Spark!【漫joy】

人力舎の事務所ライブであるSpark!の中で昨年行われていた「THE MANZAI部」に代わる漫才特化ライブ。THE MANZAI部では人力舎芸人さんVS他事務所芸人で、チーム対抗戦を行うというものでしたが、漫joyではゲストに迎えた他事務所芸人と2組でタッグを組んでネタと2組のみのトーク(10分程度?)を見て、1番面白かったと思うタッグチームに投票するというもの。

今まで数々の投票制ライブに行ってきましたが、トークへの投票、しかもネタとトークを含めての投票だなんて初めてだったので、どう評価したら良いのか分からず、ネタが二組とも面白かったチームを優先することにしましたが、そういうことじゃなくて、ネタが多少イマイチでもトークで取り返すとかそういうことだったのかもしれません。

 

以下、ネタの感想とかいろいろ。

  •  前説:真空ジェシ
    見れると思っていなかったので、前説でも見れて嬉しい!
    「じゃあ最近あった話でも…(ガク)」『あ、じゃあしててください。その間に僕お客さんの数数えるんで(川北)』と言ってカウンターを取り出しカチカチ。
    あまりにツイていないので運気をあげるためにパワースポットに行こうと思い、初詣に行ってきたガクさん。パワースポットには相性があるらしく、自分と同じ系統のパワースポットに行かなきゃいけないらしい。「僕は『地』だったんですけど(ガク)」『あー、地面タイプだ(川北)』「ポケモンみたいに言わないで?(ガク)」
    「近所の『地』のパワースポットを調べたら、浅草寺ららぽーと横浜って出てきて(ガク)」ららぽーとは違うだろと思い浅草寺に行ったが、そこで引いたおみくじが凶で書いてあることもひどい。
    「最後にまとめみたいなところで「自分の命と同じぐらい大切なものを失う」って書いてあった(ガク)」こ…こわい!
    ダイナマイト関西に出演したときに、共演したキングオブコメディの高橋さんに誘ってもらって初めて2人で食事に行った川北くん。「すっげー優しいの!ずっとしゃべっててくれて!(川北)」「でも滑舌悪くて何言ってるか全く分かんなかった(川北)」
    唯一聞き取れたのは、高橋さんが餃子のタレを作ってくれたときの「ごめんな、おでお酢いっぱい入れるから」という一言。
  • OP
    漫joyというライブの趣旨説明など。
    このライブを始めるにあたって、ひとつ気に食わないことがあると酒井さん。
    ライブのタイトルが漫joyだと発表された後にTwitter検索をしたところ「ダサイ」「どうせ酒井が考えたんだろ」と言われていた。
    実際に酒井さんが出した案は「おしゃべり漫才」だったそうで、漫joyを考案したのは相方の翔平さん。皆も漫joyはダサイと言っており、おしゃべり漫才に決まりかけていたところに、スパナペンチ永田くんが「俺は漫joyがいいっすね」と言ったことにより、皆が漫joyに流されてこっちに決まってしまった。
    気が付いたら酒井さんとブルーセレブの3人だけが支持者になっており「センス無い組が…(内間)」ブルーセレブの過去の単独ライブのタイトルが「うちまるGT」「すげーかっこいいと思ってつけたのに(内間)」
    そして、このタイトル決定までの一連の話を別のライブで話したらTwitterでも「永田くんが選んだなら、漫joyもいいかも」と言われており、「なんだよ、このカリスマ性!(酒井)」
    タッグチームを決めるためのくじ引きなどを。出演順を書くためのホワイトボードをどきどきキャンプの佐藤さんに思い切りブツけながらものすごい速さで出してくる真空ジェシカ川北くん。
    「誰!あの子!(佐藤)」「袖から俺がいるのをチラチラ確認したうえで、思い切りブツけてきたんだけど!(佐藤)」
    失礼があったので、もう一度やり直すことに。
    しかし次はスピードはそのままだが、誰にもブツけないで出してきたので「当てろよ!(佐藤)」とツッコまれ、キョトン顔をする川北くん。この顔めちゃくちゃ好きです。面白いなー。
    終始一言もしゃべらない川北くんに「この子喋らないの?」「こわいこわい」とおびえるどきどきキャンプのお二人。
    次に、タッグを決めるくじびきボックスを持ってくる際にも川北くんが出てくるんじゃないかとビクビクしている出演者(ゲスト陣)ボックスを持ってきたのはガクさんで「優しい子が来た」「優しい子だ」「優しい子で良かった」とホッとする一同。
    出演順のくじ引きを持って出てくるのもガクくんだったで、順番決めなど一連の作業が終わったところで「あの子(川北くん)出てこなくなったね」と言った瞬間に、後ろのカーテンをこれまた勢いをつけて閉めて走り去っていく川北くん。
    これに本当に驚いたのか、暗転しようとすると「暗くしないで!」と脅える岸さん。「あの子ネタ中に飛び出してきたりしないよね?」
  • ドリーマーズ:性転換
    インドのお土産の話になるのかと思いきや、性転換の話に一貫していたので、なんとなくスカシをくらったような気分に。
    レズビアンはきれいな人だけ」というどうにもこうにもな偏見がとても良かったです。
  • 新宿カウボーイ:物忘れ
    物忘れ→脳の活性化→なぞなぞ、というような流れだったかな。
    ネタ終わりでご本人達も仰っていましたが、「(お客さんが)飽きちゃった」というのがありありと(笑)
  • ドリーマーズ×新宿カウボーイ
    ちゃんと話をするのは初めてという二組。
    戸矢さんがとにかく暗いという話。「服装が良くない」ということでカネキヨさんの赤ジャケットを着させてもらう戸矢さん。「僕よりサイズ合ってる(カネキヨ)」
    お相撲さん相手だと積極的に喋れるらしい。
    いまいち盛り上がらないまま時間がきてしまい「このまま終われば勝ちですから!(坂本)」
  • ブルーセレブ:物忘れ
    物忘れ→食生活というような内容。
    「具沢山カレー」が面白かったなー。
  • 風藤松原:遊び
    しりとり、究極の選択、ジェスチャーゲームというような内容。
  • ブルーセレブ×風藤松原
    ブルーセレブというコンビ名の由来について。
    風藤松原は仲が良い。ずっと一緒に住んでいた。「最初のほうは修学旅行気分で(松原)」『最初の8年ぐらいはね(風藤)』
    ブルーセレブも仲は良いが、割とすぐケンカになるそうで。前日にもガチトーンのケンカをしていたそう。
    内間さんが自分が飲んでいたなめこのスープがおいしくなかったからと、丸山さんのキノコ雑炊の上に乗っけたら丸山さんが激怒したという。2人の言い分を聞く風松のお二人。
    「俺のなめこ食べてみろよ、って感じで(内間)」『え、なに?下ネタ?(風藤)』*1
    「もうこれはキスだね(松原)」『太田プロ的にはキス(風藤)』
    「これ本当にファーストキスですよ!(丸山)」割と抵抗せずにキス展開を受け入れてしまうブルーセレブのお二人。もっと嫌がってよ!そこは!
  • フルパワーズ:相方とキス
    直前にブルーセレブのお二人がコンビ間でのキスをした後に、このテーマの漫才がくるなんて、なんという奇跡!とそれだけでかなり面白いですが、そんな奇跡がなくても十二分に面白い漫才でした。一番笑ったな。
    「どうする!?2人で死ぬ!?」がたまらなくツボでした。あー、面白い。
    福永さんが持ってるなんとも言えない怖さみたいな感じは何なんでしょうか。永田くんや川北くんが暗い雰囲気をまとっているが故に怖さがついてまわるのは理解できるんですが、こんなに元気いっぱいなのに初見でも伝わってくる怖さというのは。
  • タモンズ:下着
    「それ用の女優より、それ用の人」という表現がとても良かったです。
    安部ちゃんが女性目線で語るというパターンの、好きな感じのネタでした。
  • フルパワーズ×タモンズ
    フルパワーズが養成所時代に、吉本の養成所との対抗戦がありそのMCがタモンズだった。ピンと来ていないタモンズに「○○さんが審査員だったときの~」と説明して「あー、今は亡き○○さんね(大波)」と話していて、この「今は亡き~」という表現を先日トンファーりゅーじくんも使っていたから、彼らの間で流行っている言葉なんだなーと思いました。
    対抗戦のMCをたくさんやっていたタモンズ。「みんな学ランやった(大波)」鬼ヶ島の影響…?
    大内さんからタモンズに質問。前回のSparkにトンファーが人気無い芸人として出ていた際に「タモンズはもっと(ひどい)」と言っていたのを聞き、吉本は投票制ライブが多いのに「人気無いのに大丈夫なんですか…?(大内)」*2
    人力舎内では、あまりワーキャー人気だとかは存在しないので事務所ライブでは割と上位になれたり芸人さんからも褒められたりするけれど、よそのライブに出ると同じネタで結構ウケていたとしても最下位だということがザラにあるだとかで。「(フルパワーズは)吉本に来ないほうが良いね!(大波)」
    ワーキャー人気を得てもどうせ離れるんだから、と大波さん。「みんな彼氏できたらそっち行くからね(大波)」
    人力舎で人気があるのは?と聞かれ「ドリーマーズさんとか…」と。こないだも名前挙がっていたしドリーマーズそんなに人気なのか!そうか!
    人気について、顔だけじゃないとタモンズ。「鬼ヶ島の野田さんとか人気やねんろ?(大波)」「…わかんないです!(大内)」「鬼ヶ島さんは人気ですけど、野田さんに関しては分かんないです!(大内)」
    人気がほしい福永さん。とにかく褒めてほしいという欲求があるらしく「Twitterで検索して、褒めてるやつをノートに書き留めてる(大内)」こ、怖い…。
    チヤホヤされたいあまりに、人気がある人に挟まれて劇場を出たりしている福永さん。しかし、真ん中にいたのにも関わらずサインの要求をとばされてしまったそうで、それを見ていた大内さんは不憫でならなかったと。「そんなのとばされて当然やと思ってるから(大波)」「出待ちの列に並んでる子達が暇そうやから、そこに俺がチケット手売りに行く(安部)」
    「無限大の隣りにラーメン屋が出来てんけど、こいつ(阿部ちゃん)その列と間違えて(パンサー向井くんの出待ちの列に)並んでるから(大波)」「いつでも喋れるのに!(大波)」
    一番笑ってくれて、一番熱心に自分に来てくれる子と結婚すれば良い、と安部ちゃんからのアドバイス。
  • スパナペンチ:交通量調査
    誕生日に親に「ゴメン」と言うというのが、なんて自分…と思いました。いや、理由は違うけど。そして永田くんの場合はネタだけど。
    途中で「実際に交通量調査をやってみたら」という設定に入る場面があって、あんまりこういうの見たことが無かったので、こういうこともやるんだということに驚きました。以前コントを見たときにも思いましたが、全くもっと永田くんのテンションのままの偏りに偏った女性像がなんとも面白いです。永田くんの型におとしこんだらなんでも面白くなるんじゃないだろうかと錯覚しかけています。
    スパナペンチのネタについて、一般論(ネタ中では高橋くんの意見となりますが)を永田くんがひねくれた目線で切っていくようなイメージでしたが、このネタは永田くんが自分の主張をずっとしているというような感じだったな。切り出しも永田くんからだったし。
    自分のネガをポジに無理やり変換している感じがまた、孤独感をかもしだしていて良かったです。
    「そこに至るまでが大変なんだよ」
  • 相席スタート:不倫
    もう何度も見ていますが、やっぱり良いネタ。
    ケイちゃんの「思ってますよ?」の言い方がリアルでとてもグッときました。かわいい、なにあれ、かわいい。
  • スパナペンチ×相席スタート
    面識はあるもののガッツリ二組で喋るのは初めてとのこと。
    しかし「私と永田くんは…」と濁すように話すケイちゃん。「そこでやめると一発ぐらいやったんかなって思えるからー!(山添)」そして永田くんの様子を見て「まんざらでも無い顔して!(山添)」
    ケイちゃんが前コンビ(KBBY)だったころに共演して、すっかり気に入って好き好き言っていたら、ライブにサプライズゲストとして登場してくれて、それをきっかけに飲みに行ったことがあると。
    「なんか、お礼がしたいからってメールが来たんで(永田)」「ベタなやつー!(山添)」
    そのライブ(女芸人ライブ)の皆で飲みに行く場に誘われたそうで「え、それ一人で行ったん?(山添)」「いや、みなさん女性なので一人で行ったら絶対なんかやられると思って(永田)」そして真空ジェシカを誘って行った。
    その場ではすごく飲んでしまって酔っ払っちゃったケイちゃん「うわー!酒グセ悪いのに!(山添)」対して男の子メンバーは皆酒が飲めない。
    「それで私全然覚えてないんだけど『酒飲めないやつどうやって口説いていいかわかんない』ってずっと言ってたらしくて(山崎)」
    永田くんの好みの女性のタイプは?「女優ならミムラさん(永田)」「あー!」「ミムラって言えば…ミムラ…かなぁ?(山崎)」「暗がりだったら分からない!(山添)」山添さんのこと絶対的にケイちゃんの味方につく感じは何なんでしょうか(笑)
    今までモテてこなかったので、グイグイこられて結構マジメに考えたけれど、酒の場で「この歳だから軽い気持ちで付き合ったりは出来ない」と言っていたことがひっかかり乗り切れなかった永田くん。
    「わたし今やりたいと思ってるのがー(山崎)」「びっくりしたー!下ネタかと思ったー!(山添)」
    山添さんとしては高橋くんはモテそう、こちらが人気があるのは分かるとのことで。「(ケイちゃんに)高橋くんはどうなんですか?(山添)」「うーん、なんか山添みたいな感じだよね(山崎)」すごく良く分かるー!
    実際2人はすぐに仲良くなったそう。それもすごく良く分かる。
    永田くんはミステリアスな感じで良いというのも、まぁ分かると山添さん。そういう人気あるでしょ?的なことを聞くと「まぁ一概にはモテないとは言えなくなってきた(永田)」
  • S×L:告白
    これまで見てきたS×Lのネタとはがらりと印象が変わっていました。酒井さんのみせる最高の告白の仕方に震え上がる翔平さん。
    「歌もキツイしダンスもキツイの!」
  • どきどきキャンプ:山登り
    どきどきキャンプって多分そんなに漫才のネタ持っていないのに、認定されたが故にあちこちで呼ばれて大変だなって思います。余計なお世話か。
  • S×L ×どきどきキャンプ
    自分がゲイかもしれないと思う瞬間があるか?
    酒井さんは男性が自分に触れてきたりすると、気があるんじゃないかと思って怖くなるから友達の家に泊まったりも出来ないそう。「それが逆に意識しすぎで、そう(ゲイ)なんじゃないかって言われるんです(酒井)」
    岸さんへの警戒心が強い酒井さん。
    最後の最後にどきどきキャンプのどちらに抱かれたいか?という話になり、酒井さんは佐藤さんを。翔平さんは岸さんを。
    「(佐藤さんのほうが)優しくしてくれそうだから(酒井)」
    「いーや、お前は男を知らないねー!(翔平)」まるで男を知っているかのような口ぶり(笑)
    「実際優しいのは俺(岸)」「(佐藤さんは)全然いれてくれないよ?(岸)」
    「えっ!いれてくれますよね!?(酒井)」
  • 結果発表
    1位はスパナペンチ×相席スタート
    実際に話も盛り上がっていたけれど、何より話題が票を得そうな話題だったので予想通りというか何というか。
    1位はギャラ2倍という特典に「吉本だと、ギャラ2倍という「てい」でやるんですけど、これはガチですか?(山添)」「ガチです!(酒井)」
  • 最後に酒井さんの提案で「これからもー(酒井)」「Let's(内間)」「漫joy!(全員)」という掛け声で締め。
    「Let's」担当にされた内間さん。「なんで!?なんで!?」
    「ちゃんと『Let's』だけじゃなくて『漫joy』も言えるから(翔平)」

 面白かったです。吉本ファンである私からすると、吉本芸人さんが他事務所の芸人さんとトークする機会なんてめったにないので貴重だな!と嬉しく思います。色んな吉本芸人さんを呼んでほしいものです。

あまり人力舎芸人のトークの程度を知らないのですが、タッグを組むゲストの腕の良さに左右されるような気がしました。と、言うのはなんだか明らかに吉本の二組がいるところが面白かった(会話がはずんでいた)ように思ったからなのですが、これは単に私が吉本芸人を見慣れているからスッと入ってきやすかっただけかもしれないな。

THE MANZAI部がとても楽しかったのでその形が無くなってしまうのを寂しく感じていましたが、新しく始まったこのライブがこれまた楽しいもので嬉しいです。なるべく見に行くようにしたいところ。

*1:この発言元風藤さんでした。教えてくださった方々ありがとうございます

*2:なのに上位層にいるというところが、タモンズが実力派と評価されている所以だと思うのですが…