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ネタウチ

トンファー

「ネタウチ」というライブに行ってきました。
ライブの始めに漫才の設定を決めて、その後1時間かけてネタを作り、最後にネタを披露するというライブ。
1時間のネタ作りの間お客さんは何をしているのかと言うと、そのネタ作りの様子を見るという!なんとも斬新なライブでした。
とうとうお笑いも製作過程をも「見るもの」の一部にするようになる…のでしょうか。

新宿バイタスという劇場、初めて行ったのですがこじんまりとした空間でして、芸人さん達はネタ作りの際には吉本興業の本社*1に移動し、本社の会議室での様子をUstream配信で劇場に流すという仕組み。なので、こちらの様子は向こうは知れないということだし、こちらかも容易には接触出来ないという状況。
出演者はチーモンチョーチュウ、トンファー、ボーイフレンドの3組なので、1時間の間に各部屋をスイッチングしながら見ていくという感じでした。
ネタ作りの時間+移動時間しめて90分弱の時間を繋いでくれたのがMCであるポテト少年団菊地さんでした。ライブスケジュールが発表されたときに「なぜ菊地さんはMC?」と思ったのですが、納得。


以下ネタバレも含む感想など。

  • OP
  • ライブ趣旨説明
  • 「僕が今一番可愛がっているトンファー(ポ菊地)」
    • 認定漫才師ではないから(笑)
  • 「おやじ!(小浜)」
  • 「おじきで通ってるから、おやじだと直属の契りを交わした…みたいになっちゃうから!(ポ菊地)」
  • 出演者がネタを作ってる間はユースト配信を見るという形になるので「ぬるぬるっとした感じになりますね(ポ菊地)」
  • ネタ設定決め
  • 事前にTwitterで募集をしていたので、それを確認することに
  • 「屋台のおでん屋あります?(小浜)」
    • ありネタのテーマを求める小浜さん
  • 「全員同じテーマにする?(白井)」「ネタかぶりハンパないわ!(チ菊池)」
    • この3組だったら案外3組とも全然違うネタになりそう
  • ボーイフレンドはTwitterに出されていた「駄菓子屋」をテーマにすることに
  • 「鉄也さん、これ全員同じにするんすか?(小浜)」
    • 突然の鉄也さん呼び
  • トンファーは客席から募るということで、山西さんがランダムに指名
  • 一人目のお客さんが答えた後「僕はね、やっぱりここにいるお客さんからもらいたいと思うんですよ(山西)」
  • 「どうですか?(山西)」
    • 一人目のお客さんの答えを無視して仕切り直す(笑)
  • 3名の方に聞いて、結局最初に出してもらった「雷」にすることに
  • 冒頭の菊地さんの「ぬるぬる」発言を妙に気に入っていた白井さん
  • 客席同時にテーマを言ってみて、耳に入ってきたやつにする、などと試してみたのですがしっくりこなかったようで
  • 結局「ぬるぬる」をテーマにすることに

トンファーの普段のネタ作りの様子について、ずっと山西さんがもくもくと作っていて小浜さんは遊んでいるだけ、2時間ぐらいして出来たら「りゅうじくーん!」って呼んでる、とボーフレンド宮川さんが話しておりました。お母さんだ、とも。「ご飯出来たわよー!」のテンション。


ネタウチの様子は http://www.ustream.tv/recorded/25105889に残っているようです。
最初20分ぐらいは作家さんがうつってるだけですが(笑)


配信を見ながらのポテ少菊地さんの発言を記録
録画を見つつ、時系列に則っているつもり、です。

  • どうしますか?白井の声が低かったら
  • 小浜は何もしないのにお茶だけは持ってきていますねー
  • (歯磨きをしている小浜さんを見て)これは狙ってやってますからねー
  • シャカシャカがうるせーんだよ!
  • どんだけ歯汚ねーんだよ!
  • チーモンの会議室に行く小浜さんを見て)こういうやついるんですよー
  • ポテ少の会議室は、だいたいこうやって誰かが入ってくるんですよね
  • え?今結構ピリピリしてたの分からなかった?って
  • これボーイフレンドは邪魔でしょうねー
  • 出て行ってくれオーラ出してますねー
  • (大盛り上がりの様子のチーモンを見て)あるんですよねー打ち合わせで盛り上がって本番ドン滑るっていうのが
  • (ボーイフレンド宮川さんの韻を踏む語を探す様子を見て)スイヘイリーベ、みたいなことかな?
  • いやー俺えいじくんが隣にいたら笑っちゃうなー
  • 笑わないってことはいつもこうなんでしょうね
  • (白井さんのうんこ話に)女性の作家さんに話してますからね、これ
  • ボーイフレンドはまじめ!
  • いやー僕トンファー可愛がろうと思ってたんですけど、これ見たらボーイフレンド可愛がるべきですね
  • 受験生のとなりで邪魔しているみたいな
  • (小浜さんが意見しているのを見て)トンファーは、山西が作って小浜に説明して小浜がわかんないところを言っていくって感じなんですねー
  • そうやって分かりやすくなっていくと
  • 小浜はもう飽きてますねー
  • 嫌いなんだろうなーネタ合わせとか
  • (一杯のお茶をずっと飲んでる白井さんに)それもうお茶ないだろ!
  • 何度も何度もコンコンやってさー
  • (しばらくしてお茶を持ってきたので)ほらやっぱり無くなってたんだよー!
  • どりあんず平井さんが次のライブに出演のため現れて一緒に見ることに
  • ボーイフレンドのネタ作り(曲作り)に興味津々の様子


合間にポテ少のネタ作りの話なんかもしていました。
内藤さんが作っている、という話をする度に驚かれるそう。

  • トンファー:雷神
トンファーは雷をテーマに。マンザイさんでの即興ネタでもそうだったけど、やっぱりコントに入るほうが作りやすいのかな?*2
私がトンファーを好きなのはもちろん第一にとても面白いということがあるんですが、その面白いと思える理由としてみている時のストレスが無いという点が大きくて、ネタの矛盾点とか引っかかるポイントがすごく少ない。
で、私はそういうふうに作る作業をしているのは山西さんが担っていると思っていたのですが、むしろ小浜さんフィルターを通すことで自然とふるいにかけられているのかもしれない、と思いました。菊地さんの発言を受けて。
ここ最近ずっと気になっていた小浜さんの無表情も、考え事をしているときの顔なんだという解釈に辿りつけましたし、有意義なライブでした。
テーマの駄菓子屋から、うまい棒の食べ方のネタ。最近やっているリズム調のネタに落とし込んで。
ネタ作りがまるで作曲作業かのようで、録画を見ていると本当に細かいところまで作りこんでいるんだな、と。
ネタを見ていて受ける雰囲気から、2人できゃっきゃっ言いながら作ってるのかなと思っていたのですが割と黙々と作っていたのが意外でした。
このリズム調のネタをやるようになってから、宮川さんのウェイトがすごく重くなっているんだろうなと思っていたのですがあくまでも決定権を持っているのは黒沼さんという関係性も興味深かったです。漫才というものの中で「笑い」を起こしているのは黒沼さんなんだということを再認識。
普段はこれにさらに振り付けまで備えているわけだから、考えるの大変なんだろうなぁ。すごい。 ぬるぬる、は最早裏テーマ…。
今までチーモンのネタってあんまり見たことがなくて、それこそ3文字ゲームぐらいのものでコンビの色とかもよく分かってなかったのですが、この方達は完全に男子ノリで作っているんだなーと思って、それがかなり意外でした。
むしろ3文字ゲームなんかは特殊な形なんですね。
そっちを主軸として捉えているものだから、そうではないネタを見たときに「わざわざこんなことやらなくても…」って思って入り込めないこととかもあったんですけど、実はそっちのほうが断然得意なんだということが分かりました。本当に今更って感じですが。
擬音の使い方とか、妙に生々しい表現を選ぶ感じとか、なんだか少年漫画みたいな感じで。*3もしかしたら、持って生まれた容姿の所為で芸人さんとしては損しているんじゃないかな、とか思いました。飛躍しすぎているかしら。
もっといかにも男くさい感じの人達が彼らのネタをやっていたら、たくさん男性ファンがついていそうな気がするんですよね。逆に言えば、そういうことをやっているのに女性人気を保てているということが才能なのかもしれないし「損してる」というのは間違っているかもしれないけれど。


色々と新鮮で面白いライブでした!芸人さんにとってはプラスなのかマイナスなのか分かりませんが…。
そして、個人的にはトンファーのネタ作りの様子が見れてそれはそれは嬉しかったのですが、あのネタを何も前情報が無い状態で見たかったな、とも思って複雑です(笑)とは言え、このライブ自体はすごく楽しかったので続いていけば良いなと思いますし、その中で好きな芸人さんが出演することになったら飛んで見に行くんでしょうけど。
1時間という時間の中で、ちゃんと見劣りしないネタが出来上がるというのはすごいなって素直に思いましたし、だから真面目に取り組んでちゃんと作れる人を選んだのかな、なんて考えていたのですがそもそもネタ作りの様子を見られても構わないという人じゃないと成立しないんだよなーとも思うので、続けてやっていくのは難しいのかもしれない。

*1:新宿は歌舞伎町の中にあります

*2:録画で改めてみてみると「漫才コントで良いんじゃない?」という発言もありますし…

*3:完全にジョジョを想定しています