漫才広場
漫才広場へ。
漫才予備校というライブが新たに発足したため微妙にメンバーチェンジしております。
漫才広場は強制暗転がないとは言え、皆さんネタ時間を守ってやってくれるのでとても見やすいライブです。
以下、ネタバレ含む感想。
今回は全体的に出来が良かったので他の場でやることも多いかと思います。
- 山田カントリー:嘘
良いとか悪いとか好きとか嫌いとか面白いとか面白くないとかは置いておいて、「クセがすごい」というフレーズは嫌でも千鳥を連想してしまう。
- ベイビーギャング:川
- ラビッツ:彼女ができた
- 笑鷺:キャラクター
- 田畑藤本:他己紹介
後半からの相方を誉めることで逆に自分の好感度を上げるみたいなやり取りは、割とよく見るものではあるのですが、それがしっかり田端藤本色になっていて既知感がないのが優秀すぎる。
- ボーイフレンド:お米
オリンピックだとかで日本代表のユニフォームを着て応援していたはいいが、負けてしまったときの脱ぐタイミングが分からないという熊谷さん。
福嶋さんは観戦しに行っていたとしても、試合途中で負けが確定していたら脱いでしまうというようなことを仰っており、それを聞いての熊谷さん「それは輩のすることだよー!」「やめなー?」「3流、4流、だろうと1流の芸人目指してるんだからさー」ともっともらしいことを仰っていてキュンとしたのでした。
- あわよくば:誕生日が一緒
個人的な好み云々の話しになってしまいますが、ネタ中の会話であってもそれが「絶対に嘘(ネタ)だな」って分かるようなものはあまりしっくりこなくて、そういう意味ではあわよくばの普段のネタは「そんなこと絶対にありえない」の応酬なので上手いなぁと思いつつもあまり入りこめずにいたのですが、そういう感じが薄まっていていつも以上に面白いと思いました。
- ダイタク:決め付け
ネタはタクさんがダイさんに相談を持ちかけるんだけれど、決め付けでどんどん話しが進められてしまうというようなもの。ダイタクはなんだか面白くて当たり前みたいな感覚で見てしまっているので、なんとなく物足りない気がしていたのですが、それってなんだか贅沢な話ですよね。
- パルパティーン:名言
冒頭の「いやー盛り上がってますねー(鈴木)」「…オリンピックのことかな?(増田)」のやりとりが良かったです。
名言のチョイスからなんとなく下ネタを連想させるような感じが好きでした。(なんとなく、というか完全にツッコミで処理されていましたが)
増田さんに適したスポーツを挙げる際にこれでもかってくらい間をとっていて、そういうことされると見ている側はどんどん期待値を上げてしまうものなのですが、その期待値の上げ具合とそこで放つ単語のバランスがすごく良いなぁと思いました。要するにすごく上手い。
- サヨナラダンス:タートルネック
あまりにもツッコミの中で「なんでタートルネックやねん」というフレーズを多用するので、それがあとから何かに繋がっていくのかなーとか思っていたら、特に何にもならないという。
- エレベーターマンション:息子としたいこと
- えんにち:誕生日プレゼント
熊谷さんが、辛いものを食べてお尻が痛いという経験を初めてしたという話。
- マンキンタン:映画
突然身振り手振りのみで説明を始める山本さんを見て、それの意味するところをちゃんと汲み取ってツッコミを通して伝えてくれるのが渡辺さんの役割で、一見すると突飛なことをやっているようなんだけれど、二人の立場というか役割としてはオーソドックスな漫才の形なんだなぁとか。
自分が鈍感なだけかもしれませんが、渡辺さんによる補足がないと山本さんが意図しているところは読み取れなくて、山本さんが持っている世界観を唯一共有出来ている存在として位置する渡辺さんという立場が、2人の関係性が密であることを示しているようで、そういうのが見えてくるから面白いんだろうなぁとか思いました。
- オープンスペース:勇者
- タモンズ:彼女
- トンファー:好きな食べ物
これがなんとももうPOISON GIRL BANDファンである私の心を刺激するようなネタでして、60分漫才で披露していた駄菓子屋のネタを連想したことは言うまでもないのですが、それを抜きにしてもツッコミの言葉が全然届かずに堂々とイキイキとした表情で自分の好きなように喋りつづける小浜さんの姿が、阿部さんのそれを思い起こさせたのでした。
ちょっと明らかなネタバレになってしまう上にきっと伝わりづらいのですが、3位の焼鳥で、その文字面の表記だとか食べ方(タレ、塩)を挙げていて、2位でもそれに倣って紹介をしていれば1位ではそこからずらしてくるのだろうなーというのは、なんとなく想像してしまうところなのですが、その段になったときに山西さんがこちらの思考よりも早い段階で「(どうせ)○○やろ?」というような感じで「これまでと同じパターン」になるだろうという意識を先導していくものだから、まさしく裏切られたかのような気分に陥ることが出来て、多分単純に文字面で読み上げたらこんなには面白くないのだと思います。言葉が入ってくるタイミングというかテンポが適当(丁度良いという意味合い)すぎて、ボケ単体のクオリティ以上に面白いというように感じることが出来るんだろうな、と。
とにかくすごく面白かったです。
- トレンディエンジェル:スーパースター
ネタ中たかしさんが何度も「今日おもんないよ!」とツッコんでいましたが、なるほどどうしてか斎藤さんは調子が悪そうでした…。
エンディングでは時間に余裕があったからか(時計を見たら21:36とかだった)一組ずつ時間を発表していくことに。
ちょっと時間が延びてしまったコンビに対してのフォローの意味をこめてなのか「ウケていたときいていますよ(斎藤)」という評価が面白かったです。
あとは、タモンズが4分ちょいぐらいのタイムで喜んでいる中「新ネタじゃない」と異議を申し立てる小浜さんと、それにのっちゃう山西さんが素敵に楽しかったです。
それを踏まえての3:58という優秀すぎるタイムを残したトンファーは、2人ともそれぞれらしいパフォーマンスで喜びを表現していて、このコンビのこと好きだなぁと思いました。
罰ゲームは7分以上やっていたえんにちと、次点で5分ちょいやっていた笑鷺。
笑鷺の濱口さんはアイパーさんに憧れているそうで、罰ゲームの候補としてあがっていたキスを所望しておりました(笑)芸人さんだなぁ。
*1:勝手に手術を予約したり、勝手にお墓を送りつけたり