しずる単独コントライブ「Break Out Tour〜TOKYO FINAL〜」
5月に東京公演を皮切りに、全国ツアーを行っていたしずるですが、その千秋楽公演として再度東京へ!
本人もエンディングトークで仰っていましたが、キングオブコント4位でルミネが埋まらないもんですかねぇ(笑)
これが土曜日の夜とかだったら、地方から駆けつける方もいたりしたんじゃないかな?と。
内容は5月の公演とそんなに大きく変わっていないのですが、5月よりも更に良くなって(面白くなって)いるように思いました。だいたい2回目、3回目…と見る回数が増えていくと「良いネタだなぁ」って思う気持ちは変わらなくても、絶対的な笑いの量は落ちてしまうものだと思っているんですが、そういうのが全くなくてむしろ前以上に思い切り笑ったような気がします。
それは、そういう見せ方が出来るしずるの技量なんでしょうし、見た回数で鮮度が落ちていかないというネタの質の高さなんでしょうし、とにもかくにも「しずるって素敵!」という一言に尽きます。
以下、ネタバレ含む感想。DVD化が決定しているとのことなので、購入を予定されている方は発売を楽しみに。
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やっぱりネタ中に池田さんのほうに目がいってしまうのですが、今日は村上さんのほうに目をひかれることが何度かありました。
と言いつつも、やはり「転校しないでよー」と泣く池田さんの表情が非常に魅力的で面白い。好き。
- OPVTR
- We have a frame
ちょっと変わった人と、それに巻き込まれる人という関係性はよくあるそれなんだけれども
その世界観に違和感が無いのは、「巻き込まれる側」の人が「変わった人」の要素を受け止めているからなのかなぁと。
よくあるコントだと、巻き込まれる側の人はツッコミ役として存在していて、見ている側と同じ位置にたって物を言うから、ただただ変な人がそこにいる、という状況に見えるんだけれど
しずるのコントでは、巻き込まれている側の人も含めて、見ている側の生きている世界とは全く別の次元にいるように見えると言うか…物語として成立しているような。
- 感想
「キングコブコントでやるかと思った」「何でやらなかったの?」という素朴な質問が。
- Stranger
「俺に銃は効かない」「なんでだ」の繰り返し。
結局何だったのか分からないまま終わってしまうのだけれど、「池田を見る」コントだったなぁと。
面白かったー。
- 感想
「シックスセンスみたいな〜」と言いたいところを「セックスセンス」と言ってしまう池田母。可愛らしい。
- Short Conte
「あっ、そうだこんなこともやってたんだった!」と思いました。
私はしずるの過去のネタの中で、「再会」のコントがすごく好きなんですけど、そのネタを思い出しました。何故かは分からないけれど。
- 感想
- Smoking Man
JTのくだりがやっぱり面白い。
- 感想
こんなに村上さんのキャラクターで展開するようなコントを、池田さんが作ったんだと思うと、しずるすげー!!!って思います。
- Teacher
このネタすごく好きです。
- 感想
「まさかキングオブコントでやるとは思わなかった」というような発言が(笑)
池田さんのお父様が高く評価していたようです。それを聴いて喜ぶ池田さんが可愛らしい。
このときだったかなー、お母様がキングオブコントのことを「ケーオーシー」と仰っていて、それがなんだかすごく面白かったです。
- Tokyo Lights
チラシの中にコーヒールンバの歌詞(たもっつぁんバージョン)が入っていました。
- 感想
「替え歌だよ!?」と驚きつつ説得するしずるのお二人が、なんとも。
- Super Natural
KOCで見たときは「あのネタを4分にしてこんなに面白く出来るなんて!」と感激したのですが
フルバージョンになっても面白かったです。何がどう違うのかなぁ。
あと、リセットするときの曲が変わっていました。サカナクションだったのに…DVD収録があるから?
- エンドロール
- エンディング
- 感想
お母様方的にもこのコントはすごく良かったそう。
これだけのクオリティのものを、毎年ちゃんと作り続けてくれていて
テレビだとかのお仕事もある中で、そういう活動をしてくれるというのは劇場ファン的にはとても有り難いし、それをやってしまえるというのは、彼らの大きな魅力だなって思いました。
先にも書きましたが、彼ら2人の中で完結した世界観が成立しているから、物語の中での矛盾とか違和感だとかの変なストレス無しに単純に「面白いなー」ってことだけに集中出来るというのが、しずるの魅力…強み?なんだろうな、と思いました。
個人的なところでは、最近バンドさんの追っかけみたいなことをしていたのですが、その彼らはバンド活動の他に軸としている仕事が存在しているという不思議な形態をとっているバンドでして、だからこそのライトさが魅力というか良さになんだろうなーと思っていたところなので
しずるを見ていて、完全にこれ(お笑い)をお仕事としてやっているんだよなぁと、当たり前と言えば当たり前のことなんですが、そういうことを思ってその熱さみたいなものに1人勝手にグッときたりしました。どちらが良い悪いの話ではなくてね。
来年も楽しみ!
*1:音声しか流れていませんが!