MANZAIネタライブ

認定漫才師を9組集めたライブでした。ほぼネタだけで1時間公演で非常にギュッと濃いライブでした。先日のサーキット初回もそうでしたが、認定漫才師ってこんなに面白いのか!と圧倒される楽しいライブでした。

以下ネタバレ含むだろうネタメモ。

-MC:えんにち

「MANZAIネタライブ」というライブタイトルと、画面に映し出されている画を見てあまりにもTHE MANZAI意識すぎるのでやりにくい!というようなお話を。

普段の無限大ホールでのライブでは多分、真っ先に埋まっているだろう最前列エリアの席に誰一人座っていないのを見て「ここに誰もいないっていうのが本気な気がする!(アイパー)」と。「このくだり要らない、とかそんなふうに見ないでくださいよ!」

「これからでもサーキット1回でも見に行くよーって方?」と聞いてましたが、思ったよりパラパラとしか手が挙がっていませんでした。まぁチケットも即完らしいですし、そんなに行けるものじゃないのかな。と思うと全日程見に行く(予定)というのは非常にラッキーなことなのかななんて思いました。感謝感謝。

 -ゆにばーす:クラブに行きたい

ゆにばーすのことは、認定漫才師になってから知ったのでそんなにネタ数も見たことないのですが、ツッコミの方の語彙力に偏ったネタをするコンビなんだということは歴然としていて、先日のサーキットの際にこれまで見たことある数本のネタの中からも厳選してベストワードで臨んでいるように見えたので「え、ここで使いきってしまったんじゃ!?」なんて思ってたのですが、全然また違ったワードがわんさか出てきて、そりゃ認定されるわけだわと思いました。

-相席スタート:女に嫌われる男

このネタ好きです、っていうか相席スタートのネタはどれも好きなような。以前このネタを同じ無限大ホールで見たときは、べらぼうにウケていた気がするんですが今日はあんまりだったかな。男の人が多かったからかな。*1

「誰が泣かせてるの?」とか「芸人のくせに」とか山崎さんの言葉で、山添さんにダメージを与えているところは、普段山添さんのような男性(相席のネタの言葉を使うならばキラキラ組の男性)に対して嫌悪感というか劣等感というか一歩引いて見てしまう私なんかは見ていて気持ち良いです。ネタの楽しみ方としてどうなの、って思わなくもないですけど、そういうのが相席スタートの魅力のひとつかも、と思います。女性から拍手が起きるような内容というか。

-スパナペンチ:へそ

昨年のザマン2回戦でやっていたネタですね。久しぶりに見ましたが、面白いなー。言っても私はそんなに彼らのネタを見たことがあるわけじゃないんですけど、おそらく真っ当に生きてきたんであろう高橋くんの主張のほうが一般的には筋が通っていて間違っていないはずなんですけど(だからツッコミなんでしょうけど)、永田くんが言っていることが正しく聞こえてくるんですよね。屁理屈って言うのかもしれませんけど、それを「屁理屈だ」みたいなねじ伏せ方じゃなくて正面から向かい合ってそして折れてしまう(折れてあげている?)高橋くん、という関係性がそれぞれのキャラクター…見た目だとかから受け取れるキャラクターととても合っていて、だからこそスパナペンチの漫才は面白いのかなって思いました。うーん、ネタ台本そのものも面白いんだけれど、それ以上にこの二人だから良いっていうのがあるというか。

へそのネタは、最初は永田くん何言ってるの?ヤバイ人なの?という感じだったのが、だんだん正論になるというか永田くんの優勢になるところが面白いなって思います。「~と答えていただきたかった」とかね。

-トンファー:たこやき

もしこれをサーキットの大阪でやるんだとしたら、もう何て寄せて来てるんだ!と嬉しくなってしまいます。

このネタすごく好きです。今年はあんまりトンファーのネタを見れていないけれど、今年おろしたネタで一番好きかもしれないな。あ、でもこないだ見たスポーツのやつも良かったな。とにかく、ひたすらバカやっているだけのようなのに力技で押し切っているように見えない、というトンファーの魅力がよく分かる良いネタだなって思っています。りゅーじくんがくちゃくちゃやり始めたところだとかは、ツッコミが無いと笑いが起きないと思うし、そういうボケがあって・ツッコミがあってという形じゃなくて二つが(二人が?)セットになっているというのが自然な会話っぽいから好きなのかもしれません。

-どきどきキャンプ:山登り

面白かったです。納得いっていないのに先に進めるパターンもあるんですね!

個人的な趣味としてはあんまり漫才がパターン化されてしまうのは好きじゃないんですけど、どきどきキャンプのこの形はすごいなって思います。どういうテーマでもしっかり面白くなり得るし、繰り返し見ても面白いし。

 

-タモンズ:人生観

このネタ4分だったっけ?と思いました。八つ橋のくだりが好きです。

安部さんがニコニコしながら、得意げに何かを言うのは絶対面白いのでズルイと思います。タモンズのネタは大波さんのツッコミワードが印象的だから、ツッコミ過多コンビのように思いがちだけれど、やっぱり安部さんの存在のほうが重要なんだなってネタを見る度に思います。だからトチったときに大変なことになっているけれど。とは言え最近はそんなトチることもないのかな。

-えんにちジブリ映画

耳をすませば、のところが好きです。ウケてたなー。

えんにちを見る度に同じことを思っていると思うんですけど、こういうキャラクターありきでそこに合わせてダジャレ?を作るって難しいだろうに、色んなテーマで作っていてすごいなって。でもやっぱりテレビだとかみんながよく知っているもの、のほうが強いんですかね。

-ブルーセレブ:付き合いたい人

なんか見たことあるネタでした。実はブルーセレブのこともそこそこ見てるのかな。

スタバのところが好きでした。彼らが普段…というかこれまでどういう感じのネタをやってきていたのかは知らないんですけど、内間さんの口の悪いところが面白いなって思います。言ってることはなかなか酷い内容なのに、根っからの嫌なやつって感じにうつらないのは標準語のパワーなんでしょうか。

-エレファントジョン:犬を飼いたい

エレジョンはいつどこで見ても面白いです。

この形もどういうテーマになってもいつも面白いからすごいなって思います。すごいなって思ってばっかり。

 

出演者を全員呼び込んで、吉本以外の芸人さん達に感想を聞いたりしていました。せっかくなので、吉本の芸人さんのお話も聞きたかったですが。時間が足りなかったのかな。

個人的にはかねてから好きでよく見ているトンファーと、人力舎のライブに行くたびに惹かれるスパナペンチが同じ舞台に立つということで、このライブが決まったときからずっと楽しみにしていまして、少しですが両者が絡んだりしたら嬉しいなぁと思っていたんですけど、山西さんが永田くんのマネをするという一方的な絡み方ではありますが、同じライブに出たからこそのものが見れて感激でした。それにしても永田くんは常に話題にされるんだなぁ。あの雰囲気とキャラクターは客だけじゃなくて芸人さんも引きつけるんだな。

*1:というかお客さんじゃなくて関係者…芸人さんだったんじゃないかと思う