LLR単独ライブ「築地魚河岸三代目」
よしもと若手ばかり ウッキウキの!!夏の単独祭り2012ということで、私の単独祭りはLLRの単独ライブ(2回公演)にて幕を開けました。ちなみに、来週のトンファーVSタモンズで終わりを迎えます。あはは。
一言で言うと、漫才が素晴らしく面白い!と。これに尽きます。コントだとか福田花月だとかマツケンサンバ(笑)だとか、VTRだとか、それぞれがそれぞれにLLRっぽくてファンとしては何だって楽しいわけですが、頭のどこかで「ファンじゃない人が見たらどう感じるか」ということが気にかかってしまうという。私なんかが気にすることじゃないんでしょうけど。
2公演まとめて感想など。
多いにネタバレしていきますので、公演を見ていない方は要注意。
【16時公演】
- OPVTR
- 漫才:雑魚キャラ
雑魚キャラをフィーチャーしてのネタは多分他にやっている方もいるんでしょうけど、その展開の仕方というか、結局はお得意のドラマ仕立てになっていくというのがLLRっぽいなぁと。
途中の、罰を与えようとして自分にきてしまうというコメディ要素部分が面白かったです。そのものと言うよりも、それをうけての伊藤さんの「うすうす気づいていた」というようなツッコミが。
- VTR:ギャザリング1
1人目はクレオパトラ桑原さんで実験。何これ?と聞きつつも、一応使ってみる。
- コント:思いっきり生電話
電話をしてきた人の名前は「メデューサ」…?
会場が暗くなったこともあり、ちょっとウトウトしてしまいました…。
- VTR:ギャザリング2
2人目はニブンノゴ!大川さん。序盤でカードを手にするも、そのまま持ち続け後々使用「使っちゃおうかなー」
3人目はニブンノゴ!森本さん。カードを見た瞬間「これ福田のじゃない?」と違和感を指摘。
福田さん的判定では2勝1敗となっていましたが、正直0勝3敗のような…。
- 漫才:爆弾処理
こういう入り方で「赤と青どっちを切ればいいんだー!」とかいうコントに入ったかと思ったら、伊藤さんがツッコんでくれない…という内容がメインテーマになっていくという。見ていて気持ちの良い漫才でした。
「なんで入ってこないの?」『いつも1人でやってるじゃん』とかが、普段の彼らを見慣れている人こそ面白いんだろうなーという感じでなんだか内向きだなぁと思ったのですが、でもフラットに見れば普通にメタ漫才なのかもしれません。
既存の漫才の形をイジってどうのこうのというネタはLLRの得意とするところですが、それをやりつつも普段の自分達というのもイジっていくというダブルで美味しい内容になっていました。
そしてこういう感じのネタをやっても「やってるぜ!」という雰囲気が全然無くて、とっつきやすいという点がLLRの魅力だと再認識しました。
- コント:研究所
感動するシーンはどこまで変えても感動できるのか?を研究している。
「あゆみアメリカ行っちまうぞ!」「あゆみはお前のことが好きなんだよ」「俺が行けば良かった」「何やってんだ俺」な、ベタな感動シーン(伝わらなかったらごめんなさい)
演者はかたつむり林さんと、ガリバートンネルサスケさん。
LLRの気まぐれな提案(女の子の名前をふじこちゃんにしよう、とか男の人の名前を殿にしよう、とか)を受け入れて、ものすごく器用にこなすお二人に感激。これは思いついてもLLR自身ではとても出来ないような内容でした。表現力が肝というか…。
だからもうお2人が素晴らしかったです。
- VTR:伊藤がちょびまる化
「え?なに?どうしたの?」な雰囲気の芸人さん方に対して、1人おなじようにネコに扮して威嚇して追い払うソラシド水口さんが素晴らしく面白かったです。
水口さんが出てきた時点で何かある…と期待したところですが、その期待を上回ってくる安定感たるや!素敵!
- 漫才:パーソナルデータ
ルミネの本公演とかでやってもウケそう!と思いました。彼らのことを全然知らなくても面白いだろうな、と。
いつもだと伊藤さんの入り込む余地のないぐらいに福田さんが自身の世界を繰り広げているので、ある程度キリの良いところまで待ってつっこむ、というのが多いのですが、こんなにツッコむチャンスがあるにも関わらず最後までためて…というのは、LLRにしては珍しい?と思いました。最近あまり見に行ってないので、そうでもないのかな。
- VTR:先輩の家族1
ガリットチュウ福島さんと、娘・息子が登場。
仲良く遊ぶ4人でしたが、なぜかこの企画には関係ない伊藤さんがその場に現れて…。
- コント:いとうんち
冒頭の不自然すぎる説明セリフを終えた後の「説明するのも楽じゃない」という一言よ!
「舌出して苦しそうだったから」『犬だいたい舌だしてるから』というやりとりが面白かったです。
- 先輩の家族2
- 漫才:うみがめのスープ
サイコパステストを用いたネタ?とか思っていたのですが、そういう要素からはどんどんかけ離れていって、やられました。全然予想通りに展開してくれない。
最終的には福田さんの顔で笑ってしまうという。 今回は福田花月はないんだ!と思ったのもつかの間、「ちょっと待ってくださいよー」の声と共に8期生がぞろぞろと登場し、今回の悪役はジョイマンとなり、救世主としてですよ。が登場しての物語。
LLRの本筋部分が長くなりすぎて、出演するはずだったシューレスジョーさんが次の仕事の都合で出れなくなるというハプニングがあったそう。「5分前までいたんですよ!」とのこと。
劇が終わったかと思ったら、マツケンサンバのメロディーが流れ出演者全員で踊る(笑)これを見た瞬間に、ああ福田さんがやりたいって思いつきそうなことだなーと納得したのですが、それにしては福田さんが照れてるのかちゃんと踊れていないもんだから「やるならちゃんとやれ!」と最後の最後にモヤっとしてしまうという(笑)それに比べて若月の徹さんのイキイキした表情といったら!と感動していたのですが、前日の夜中にマツケンサンバを踊ることを思いついた福田さん、それを「めっちゃ良い!」と後押ししたのが徹さんだったそうで。そりゃイキイキ踊るわけです。
2時間は見越していたけれども、終わったときに時計を見たら18:30に程近くてまさか2時間半もやるとは…1時間半が規定なのでは…。当然次の公演の開場もおしたのでした。
【19時公演】
- OPVTR
- 漫才:雑魚キャラ
ツカミの部分で「これから1時間半ほど〜」という福田さんに「どうどうと嘘ついたね」と伊藤さん。いや、1時間半でおさめようよ(笑)
- VTR:ギャザリング1
- コント:思いっきり生電話
見違えるように面白くなっていました。やはり本来の性質というのがあるのでしょうか。
- ギャザリング2
- 爆弾処理
- 研究室
福田さんのトンガリモノマネを久しぶりに見ました。
- VTR:伊藤がちょびまる化
- 漫才:どっきり
実はこのネタは伊藤さんに内緒で用意していたもので、伊藤さんは1回目の公演と同じネタ(後でやるパーソナルデータのネタ)をやるつもりで出てきているのですが、福田さんが突然違うネタをやるというドッキリ。
事前にその旨を知らせたチラシが配られていて、「お客さんも同罪(伊藤さん発言)」状態だったのですが、全然知らないネタだとは思えないような感じでこなせていました。LLRによくある福田さんが好き放題しゃべりまくるというネタの形だったこともあるんでしょうが…。
おそらく伊藤さんは途中でお客さんにも知らされていることに気づいたようで、最後は文句を言いまくっていたのですが、そのことにも気づかなかったら普通にネタを終わらせていたのでしょうか…。そうはならないように福田さんが勘付かせるようなことをしたのか。
- メンタリスト恵悟1
指摘しなかったら1万円。
皆当然のように「鏡が…」と指摘するのですが、ボーイフレンド宮川さんは「えー!なんでー!」と大興奮。
していたかと思ったら、タネ明かし*2をした際に「先輩なので…」と合わせていたことを正直に話しておりました。でもそうは見えないような反応で、すごい!と。漫才も上手いもんなぁ。
- いとうんち
- メンタリスト恵悟2
当然ながらボンさんも気づいてはいたけれど、指摘しなかったそうで。
ライスの田所さんは疑った挙句に自分も福田さんに背を向けて鏡越しに確認できないように試行錯誤しておりました。あはは。
- パーソナルデータ
そして敵役にはイシバシハザマの硲さんと、パンサーの尾形さん。救世主には先程とおなじくですよ。でした。
1回目の終演時に「マツケンサンバはどうしようか迷っている」と言っていたのですが、今回も踊っていました。
終演が21:15ぐらいで「おお早い!」と思ったのですが、2時間半を基準に考えていることがそもそも間違っている…大体2時間やっている時点で相当長いのに。ちなみにエンディングの時点では1時間半ぐらいだったらしいので、単純に劇が余分という(笑)
春の単独が個人的にどこか不完全燃焼だったので、今回もしっくりこなかったらどうしよう…なんて思っていましたが、すごく面白かったです。
茶番部分もLLRの大きな要素だと思うのですが、もし彼らががっつりと漫才だけをやるような(ポイズンのような)感じだったらもっと熱をあげていたかもしれないなぁと思う1日でした。良いライブだった!