M-1グランプリ2016 準々決勝
準々決勝も行ってきました。
審査員は(田中さんだけ下の名前聞き漏らしました)
前田政二(放送作家)
よしむらしお(テレビ朝日)
倉本美津留(放送作家)
大井洋一(放送作家)
こんどうまさひろ(朝日放送)
長谷川友二(放送作家)
田中○○(放送作家)
ネタバレありの感想
- アントワネット:レンタル山口
テーマは変わっているけど、基本的な構成は3回戦と同じ。ツッコミで笑いをとるタイプ。
山口がツッコミの言葉に反応しなくて(フリには応えるのに)会話になっていないのでワンフレーズずつをつなぎ合わせただけにしか見えない。
- ロングロング:ストーカー
かっこよかったらストーカーにならない、という強引理論が面白かった。
- すっきりソング:ファーストフード店の店員
こういうハチャメチャな人が出てくるネタはリアリティに欠けるところがあるけれど、導入部分で「なるべくクレイジーな店員を演じる」と言っているので、現実にはあり得ない程度になっていても「まあ嘘だしね」と思えるようになっていた。
- ななまがり:絶望園
- ウエストランド:恋愛
わたしは面白かった。会場もそれなりにウケていたと思う。
どうやら3回戦と同じネタだったみたい。もしかすると動画で何回かみてしまった人もいたのかもしれない。
「言い過ぎじゃないんだよ!意外と!」
- ペンギンズ:アニキと漫才
座席位置的にノブオ(アロハ)が全く見えなかった。漫才はセンターマイク近くでやるのが良いなぁと思った。
- パニーニ:サスケの名シーン実況
サスケをそんなに見たことないので、分かるような、分からないような…という感じだった。本当にあったシーンをチョイスしているのかなあ。
- ムニムニヤエバ:
生まれるときの性別とかの設定を決めるというネタ。
身長の時点で「そんな人間いないだろ」って感じだったけど、そこからどんどん人間としてありえないものになっていて冷めた。
ボンキュボンのくだりを繰り返し(運命の相手のスリーサイズも発表された)ていたからオススメどころなのかもしれないけれど、そこが一番意味分からなくて全く想像も出来ないし、繰り返す意味無いと思った。
- ニュークレープ:クラスメイトが都道府県名だったら
このネタ何度か見たことあるけれど、最後オチが風刺的になっているのが良いなあと思う。
都道府県じゃない中国、アメリカはちゃんとクラスメイトではないところも丁寧。
- Aマッソ:人生で面白かったこと
ダブルボケ?じゃないネタだった。加納さんがツッコミをすることで、あのなんともわざとらしい表情と口調はボケてるとき限定なんだということがハッキリと分かったし、せめて片方だけでもそうじゃないってことでかなり見やすくなっていた。わたしはこっちのほうが好きだけど、そうなると個性が失われるのかな。
前田さんが「ガラ悪うーー!」「オレ明日から標準語喋るわ」と言っていた。
- まめのき:ファッションモデル
ネタの構成は3回戦と同じ。
ツッコまないツッコミはたまに見るけど、本人に聞こえるようにはツッコまないツッコミはこのコンビで初めて見た。
いちいち耳を塞がせるのは、かけ合いのはテンポだけを見ればあんまり良くないのかもしれないけれど、大袈裟にバシバシと叩くようなツッコミよりは断然好き。
- ダイタク:親父
面白かった。
結果を踏まえて考えてみると、ダイタクはいつもダブルボケになっていてどんどん後半に向けてわかりやすく盛り上がっていくけれど
このネタはボケツッコミをはっきり分けているので、そういう分かりやすい盛り上がりが作れていなかったのかなーと。
- ゆにばーす:お金かして
常々、水素水効果の信憑性について疑問を抱いているので、ツッコミでもそこを触れてほしかったーと思うのは好みに偏り過ぎている。というのは分かっている。
人の身体は水で出来ている〜の超理論が面白かった。
- 晴天サンティ:10回クイズ
アマチュアだと言うことを知って驚いた。
キャラなのか素なのか分からないけれど、舞台からハケて見えなくなる瞬間まであの表ジョアのままだったので、徹底しているなーとグッときた。
3回戦とは違うネタになっていた。ボケのトーンの感じだとグイグイ盛り上げるようなネタにはなりにくいんだろうけど、それにしても一本調子だったかなーと思う。
- アイロンヘッド:先輩の誘いは断れない
寝不足のときって一点を見つめちゃうよね〜
- 三拍子:逆
三拍子のことは好きだし面白いと思っている。このネタもひとつずつの掛け合いはどれも面白かった。
でもなんか全体の流れとして、最初に久保さんは「逆」だけをツッコむという設定だったのに、だんだんそのフレーズは言わないで普通にツッコんでいたのが気になった。そこは高倉さんが「普通にツッコまないで」みたいに制するんじゃないのかなあ。それでも全然成立すると思うし。
普段そういう引っかかりが無いコンビなので、必要以上に気になった。
- インディアンス:学校の階段
- 三四郎:クリスマスの夜
小宮のワードは使い回しなのにいつもウケているのがすごいなー、さすが人気者だなーなんてうがった見方をしていたのだけれど
最後のフレーズは本当に面白かったので(これもいつも言ってる言葉なのかもしれないけれど)終わり良ければ全て良しじゃないけど、ネタそのものもとても良かったように感じた。
- ハライチ:RPG
とっても面白かった。
ゲームを作った、と言われての「すごいな、お前は才能!」という一言が面白かった。澤部は岩井のことを才能あると思っていそうだから。(なんか語弊あるけど、わたしも才能あるとは思ってる)
- 東京ダイナマイト:就職の面接
いつものこのツカミでいつもウケるのすごい。
就職しようかなと思っていて面接の練習したいのは松田さんのはずなのに、練習になったら名前まで変わっているのは変だと思うので、ツッコんでほしい。
- マテンロウ:老後が心配
後半で歳とったら芸人辞めるといいだしたのは自分なのに、相方が家を継ぐと言ったら突然困り出しちゃうのは変だと思う。じゃあやめなきゃいい話。
- バッドナイス:好きな人
3回戦のネタ覚えてなかったんだけど、この人たちか!となった。
ネタの感じは一緒なのに3回戦よりぐちゃっとして見えたのは何故だろう。あまりにも強引すぎるから?
このテンポはネタ飛んだんじゃないかと不安になるテンポだと思う。
- 湘南デストラーデ:ランキング(野性のパンダ)
3回戦のネタのほうが2人の会話(会話じゃないかもしれないけれど)があったので、個人的にはそっちのほうが好き。
- マヂカルラブリー:車に轢かれそうになってる子供を助けたい
こんな古いネタ!と驚いたけれど、めちゃくちゃ面白かった。ベランダから下の道を見る瞬間が何度見ても面白い。
- ザ・パーフェクト:鶴の恩返し
すごい!めちゃくちゃ面白かった!
やってることは単純なのに、どんどん引き込まれていくのは森田さんの演技力の賜物だと思う。森田さんってなんか目を引くんだよね。
完全にお客さんを味方につけていて、わたしの感覚では一番盛り上がっていた。
- たぬきごはん:しりとり
しりとりをするけど、お嬢様がいちいち言葉の意味を訊ねて宍倉が答えるというもの。
3回戦で見たネタはお嬢様の間違いに宍倉がボソボソツッコむ?ような感じだったけど
このネタだと宍倉がボケになっているので、ツッコミ不在でなんだか宙ぶらりんになっていた。
最初は解釈が独特だなーぐらいだったのが途中が完全に嘘になっていて、宍倉(お付きの人)がお嬢様に嘘を教える意味が分からない。
- エレファントジョン:趣味(音楽)
エレジョンならもっとウケる気がするんだけどなーという感じだった。多分期待値が上がりすぎちゃっていてそれを超えられなかったんじゃないかな。
- ランジャタイ:カラオケ
席の関係で国ちゃんが全く見えなくて全く意味がわからなかった。と思ったけど見えてても意味わからないネタらしい。
- スリムクラブ:同窓会
- ジャイアントジャイアン:サメ
靴下も黄緑だった
サメに詳しい人もいるかもしれないから適当なことは言えない、みたいな主張のところが雑になっていて残念だった。
- ダンシングヒーロー:喧嘩を止める
ツカミの早口言葉で早口言葉を見事言い切った本人が自分で「おー!」と感心するのは変だと思ったけど、「うぉー!言えたわ!」みたいなことなのかな
- すゑひろがりず:合コン(能)
ネタそのものはよくあるけど、能っていうキャラクターをのせているので新鮮に見える。
わたしは3回戦では見ていなかったので、余計に新鮮に見えたけど、既に何度か見ている人にはあんまり響かなさそう。
- 相席スタート:振ってまう球
いやー、面白かった。面白かったしウケてた。
前コンビのときからだけど、ケイちゃんの言っていることは普段の会話の延長にあるからすごく自然に入ってくる。ハッキリとしたボケとツッコミは無いのに、こんなに盛り上がって面白くなるのはすごい。
- ギンナナ:山芋
ツカミの部分でのキクチさんのチラ見えするだらしない腹がなんとも言えなかった。
- カミナリ:電話でアルファベットを伝える
ふんわりとしか覚えていない。
電話でアルファベット言うこと無い!と言っていたけれど、メールアドレス伝えるときとか言うよね。これは社会人だけかしら。
- メイプル超合金:事故物件
そろそろ見飽きられそうな気がするのに、しっかりウケていた。本人の地の面白さがあると同じパターンだったとしても面白いということなのかな。
- ドドん:仏教用語を英語で
大喜利形式のネタは単調になりがちなので、賞レースではなかなか難しいのかもしれないなあ。
- アルコ&ピース:呪いのビデオ
M-1公式アカウントに「平子のウザいキャラが」と言われていて、これはウザいキャラだったということをやっと知りました。
こんな胡散臭いセリフに貞子がころっとほだされちゃうのは貞子は死人(一昔前の人)だからかなーとか思ったりしました。
- 笑撃戦隊:先にツッコむ(桃太郎)
先にツッコむネタは何度か見ていたけれど、テーマを決めて…というのは初めて見たので、こんな形も作れるのか!と感激した。
桃太郎とか、使い古されたテーマだけどそれを新鮮に見れるというところも良い。
オチの瞬間に変な間が出来ちゃって一気に変な感じになってしまったのが残念だった。
- ピーマンズスタンダード:顔にタトゥー
- 囲碁将棋:告白
囲碁将棋が準決勝に進めないなんて!とショックだったけれど
このネタ単独ライブでもっともっと長いバージョンを見ているので、あのなかなか終わらないしつこさが面白さでもあったと思うから4分じゃなぁ…と思ったところもある。
あとは太一くんの面白みがほとんど無いのが…囲碁将棋は2人とも笑いを取れるところが超強みだと思うので、そうじゃ無いネタは特別感が無いのかもしれない。
- プリンセス金魚:幸せな家庭
3回戦と同じネタだった
すでに何度も見ているネタだから、3回戦で見たからって理由で見え方が変わったりはしないけれど、違うネタが見たかったという気持ちはある。
- なすなかにし:走るフォーム
なすなかにしがどうって話ではないけれど、ユニゾンツッコミ(ユニゾンボケ)ってどうしても自然な会話の流れとは変わってしまうから、使い方が難しいように思う。
- 男性ブランコ:子供の頃の遊び
アルプス一万尺のネタを見るとわたしはブレーメンのことを思い出すのだけれど、この記憶も相当美化されているんだろうなーと思いながら見ていたら「思い出は美化されてる」というネタになったのでシンクロ具合に驚いた。
昔の手遊びとかが「俺が知ってるのと違う」っていうのはよくよく使われてきたネタなので、そこじゃなくて「懐かしいと思ったけど面白くない」というのはすごく自然な解釈だけど漫才のネタだとあんまり使われない解釈なので、リアリティがあってよかったと思う。
- テゴネハンバーグ:弱小少年野球チームの監督
- ニューヨーク:バイト先の人
「うんこみたいなカップル」というシンプルにひどいワードが好きだった。
屋敷さんのウザい人を演じるときの演技力の高さはなんなんだろう。
- えんにち:離婚したくない
「絶対に離婚したくない」と聞かされてる人が離婚経験者ということが面白かったけれど、ネタではそこには触れなかったので言えばいいのに!とモヤっとした。
- チーモンチョーチュウ:ドラマでやりたいシーン
このネタのこういう構成とかとても好きなんだけど、この日はなんかうまく噛み合ってないというか…できが悪いっていうのはこういうことなのかもしれない。
オフィス北野所属と聞いて、なるほどーとすごく納得した。この感じね。
コント畑の方なのかな。だから、なのかどうかは不明だけど動きがあってくだらない内容でポップになりそうなのにならないというのがなんとも言えない味だなぁと思った。
- 錦鯉:親孝行
革 は 草冠じゃないと思う
- カナリア:サービスセンター
- ジャルジャル:1人漫才
最初始まったときは、ちょっと置いてけぼりをくらったんだけど、どんどん展開していくにつれて目を離せなくなった。欲を言えばこれも長く長く延々とやられたほうが面白いと思うので4分じゃないものを見たかったなぁ。
コントの中でコントに入って…というネタは過去に(わーコンビ名が思い出せない!)やっている人がいたけれど、このネタはそもそもやってるコントが意味不明というところで、むちゃくちゃすぎて面白い。
個人的な好みだけど
女の会話は中身がないとか、デアゴスティーニとか、課金とか、はちょっと使われすぎて面白みがなくなってきたと思う。