浅草マジネタライブ~各コンビが本気のネタをおろします!~
各コンビのネタを見て、スペシャルゲストである師匠クラスの芸人さんがネタの感想を述べるという形式のこのライブ。
この種類のライブに行くのは3度目なんですが、過去2回のスペシャルゲストが巨人師匠だったので、てっきり今回もそうだと思っていたら、なんと!今いくよ・くるよ師匠でした。テンション上がったー!*1
「なるべく良いところを見つけていきたい」と冒頭に仰っていたとおり、ポジティブな意見に徹底していらっしゃって、見方も「お客さんから見てどうか」という見方をされていて、芸の細かいあれこれについて語るのを聞くのももちろん楽しいですが、こういう意見を聞くのも面白いなーと思いました。見た目うんぬんの話は意識でどうにかこうにか出来る部分ですし、そういう努力でカバー出来る事柄については経験を積んでいる方からの意見っていうのがやっぱり一番参考になるんじゃないかな、と思いますし。
ネタメモ。
トンファー:じゃんけん
前日に「サーキットでかけるつもりのネタやるのかなー、やってコメントに影響されて変な風になったら嫌だなー」とか思っていたのですが、もうどうにもこうにも影響されて変わるとは思えないネタだったのでほっとしました。
このネタ、本当は同じタイミングで出来た次週予告のネタのほうが私は好きなので最初は「なんでこればっかりやるの!」と思ってましたが、たまに見るととても良いネタだなって思います。
いくくる師匠も「おしゃべりが上手い」とか「しっかりした漫才」とか褒めてくださって、終始褒め言葉ばかり並べるもんだから「百点満点で*2」と山西さんが呟いたんですけど、「誰がそんなこと言うたんや!」とそこは否定するくるよ師匠(笑)べた褒めではあるけど、百点満点ではないという、ね。
トンファーのネタは基本的にはとにかくバカバカしいんですけど、でも作りがめちゃくちゃキレイっていうところが良いなぁと思っていて、そういう点を褒めてくださったのが本当に嬉しかったです。そういう評価をされたことで、このネタがいかに分かりやすくキレイなネタかっていうのを認識することが出来ました。どんどん拡げていって、そしてまとめていくときの気持ち良さが好きです。
細かいことを言うと「より実力スポーツにするため」というボケへの「運やし、スポーツでもないし」というようなツッコミが好きだったので復活してくれるといいな。
相席スタート:不倫
このネタやるんだ!とびっくりしました。
「一度ついたファンは離れないと思う」というようなことを言われていて、ものすごく頷けました。あと、山崎さんの女性芸人としての魅力なんかも良い!良い!と褒めてらっしゃって、嬉しかったです。ただ、ネタの内容的に広く色んな場所でやるのは難しいかもしれない…というようなことも言われていて*3それに対して山添さんが「ニーズニーズに合ったネタを作れたらと思います!」と非常に好青年な回答をしていました。なんて爽やかなんだろう。
アームストロング:かわいく見られたい
こないだ見たときに「2時のポーズを栗山さんにもやってほしかった」と思っていたら、そうなっていたので嬉しかったです。面白かったなー。こないだ見たときよりも面白くなっていた気がする。
「ボケの子がまだ照れてる」「もっとダイナミックに!」と言われてました。照れてるっていうか、照れてるように見せるネタなんじゃないのかなーと思ったけれど、本当に照れてるのかな。
もう中学生:秋
しゃべくりでした(笑)もう中学生は敢えて下手にやってるのか本当に下手なのか分からないなって私は思うんですけど、なんでそう思うかってやってる内容はすごく面白いって思うからなんですよね。でもこれを上手くやれる人はきっと沢山いるから、あえて下手にすることで印象付けて…って考えすぎでしょうか。
チーモンチョーチュウ:絵本
チーモンのネタは面白いと思うんだけれど、こう「好きだ!」ってならないのは何でなんだろうなって前から思っていて、このネタを見ていてグロい表現だとかがうまく想像できないからかもしれないなと思いました。別にそんなの想像出来なくても面白いんだから、それで良いんだろうけど自分の好みは画がしっかり想像出来るものなのかなって。
「楽しくやってるのがよく分かる」と言われていました。けれど、お客さんに楽しんでもらわなくちゃいけない、からここからどう伝えていくのかってことが重要だと。
このネタの阿部ちゃんの声の出しっぷりは喉つぶれるんじゃないかと心配になりますね。
「個性が強い2人で」と言われ「僕もですか?(吉田)」と聞いた後に「え、僕もですか?(阿部)」と尋ねるという。おとぼけコンビか。
とにかく吉田さんにスーツを着ろ、とおっしゃっていました。そんなコンビニに行くような恰好で出てきて!と。それについて「スーツを着ると漫才師を演じてるような気になって…」と吉田さんは仰っていて、それを聞いて「うーん」となっていたのですが、そこは頑張ってクリアしていこう!と。ちゃんとした服装になればNGKにも呼ばれると思うよ、と。あまりにも服装について言及されるので「そんなにダサイですか?」と聞いてまして、あべちゃん(あべこうじ)は「そういうことじゃなくて」とツッコんでましたけど、実際問題ダサイというのもあると思う…。対して「ボケの子はもうそのままでええ」(笑)
吉田さんのツッコミはネタによっては非常に曖昧だから、スーツを着ていかにも常識人・ツッコミっていう立ち位置になってしまうとネタの雰囲気が損なわれるんじゃないかなって思わなくもないんですけど、とは言え確かにあの服装だとあんまりなので舞台衣装として何か決めてもいいのかな、と思いました。それがポイズンにとってプラスに働くのであれば。
グランジ:巨人
ポイズンの「巨人」とは種類が違うんですけど(ポイズンのは野球の巨人軍)いやーバカバカしかったー。面白かったー。妻が夕食を作ってるところ好きだったー!
カナリア:変わったおじさん
久しぶりにカナリアを見ました。そうだ、そうだこんなネタをやる人たちだった!と思ってしまうぐらい久しぶりに見ました。
安達さんに「男前なんだからもっとキレイな髪形にしなさい」と仰っていました。
MCのあべこうじさんが、サカイストはいくくる師匠の弟子ということを紹介していたからか、私の隣りに座っていたおじさんが終始いくくる師匠の様子をうかがっていたのが面白かったです。
どのコンビも褒めて褒めてないくくる師匠でしたが、サカイストだけはダメ出しっぽい感じでした(笑)芸云々というよりも弟子として、後輩として。
ハイキングウォーキング:もみもみ
ハイウォーも久しぶりに見たなぁ。ネタの雰囲気が変わらないのがすごいなって思います。なんだろ、ずっとやっていると色々な方向に飛んでいきそうなのに彼らの色みたいなのが絶対的にあるというか。
東京ダイナマイト:シリビア
「大爆笑じゃなくてくすぐる」というような話をされていて、なんだったかの雑誌でプラン9の久馬さんもそんな感じのこと仰っていたなぁと思いました。くすぐり笑いを狙って作ったネタだったら、くすぐり笑いが大爆笑と同価値なんだ、みたいなお話。あれ読んだときに、そういう考え方が出来るのは大爆笑を狙ってとれる人だからなんだろうなーって思ったんだよな。
エンディングであべちゃんが「誰が一番良かったですか?」と聞いたときに「一番最初の…」と言ってトンファーを挙げてくださって、嬉しかったです。
そして私服姿のトンファーを見て「それええやん!」と。そこで吉田さんが出てくると「スーツ着なさい!」と言われてしまう。やっぱりダサイから…?
本当にどのコンビにもポジティブな言葉ばかりで、だからってやみくもに褒めるんじゃなくて「こういうところをこう伸ばしたらもっと良いと思う」みたいな捉え方で、とても素敵だなって思いました。いくくる師匠はお二人ともお子様がいらっしゃるのかな。(母親だからこその褒めて育てるという手法なのかな、と思った)
これからもどんどん色んな師匠を招くのかな。MCがあべこうじさんなのもとても良いです。