まさよしさん)がお気に入り。
西木さん (?)ADの先輩。媚売りがち。 小川さん (卯野長武)弥生(山西さん)の息子。今回のドラマでデビュー。本当は母を鬱陶しいと思っているが、言いなりになっている。
新崎さん(?) 今回のドラマのディレクター。初ディレクター作品 。
山添さん(?) 新人ADこきつかわれまくり。しかし、実は芸能ゴシップを手に入れるため潜入取材している記者。
BBさん(中島みな代) 子役出身の女優。小浜さんと不倫中。
山崎さん(横森メイ子) まさよしさんと同じ劇団出身の女優。


劇中劇(里中ブラザーズ)での役設定は下記の通り。
まさよしさん 人気脚本家。幼い頃に父を亡くし、母親は昨年亡くなったばかり。2人の思い出がつまっている家に住み着いている。
デンペーさん 遺産を持ち逃げして行方をくらましていたが、急に帰ってきたトラブルメーカーな兄
宮川さん まさよしさんのアシスタント
BBさん デンペーさんの彼女?西大阪出身の地味な女
KYさん デンペーさんの彼女?釧路出身の派手な女
山西さん まさよし・デンペーの母親。1年前になくなっているが幽霊として現れる。
小川さん まさよし・デンペーの父親。 自身が25歳の時に亡くなっており、若い姿のまま。幽霊として現れる。

繰り返しになってしまいますが、お芝居の中にお芝居を入れ込むという形は、ただでさえ役名を覚えられない自分には、かなり見るのに疲れました。
最初のお芝居がなんとも違和感のある感じだったんですが、芝居をしているという芝居だからなんでしょうか。まさよしさんらの怪しい関西弁が聞けます(笑)
役姪が覚えられないと言っている割に、しっかり役名をおこせているのは、抽選で当たる劇中劇のポスターをゲットしたからです。なので、そこに名前の書いてないADさん達の役名は分からないという(笑)
そして、こうやって書き出してみて気づきましたが、それぞれの名前が月に関係ある名になっている…んでしょうか。
睦月良平…睦月:1月
如月圭吾…如月:2月
片桐弥生…弥生:3月
卯野…卯月:4月
横森メイ子…May:5月
中島みな代…水無月:6月
谷俊彦…文月:7月
葉桜葉…葉月:8月
卯野長武…長月:9月
出演者はあと3人いるので
残りの役名が10月、11月、12月に当てはまっているのかなぁ。どうだろうか。
これに対して、劇中劇の役名がリンクしていたりするんでしょうか。うーん。

トンファーは2人ともとても合った役でした。
小浜さんはオフの部分でしか出てこないので、あまり活躍は見れなかったですが。山西さんの活躍っぷりたるや!おばさん役があんなに似合っていていいの?と(笑)
弥生という強烈な大女優の貫禄というか、横暴っぷりと、あのツッコミワードセンスがとても合っていました。宮川さんをいなす場面が何度かあり、多分そこのセリフは山西さんに任せられており、ファン的には非常においしい役柄でした。
私が見に行った回では、小川くん(弥生にとっては自分の息子)の可愛さに目を晦ませる場面でのセリフが少しかみ合ってなかったですが(笑)それに対し小浜さんが「何言ってんだ?」と言ってくれたのも、ファン的にはニヤニヤと。
そして私は今日初めて山西さんをブスだとおもいました。服装って大事ですね。
役の衣装から、私服に着替えた時の胸の開き具合だとかスカート丈とか、この人一体何歳なの!?という疑問。
そして小浜さんは何故あんな強烈な女性と結婚したのか...?あの可愛いノリの小浜さんと山西さんの恋愛模様が気になります(笑)可愛い時代があった...んだよ...ね...?

小浜さんとBBさんのやりとりの際に「じゃあ、指きりね!(BB)」「指きりいや!(小浜)」「指きり嫌?(BB)」「チューがいい!(小浜)」というのがあって、いやはや。小浜さんのパブリックイメージを完全に掴んでいるなーと。言いそう、言いそうすぎてちょっと引くぐらい言いそう。

黒沼さんのゲイキャラも素晴らしくハマっていました。
黒沼さん的にはあれで良いんでしょうか?(笑)いや、ものすごく面白かったですけど。

セットの中に鳩時計があり、それが普通に「ポッポー」と鳴ってしまうんですが。そのタイミングというのはやはり日によって違うので、毎日アドリブで処理をするそう。
山西さんが最初登場するときに(霊なので)チェストの中から這い出てくるんですが、私が見に行った日はちょうど山西さんの登場の前後に鳩が鳴っていたので、エンディングトークで「惜しかったな」と言われていました。
確かにポッポーのタイミングで出てこれたら面白いよな(笑)しかしながら、山西さんは「僕、鳴っていたの気づきませんでした!」「役に入り込んでたんでしょうなー!」とのこと。

多分、この物語の主役は睦月良平なんですが
自分はむしろ「星」と「屑」の間で悩まされる、文谷俊彦の目線に入り込んでしまうなーと。実はこっちが主役?

♯2は「星と屑の物語。その二つが交叉した時、本当のドラマが生まれる。」ということで
妻の弥生に隠さなくて済むようになったとは言え「絶対離婚はしない」と言い切られてしまった卯野とみな代の関係とか
そんなことは露知らずみな代に想いをよせる長武との関係だとか。
お金に目がくらんで、卯野とみな代の不倫をリークしてしまった文谷の行く末とか、それをどう記事にするのか、とか
メイ子のお腹の子の父親は?とか、葉桜先生と良平くんはどうなっちゃうの!?とか(笑)
気になること盛りだくさんなわけですが、この「オフ」での関係が「オン」の方に影響してくるってことなんでしょうか。なんともまぁ。