渋谷×漫才
このライブは一体なんだったんでしょうか。
吉本若手の漫才どころを14組揃えての漫才ライブ、ポイズンとトンファーが一緒に舞台に出るとなるとこういう割と大人数でのライブになるんですよね。いやぁウキウキして行ってまいりました。
前半MCはエリートヤンキーでした。MCはそつなくこなす、というイメージですが今日は調子が良かったのかな、後輩〜同期が相手だと西島さんもグイといけるからでしょうか。
- 本日飛び出しのため1番手のゆったり感
- スケジュールを聞くと渋谷×漫才→コントバトルG3→フクピューターだそう
- コントバトルG3は、コントライブの中では下位層のライブ
- 「一番下のライブに、急いでいきます(西島)」
- 橘さんの両腕についている体のバランスをよくするアクセサリー*1に興味をしめす西島さん
- 「ファンの方が2個くださって『宜しければ西島さんにも』と言ってたので、宜しくないので2個つけています」
ネタの感想は後で書きます。
中MCはブロードキャスト
- トンファー小浜さんを見て「お前どんどん輩になってるな!(房野)」
- 小浜さんも小浜さんだが、山西さんは山西さんでひどい、髪型をなんとかしろと指摘するブロキャス
- 前髪を上げたら?眼鏡でカチューシャ代わりにしたら?などと意見が飛び交う
- 最終的に自分の眼鏡で前髪をあげ、房野さんの眼鏡をかけるというスタイルに
- 「眼鏡忘れた人だよ」
- 「(シチサンライブでの企画)房野王になってから調子がいいんです(野田)」
- 髪を切ってから調子がいいらしい福田さん
- 伸びてくると目に髪がかかってきたりして鬱陶しくてテンションが下がり「今日いいや」となって喋りたくなくなるとか
- 「そんなときあったの?(伊藤)」
- とか言いつつ今日はなんとなく不調の様子
- 最近1日2時間しか寝ないという運動を行っているポイズン阿部さん
- 「それでもつの?(吉田)」「もたねぇよ(阿部)」
- 相当眠いらしい(笑)
- 吉田さんは吉田さんで夜通し麻雀をしていて15分しか寝ていないとか
- 「50歳のおじさん2人と麻雀していて(吉田)」
- 50歳のおじさん、というのが「たまにちょっと行く店のマスター」だそうで、「それどういうことですか」と問う房野さん
- 「それ説明しても大した話になんないし(吉田)」
- 「房野広げて怒られる」とザワザワする一同
- ポイズンの2人の本日の照準は無限大ホールで行われている映画のトーク、約15分
- 15分のトークのためにキッチリ打ち合わせている(笑)
- お客さんが2人しか入っていない日に、スイッチ入っちゃった阿部さんがボケまくった
- しかし当然笑っているのは吉田さんだけ*2
エンディングのMCはポイズン
- 阿部さんのマイクのコードが若月徹さんの服に通されていて、必然的に一緒に出てくることになった徹さん
- 仕掛けたくせに、「お前何やってんだよ」という空気をだす阿部さん
- 「他の先輩だったらもっと怒られてるよ?(吉田)」
- メメからゆったり感独演会の告知
- 「手売り余ってます」と相当量のチケットを出す高橋さん
- それを見て「ゆったり感そんな売れないの?(吉田)」
- 阿部さんも便乗して「お前ら(メメ)の所為じゃないもんな、売れないのは」と。
- ゆったり感が飛び出しでいないのをいいことに悪ノリをするポイズン
漫才、というかネタライブだとこれだけ数がいたらイマイチ…っていうのと半々だったりするのですが、全体的に面白かったので大満足であります。
と言うわけで漫才の感想、ネタバレも含むかも。
- ゆったり感:子供の質問
- ダイタク:お兄ちゃんって呼んで
- メメ:肝試し
メメ良いですよね、去年のM-1シーズンからやっと認識したという感じですが野球を全く知らない私でもしっかり笑える野球漫才をしている、というのがすごい。でもって笑えるように誘導してくれてるのは高橋さんのツッコミなんだろうなーと思うのです。野球漫才ってことでおそらく男性ウケも良いんでしょうし、でも男性だけでなく野球を分からない女性もちゃんと笑えるっていうのが。でもってそれをしれっとやってのけているように見えるのが。メメ恐るべし…です。
ネタとは関係ないですが高橋さんのライブスタッフ率が高くて、舞台上よりも客席側でお目にかかることのほうが多い気がします。
- ボーイフレンド:デートプラン
実は彼らのツッコミの派手さで笑いをとるみたいな感じが好みではなくて、なんとなく避けていたのですがそういう傾向は大分治まっているんですかね、あんまり無かった。というか一時期が酷すぎただけ?会場全体ですごく良くウケていたように思います、が全然内容が思い出せない…これはブロキャスパターン…?テンポ良くぽんぽーん!と進むネタはやはり抜けちゃうんですかね。ノンスタのネタも忘れがちなので思い入れの差とかではない…はず。そして、そういうネタのほうが万人ウケするのかな、とも。完全に「ノンスタがそうだから」という考えなんですけど。
- バウンサー:魔王
直前のボーイフレンドのネタ(というかハプニング?)からもってきたりして、そういう対応力と言うかアドリブ力を見せられると「おお!」となりますね、芸人さんだなーと。
レオさんのあの感じは素であり、キャラでもあるので苦言するのは違うのかなと思いますがツッコミの斉藤さん?の、なんとなく滲み出てくるチャラそうな印象はなんとかしたほうが良いのでは…いや実際どうか知らないですけど。実際どうかなんてどうでもよくて「そう見える」っていうことが問題なんですよね、そういう方向でやってるなら良いのですがそういうわけでもなさそうですし…。というかチャラそうって思っているのなんて私だけなのかな、失礼致しました(笑)
- ブレーメン:初めてのお使い
先日の漫才広場でも見たネタ、スターじゃないのに…スターじゃないのにスターに見えるよ…(笑)昨年は漫才大作戦で毎月見ていたのですが、そのときは岡部さんがフラフラしているというか安定がない印象で、でも岡部さんの出来で漫才の印象が大きく変わるので「頑張って!」という感じだったのですが、最近は見るネタ見るネタ面白いです。
漫才広場で見たときとは後半部分がガラリと変わっていまして、時間の問題なのか、作り変えたのか。個人的お気に入りフレーズは「ぼうずのくせに〜だからか?」です(笑)それに対する岡部さんのツッコミも、前回と今回では違っていて、毎回変えているのかな。どちらも好きです。
- エリートヤンキー:転校生
転校生のネタは各所で評判が良いようで、以前の宇宙人のネタと似たつくりですよね、こういうのがしっくりくるのかなエリヤンは。個人的にもすごく好きです、西島さんのオモチャにされちゃう橘さん(笑)これだけ性能の良いオモチャだったら西島さんじゃなくても遊びたくなっちゃいますよね。中国人のキャラが強烈すぎます。
個人的なモヤモヤなんですが、私は基本的にはコンビのブレーンに惹かれる傾向にありまして、エリヤンも例に漏れず西島さん寄りなんですが、だから「橘さんが良い、スゴイ」とかいう意見にすごく過敏に反応してしまいまして。上手く言えないですけど、西島さんが主軸で作っているから橘さんがプレイヤーとしての能力を強く発揮出来るんじゃないかな、と思うんですよね。ボケがあるからツッコミがあるわけでして、それでもって自分の範囲外のボケがやってきたときにこそ自分の想像以上のツッコミが生まれたりするわけで。これは西島さんを買いかぶりすぎかもしれませんが、そういう橘さんの良さが出てくるようなボケを用意してるんじゃないのかーと思っているんです、はい。
いや、何ていうか「エリヤン面白い、っていうか実ちゃん面白い」なんて言われちゃうとね…悲しいんですよ、どっちとかじゃなくて2人だから面白いんじゃんか、って。漫才ってそういうもんじゃん、って。
- 井下好井:おじいちゃんに遊んでもらう
ゆったり感とは逆で上手いのになぁ、というような感じ(苦笑)11期の漫才三銃士(笑)の中でも一個抜けてるのかな、という印象ですし華もありますし*3ちょっときっかけあれば売れそうなんだから頑張ってくれー!と、叫ぶ勢いです。別に彼らを追ってないですし、それほどネタ数も見ていないから変に心配するのも違うんでしょうけど、かなりのM-1ムードになってきている中で連続してあれ?っていうネタを見ちゃうと心配にもなります。
漫才ブルペンでは「M-1にやるネタをこういう(M-1を意識した)ライブでやるかって言うとまた別」というようなことも仰ってましたし、温存しているということなのかもしれませんが…というかそういうことなんでしょうけど。にしてもねぇ、だからって他のネタの出来が悪くなっても良いってわけでもないですし、M-1が全てってわけでもないんだし。
- トンファー:おでん屋
トンファーは割かし手放しで「面白い!」って思っちゃうのであまり書くことがないなぁ。
導入で山西さんが「やりたいことがあって〜」と言ったのに対して小浜さんが「整形?」「とうとうやっちゃう?」と返していたのですが、それに対して山西さんが「結構気に入ってんのよ」「来世もこの顔で」と言っていたのが良かったなぁ。私山西さんってそんなこうやってイチイチ取り上げられるほどブスじゃないと思っているんですけど…そんなにでしょうか、ううむ。
- 若月:ファンレター
- マヂカルラブリー:あそび
先日見たドラゴンボール的な玉を7つ集める冒険のネタもすごく面白かったですし、昨年はちょっとスランプ?みたいに思ってた時期もあったのですが全然ですね。M-1頑張れ〜。面白かったときはあまり書くことがないな…。
- LLR:相撲
- ブロードキャスト:バンドをやめる
ブロードキャストはこういう、説得系のネタが多いですね。説教とか…?でもってどれがどのネタかよくわかんなくなってしまう、というのはブロキャスあるあるでしょう。
今年でM-1ラストイヤーだとかで、どうなんでしょうか。ずっと3回戦止まりとのことですし、うーん人気とかで考えると準決勝までいってそうなんですけどね、意外。おそらく本人達もそこらへんの思いはあると思うので、ラストイヤーで結果が残せるといいですね、という気持ちと早くM-1から解放されるといいですね、という気持ちと。良くも悪くもM-1に固執して見失ってしまう方が多いように思うので、あの場に上手く合わせられない人は合わせられない人で良いと思うんですけどね、まぁそういう人が売れるきっかけを得る場が無いから固執するんでしょうけど。
- POISON GIRL BAND:ポエム
吉田さんも「最初分からなかった」なんて仰っていたので、あそこでの歌のチョイスは阿部さん任せなんでしょうか。それでも全然成立できそうな気がするのでまさか…と。だとしたらすごすぎる、ポイズンなんなの。ネタ合わせって必要ないの?以前阿部さんが遅刻してきた時もネタ合わせなしでやっていたような印象でしたし、あの人達なんなの、漫才って練習するものじゃないの(笑)でも過去の大作戦では1本目と2本目の間にネタを作ってた、とかいう人達なので有り得そうで恐ろしいです、なんなんだ…。
今日は珍しく吉田さんがトチった?という場面もあり。しかも多分ちょっと経つまで気づいてなかったような様子で。でも多分ポイズンを追っている人じゃないとわかんないようなミスで、実際ミスだったのかどうかも微妙なので問題ないんですけども。結構するっと流せていて、そういうのは流石だなぁと思ったり。吉田さんは阿部さんのミスをちくちくイジったりするときもありますけどね…それはそれでちゃんと笑いになっているので良し。そこから軌道修正できないって方もいたりするので、しれっとやってのけるポイズンはやっぱり漫才師として優れているんだよなぁとかなんとか。誉めすぎでしょうか、でも面白かったんですもん。覚えるくらい見ているのに面白いってなかなかなことだと思うんですよ。
今日は超満員でして、客層が若い、というか出演者がAGEAGEメンバー中心ですからそういう場でポイズンってどうなのかなーといつも思うんですよね。おそらく客層的には彼らのファン!って方は少なくて、むしろ全然興味ないですーぐらいなんじゃないかなとも思っていて、なんですけどそういう時でもちゃんとウケてるのがやっぱりすごいなと思うわけです。ポイズンすごいでしょ!と思う一方で、ポイズンがいたら若手は絶対敵わないから一緒にしちゃダメだよーとも思ったり。*4
と言うわけで、M-1が楽しみですね!!
【LLRの感想、というか愚痴】
なんでしょうかね、私割と君たちを楽しみにして見に来たんだよ…何が髪切ってから調子良いだよ…もう。このネタはもう何度も見ちゃったっていうのもあるんでしょうけど、あまりしっくり来ていません。のでこのネタと分かった瞬間に意識が向こう側に飛んでいってしまいました(苦笑)何故だ、何故もっと面白い(と私は思った)ネタを平気で切り捨てて二度とやらなくなったりするのに、このネタはいつまでも生き残っているんだ…。ちょっともう一回ものすごくアウェイな場でこのネタかけてズルズルにすべって帰ってくればいいのに、ぐらいに思っています。なんだろうか、これやっておけば良いでしょぐらいに思っているんだろうか。ファンなんです、ファンなんです私…でもなのに全然笑えないって大問題ですよ…。
単独で見たネタは割かし好きでしたし「最近良いネタが出来てない」っていうのは違うんですけど、こういう多数出演する時に見たネタはあんまりしっくり来てないことのほうが多いように思います。違うな、多分4分程度のネタで良いと思うやつが無いんだろうな。こんなのやるぐらいなら東京タワーとかいっていいとか映画監督とか憧れのシーンとかやれば良いのに、なんだよ、なんなんだよ。昨年末から年始にかけてやってた伊藤さんの「〜じゃない!」みたいなツッコミのパターンのやつもやれよ。なんなんだよ。
AGEAGEも最近はチェックしていないですし、何とも言えないですけど、LLRはもっとアウェイの場で漫才をやるべき、そして自分達がいかにぬるま湯で過ごしているかを思い知ればいいのだ…!と言うのは完全に言いすぎですけど。最近彼らを見ても不完全燃焼ってことが多くて、自分の気持ちがトンファーに持っていかれているからかもしれませんけど、でも今日の出演者の中で面白かった人を順に上げていったとして、お目当だったはずなのにLLRは下から数えたほうが早いですし、ファンなのに、ファンのはずなのにこれってどういうことよ、と。それが今日だけとかならまだしも、ここ最近ずっとそう。何、私の感覚が彼らの方向とズレてきているってことなんでしょうか。だったら良いんですけど、私が追うのやめれば済む話なので。でも、今日の会場でのウケ具合を考えると彼らがズレてきている、というようにしか思えなくて、だからすごく引っかかるのです。じゃなかったらこんなこと書かないです、このブログ見ている方はLLRファンが圧倒的に多いので…。M-1向けのネタ(4分ネタ)が出来てないなーと思ってはいたのですが、そういう次元の話じゃないのかもしれない…単独ですごく良かった悩み相談のネタも4分じゃおさまらないんだもんなぁ、うーむ。
M-1の出場権を延ばすために休止するとか言ってましたけど、ちょっと笑えないですよ、これは。休止したほうが良いんじゃないのかね、どうなんだろうか。とりあえずは今月の大作戦と、まぁこれから増えるであろうM-1関連のライブでどう出てくるかを楽しみに。こうなってくると前哨戦に行けないのがかなり悔やまれるなぁ。結局好きなのである。