M-1グランプリ2010準準決勝結果


24組が準決勝進出。
アーリアン(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
マヂカルラブリー(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
ウーマンラッシュアワー(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
ピース(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
笑撃戦隊(ワタナベエンターテインメント)
囲碁将棋(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
カナリア(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
銀シャリ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
磁石(ホリプロコム)
ジャルジャル(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
スリムクラブ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
タイムマシーン3号(アップフロントエージェンシー)
チーモンチョーチュウ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
千鳥(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
東京ダイナマイト(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
ナイツ(マセキ芸能社)
ハライチ(ワタナベエンターテインメント)
パンクブーブー(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
プリマ旦那(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
POISON GIRL BAND(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
モンスターエンジン(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
ゆったり感(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
我が家(ワタナベエンターテインメント)
笑い飯(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
かなり順当な結果だという印象です。有力視されていた方が落ちていたりしますが、やはり見に行って感じたものは正直。納得。


以前ここにも書いたかもしれませんが、LLR福田さんのイベント「LLR福田がしゃべる」にてザパンチの松尾さんがゲストだったときに、M-1関連のお話をしていまして。過去にLLRがM-1で奮わなかった際に松尾さんに相談をしたらしく、その時松尾さんは「自分達が何番目ぐらいにウケていたと思う?」と問うたそう。それに対し福田さんは「10人受かるとしたら10番目とかそれぐらい〜」というような控えめな答えをしたようなのですが、松尾さんは「ザパンチは毎回1番ウケたと思っていました」というように返した…という話がすごく印象的で。今回M-1を迎えてこの言葉がすごく頭を過ぎるのです。ちょっと厳しい言い方かもしれないですけど、ウケていたのに落ちている人もいるでしょうが、そういう人達は自分達で「1番ウケていた」と思ってはいないだろうな、と。そう思えていないっていうことが何よりの証拠だ、と。合格者の大半は(全員と言い切ってもいいかな)本人達は「自分達が一番ウケた!」と思っているだろうな、と。思っていいぐらいウケていたな、と思います。
わたしトンファーもスーマラもLLRもエリヤンもすごく面白かったんですけど、一番とは思えなかった。ポイズンのことを抜きにして考えてもやっぱり一番じゃなかった。でも、M-1に出ているからにはみんな優勝を目指しているはずで、優勝するってことは一番ってことで。今回は24組が合格だけれど、一番じゃなかったけれど24番目には滑りこめるかなーなんて思っている人は優勝は出来ない。松尾さんが仰っていたのってこういうことなんでしょうね、分かっていたけれど実際にM-1を通してものすごく実感。
だからね、あんまり悔しくなくて。むしろ受かっても嬉しくなかったかもしれないなーと思うくらい。
来年は、来年は、というのはあまりにも都合よすぎるかもしれないけれど、来年はファンも本人達も「一番良かった!」って思えるような漫才が出来てくれると良いな、と思います。


ちょいとメモ。

これまであまり意識していなかったですが、漫才の作り方において「漫才をつくろう」として作っているか「おしゃべり」を発展させて作っているか、という違いがあるようです。自分の好みは断然後者。
前者の分かりやすい例としては「漫才をする」というコントになっているもの。具体的に名を挙げるとジャルジャルとか我が家とか、アームストロングもそういう印象を受けました。お客さんがいることが前提になっていて、かつお客さんが「漫才」というものに対してどういうものかという定義があるということも前提になっている。ボケがあればツッコミがあって、だとか基本的なこと。意外とこういうアプローチの仕方をしている方が多かったのが印象的。


あとは、ボケを誘導させるためのフリという存在。これもまた違和感の正体。