怪漫〜真夏の夜のこわ〜い?新作漫才〜


出演:LLR/若月/囲碁将棋/天狗/えんにち/トンファー/タモンズ/井下好井

すっかりトンファーにハマっている私ですので、彼らのネタが見れるとあれば揚々と出かけるわけでございます。本来は怖い話が大の苦手なのですが、まぁガッツリ怖い話なんてするわけないよねーということで気楽に参加。

各コンビが「怖い」漫才を披露した後、怖い話をするという流れだったのですが。その際にMCだったLLR福田さんの隣に立っていた井下好井の井下さんは事ある毎に福田さんに(小声で、彼だけに)話かけられており、喋っていたら伊藤さんに「そこの2人はなんなんだよ」と言われる始末(笑)「なんか僕にだけ話しかけてくるんですよ(井下)」「気に入られてるってことじゃない?(伊藤)」
好井さんの怖い話で話題にでたとある旅館。そこに泊まると霊体験をする人が多いんだとか。それを聞いて福田さんが「俺が行ってもなるのかなー」と興味津々でして、隣にいた井下さんをそれとなく「行く?」と誘ったところ「なんで俺やねん!」と返される(笑)「先輩が誘ってるのになかなかだよ、今のは(伊藤)」
その後EDでももう一度誘っていたのですが「行かへんわ!」とバッサリ。井下さん良いなー、11期生の朝練トークの際に休日は本を読んでいるか・散歩しているか、というのを聞いて以来自分の中で要チェック人物に入っているのですが、今日で更に気になり指数がグンと上がりました。こうやって11期生にハマっていくのでしょうか…。

では、各コンビのネタと感想。ネタバレあるかも。

  • 井下好井:怖い話の指導
怖い話をするのが下手という井下さんに好井さんがレクチャーする、というもの。好井さんに続いて練習する井下さんが下手くそで笑いが起きるという…(笑)
もともと井下好井は上手な漫才をするという印象でしたが、最近割とよく見るようになって更にその印象が強くなっています。今日も、バラバラとどんどんボケていって、最後またしっかりと回収して畳みかけてきてまして。素人目ながらによく出来てるなぁと。

  • タモンズ 高校の卒業旅行で
大波さんが実体験と言って高校の卒業旅行での心霊体験を話すというもの。
ものすごく面白かったです。タモンズのネタをそんな沢山見ているわけではないのですが、タモンズで1番好きかもしれない。大波さんの話にちゃちゃを入れ、そして最終的にはいいところをもっていっちゃう安部さん!良いよ!
タモンズ、というか安部さんのキャラクターを知っててより面白いという感じかもしれないけれど、全体でもよくウケてたように思います。

  • トンファー ジェイソン
ジェイソンって怖いよね、というネタ。
トンファータモンズは本当に面白かったです。ここで笑い疲れちゃうぐらい笑いました。
OPでは、このライブの前に海へ遊びに行って完全に疲れてた表情の小浜さんを見て今日はグダグダになりそう、なんて言ってたのですがキッチリやってくれました。
山西さんの名ツッコミが炸裂しまくりで、腹抱えて笑いました。「また3〜4人の時に来ます」とか「それはただの妖精や!」とか「舌切れるよー?」とか。なんなの、なんで彼らはこんなに面白いの。
是非とももっと色んなところでやってほしい!というか、トンファーもタモンズも揃って単独前にこんな良いネタおろしちゃっていいんですか!?ガチで新作ってわけではないのかな。これが新作漫才だと思ったら単独期待せずにはいられません。ああ楽しみ。

井下好井とネタがややかぶりで。擬音を用いる際の擬音のチョイスが!
えんにちのことは、漫才の設定においてキャラクターが限られてしまうのって大変だろうな、とか思っていたのですがこれだけ分かりやすいキャラクターだったら、キャラクターを逆手にとってというボケが成立するのね。なるほど。
福田さんのキャラクターもなんとか分かりやすく出来ないもんかねー。とか思ったり。

  • 天狗 漫才を怖く表現
上手いなぁと見ていたら後半の暴走よ!しかし個人的には顔とか動きで笑わすっていうのはハマらないので残念…。
ネタ中にハート作っちゃうのはすごいな。お2人が目線を送る先が私の座っている位置の前のあたりだったので、あの席に座らなくて良かったなぁとか(笑)
オチがOPで話題になった「サイレントあかんでえ」を用いたものでして、これはこの漫才で使うためにOPでぶっこんできたのか、OPで話題になったので変えてきたのか。いずれにしてもやるなぁ。

  • 囲碁将棋 同級生に会って
久しぶりに会った同級生から聞いた話、ということで文田さんが喋りつづける。延々とそれっぽい怖い話をした上で最後思い切りふざけて。
笑いの起きない時間のほうが長くて、言ったらボケは一個なのにこれだけ面白いのなんて囲碁将棋はやはり優秀です。
というかこんなネタを作る度胸にあっぱれです。こういうネタばかりの人ならまだしも、囲碁将棋は割と交互にボケるようなネタもやってるのに、こういう挑戦も出来るのね。あぁでもそれらもボケのパターンは一個か(笑)
しかしあれだけ長い時間を使えばそれだけボケへの期待値も上がるわけでして、それをやってのけちゃうのが囲碁将棋のすごいところだよなぁと。

  • 若月 守護霊を交換
最近若月が好きです。
昨日は失敗がありましたが今日は割とスムーズに。時間制限で焦っちゃうのかな。
守護霊を入れ替える際の雑な扱いが非常にツボでした。そんな手でザカザカしただけで移動しないだろうに…(笑)

  • LLR 怖い話
単独でやっていたやつですね。オチ手前にて伊藤さんから「こんな長い時間やってボケ3個しかないよ」発言もあり。
手前に囲碁将棋が少ないボケでも満足感のあるネタをやってくれたばっかりに物足りなさは否めませんでした。むう。
ボケが少なくても、量より質というか100個のボケより1個のボケが勝ってるならそれで良いんだけれど。うーむ、ポイズンじゃないけれど丸太で勝負しちゃってる感。でも全然立派な丸太じゃないのよ、悲しいかな。焦って切り倒しちゃったみたいな。
面白いは面白いんだけど、何回見てもっていうネタじゃないなぁとか。単純に自分の好みじゃないだけか?
伊藤さんが機能したときの良さを知っちゃうと手持ち無沙汰にヤキモキしちゃいます。立たせるにしても何かもっと何とか出来るだろう!どうすればいいかは自分達が考えて!
実際伊藤さんのちょっとした表情や仕草で笑いは起きてるんですよ、でも福田さんしか見えてない人もいるわけで。実際LLRを初めて見たって人なんかは福田さんに目が奪われちゃうでしょうし。ああ勿体無い。
本人達だって当然伊藤さんの振る舞いが必要なことは分かってるでしょうし、だからこそ伊藤さんが呆れた顔で客席を見たり明らかにつまらなそうな顔したりするわけで。でももっとやっていいんじゃないかーと。
好き放題やる福田さんとそれに付き合ってる、付き合わされてるようで本音は心底バカにしている伊藤さんという図が!LLRってそこでしょうが!福田さんをバカにしてなんぼでしょうが!なんてもどかしいのか。
別にそうじゃなくても、ちゃんと面白ければそれで良いんですけど、見れば見ただけ面白くなくなっていく気がして、だからこのネタあんまり見たくないというか。好みじゃないのかな、結局。


もうすっかりトンファーに心を持っていかれています、何なんだ彼らは。なんとなく自分の傾向としてはひとつ設定に入ったもののほうが好きなようです。そっちのほうがボケが極端になるからでしょうか、理由はまだあんまり分かりませんが。割と「なんとなくおしゃべり」という形のほうが好みな自分としてはかなり意外な傾向です。

すごく面白かったです、こんなこと言うとあれですが昨日の大作戦より良かったかもしれない(笑)トンファーがいるかいないかの問題?あはは。