LLRの新東京ファクトリーFINAL
LLRが毎月新ネタをおろしている、東京ファクトリーに行って来ました。久しぶりに行こうと思ったら、最終回だったという。「新~」になってからは1回も行っていなかった。
最初にネタをやる前にOPトークがあることも忘れていて、すっかりLLRのライブに行かなくなっていたんだな…と身をもって感じました。*1
めちゃくちゃ面白かったです。最終回だったから、いつもと違う編成にしていたようなのですが、いつもこんなに面白かったのならLLRのことを好意的に見てるくせに行っていなかったというのは本当に損をしていたなと思います。
神保町花月は基本的にはお芝居の劇場なので、公演期間中はお芝居のセットを残したまま他の公演も行われるので、今回はキングコング西野さん脚本のお芝居をやっているところだった為にセットもいつも以上に気合の入ったガッチリした洞窟セットになっていました。そのためにコーナーにかなり制約がかかっていて、でもそのおかげでとんでもなく面白くなっていました。
ネタ
- LLR:キスする時間
ドラマのセリフを用いて「俺も言いたい」と漫才の中にかっこいいセリフを入れようとする。ドラマのどういうシーンで使われたセリフでっていうのもちゃんと説明してくれるんだけど、それでも途中に出てくるおなじみのフレーズは説明無しで使えるわけだし(対比する為に意図的にそういうセリフを組み込んだということなのか?)私が最初っからこのドラマを知っていてこのセリフも知っていたらもっと面白いんだろうに!ということを思った。
そして、世の中の人全員が知っていれば…!と思ったのだけれど、そもそもそういうマイナーなところ(と書いてしまったけれど私が知らないだけでメジャーなセリフだという可能性はある)からネタを作ることについて否定的に思わないという点で、LLRに対してとんでもなく情を抱いてるんだなと気付いた。
とか書くと面白くなかったみたいだけど、LLRの普段の新ネタ(とか言えるほど普段を知らないけれど!)ぐらい面白ったです。
- グランジ:動物の飼育員
正統派の漫才という前フリがあったから、更に面白かったな。
ブロードキャスト!!:勢い
気が付いたら勢いがあるという話題から、音楽バンドの解散やりとりのコントに変わっていて驚いた。いつのまに…。
- マキシマムパーパーサム:お化け屋敷
セットを使いまくって遊びまくっていました。面白かったなー。
ツッコミをするために一回階段を下りてセンターマイクの位置まで戻ってきてからつっこむという。
- サカイスト:看取られる
漫才サカイストで見たネタはデンペーさんがボケっぽかったのに、まさよしさんがボケのネタだった。
どこまでがネタでどこまでが素なのか分からないけれど、挨拶のところで2人で同じボケをしていて、そのあとのコーナーでの役柄くじびきの場でも同じボケをしていて兄弟感が出ていた。個人的なことですが、自分はどうにもこうにもシスコンなので仲良さ気な兄弟を見ると妙に嫉妬してしまう。
- LLR:霊感の強い女
1本目のネタではあれやこれや思いながら見ていたけれど、2本目は何も考えることも無くくだらなさに身を任せて笑いました。
あんまりダラダラ感が無くて良かったです。
コーナー
- 洞窟エチュード
くじびきでそれぞれの役柄の設定を決める。この設定は他の出演者は知らない状態でエチュードが始まる。
お客さんには設定を教えるということになっていたので、くじでひいた設定を(紙に書いてある)を見せてくれるんですが、紙がA3ぐらいなのに、6〜8行ぐらいの文面で文字が小さくなってしまい見にくい!(見えないということは無かったけれど、見えないと漏らしてる方もいた)
設定は結構細かったのでよく覚えてませんが、サカイスト兄弟のキャラの入りっぷりが見事でした。神保町花月の専属劇団やってるだけありますね。
洞窟の中でそれぞれが出会うという設定なのですが、福田さん演じる老人が「3年前にここに入って…」と言い出したのが、たまらなく可笑しかった。そりゃ立てなくなるわ!というのと、どうやって暮らしてきてたの!というのと。
伊藤さんのホストキャラも良かったな。それをキャラ設定聞いて無い状態なのに「イケメーン!」ってすぐ食いついたギャル役のまさよしさんはやっぱり勘が効いてて、すごかった。
エチュードって結構ふわふわして見てるのが辛かったりするのですが(そもそもお芝居方面にめっぽう疎いので)めちゃくちゃ面白かったです。でもその面白かった感じが文字で残せないので何とか記憶に残しておきたい。
崖?から落ちた人達が霊力で引き戻されてからの「さっき見たやつー!」がとても面白かった。ただのわちゃわちゃと言われたらそれまでだけれど。
- 洞窟トーク
LLR、グランジ(大、五明)、マキシマムパーパーサム
洞窟エチュードで盛り上がり過ぎて「(洞窟エチュードを)超す気がしない(大)」
当初はくじびきで引いたお題について洞窟で起きたことというていでのエピソードトークという予定でしたが、もうちょっとざっくばらんにフリートーク形式にしようということになっていました。結局エピソードトークだったような気もしますが…。
最初のお題が「情けなかった話」
まずはグランジ大さんが、子供のころに防空壕や洞窟に遊びに行っていたときの話。「ちょうど伊藤ぐらいの大きさのコウモリがいて」「びっくりして逃げてきて」
しかし、その話をしたらそんなコウモリいるわけないと言われたので改めて確認しに行った。
「そしたらさ、情けないんだけどさ。コウモリじゃなくてトウモロコシだったんだよ」『それは情け無いわー』
マキシマムパーパーサムつよしさんが「全く同じなんやけど」と本当に全く同じ話を。「そしたらさ、コウモロコシやってん(つよし)」『え?なんて?ハッキリ言って?(長澤)』
トウモロコシとコウモリが混ざってしまうつよしさん。
次のお題が「腹が立った話」
これはマキシマムパーパーサム長澤さんが。
「雪国出身だから、昔強化選手に選ばれてたことがあって」『え、何の?』「モーグル」そのモーグルの強化練習中に好きだった女の子と2人で遭難してしまい、洞窟に避難した。
「女の子が服脱ぎ始めてさ」人肌で温めあおうということになった。けれど女の子はやっぱり恥ずかしいので背中合わせでくっつきあっていたのだが
「やっぱり高校生だったし我慢できなくてガバッていったのよ」
「そしたらさ、本当に腹立つんだけどさ」「トウモロコシだったの」
女の子が洒落でトウモロコシを長澤さんにあてていた。
「こう、ガバってやったのがちょうどトウモロコシの(粒の)ひとつづつで」
『質感も似てるもんな。女の子とトウモロコシ(つよし)』
グランジ五明さんの腹が立った話。
「ネタ合わせしてて煮詰まったからさ、洞窟でも行くかってなって」
そして行った先には「LLRの伊藤がいてさ」
「何やってんだよ、って頭はたいたら頭がゴロゴロってとれて」「トウモロコシだったの」
『向こうから言ってきてんだよ「LLRの伊藤です」って(大)』
最後のお題はここだけの話。
これはここだけの話らしいので書き残さないですが(笑)
「俺小1のときに親父殺されてんすけどぉ(福田)」と
「給食の残りで取れてるから(伊藤)」だけは記しておきたい。
エピソードトークというか、ただただ好き勝手に作り話してるだけじゃん!と思うけれど、言ってみれば漫才こそそういうものなわけだし、涙を流すほど笑ったので大満足です。
結局のところ、面白ければ何でも良い。
*1:ポイズンはトークなどなくいきなりネタから始まるので