THE MANZAI 2012 1回戦
昨年はほとんど見に行かなかったTHE MANZAIの予選ですが、今年はどうやらポイズンもやる気にみなぎっているようだし、ノンスタも出ると言うし熱心に予選も見に行こう!と思いまして、トンファーが出るという日に張り切って行ってきました。
同日にはNON STYLEも中川家も出場するという見応えのある1日でして、加えて漫才広場でお馴染みのざしきわらし、あわよくば、田畑藤本、笑鷺、ザ☆忍者、そしてM-1の予選で見て以来じわじわ気になっている三日月マンハッタンに、ノンスモーキン…といったメンツで。その他の日程をちゃんと把握していないので比較しきれていないですが、自分的にはすごくおいしい日程だったんじゃないかな、と。
トンファーが最初のブロックの出演で、それからかなり空いてからノンスタが出番だったためほぼ丸一日いるような形になりました。最後までは見なかったのですが…Bコースまで見て帰らせてもらいました。シアターモリエール寒いよ…。
とても全組を覚えてはいなくて、メモもとっていなかったので覚えているところだけ少し記録。
割りとちゃんとウケていたように思ったのですが、合格ならず…ということで、ここらへんがボーダーなのかなぁと。
ただ、今こうやって記録しようとしたときに「あれ?何のネタやったんだっけ?」としばし考え込んでしまったので、そういうことなのかもしれないですね。
- トンファー:虫捕り
これは自分の勝手な解釈ですが、「1回戦を通過」するために選んだネタなんだと思っていて、これぐらいの若手でそういうことをするというのは珍しいような。自信があるというか非常に冷静なんだな、と。
ここはもう当然のように「通過するため」のネタをやっていて、私は中川家を生で見るのは初めてだったもので、1人勝手にものすごく期待していただけに拍子抜けというか。でもまぁ、ここで本ネタをやらなくて当然だよね…。
- キラキラダンディー
- ツインタワー
- D-ハツラツ
- ジャンポール
- シャガレ
- ぬりえ
- 三日月マンハッタン:ラーメン屋
三日月マンハッタンは、松竹の劇場へ毎月行っていたときに*1ツッコミの仲嶺さんのキャラクターにどんどん惹かれていったのですが、その仲嶺さんのなんとも言えないツッコミとしての危うい感じがものすごく良く出ていました。そこがすごく良い!と思ったのですが、逆に彼らを全く知らない人が見たらあの雰囲気がどういうふうにうつったのかな…というのも気になるところです。
いつぞやかに幽霊のオーディションコントを見て、それもすごく面白かったのですが、そういうメタっぽいネタがハマるコンビなんでしょうか。それとも私がメタが好きなだけ?
- ピスタチオ
- ザッケルゥ〜ニィ
- チバハラ
- どろんこボーイ
- にっぱち
- すっぽん大学
「次回は〜」という締め方をしていたので、通らなかったことがとても残念です。
- レンダリング
- お誕生日ベレー
- サターンズ
- チェリオンソング
- ムシャ♥ムシャ
- リッチドッグ
- 笑ハンティング
- ギャンブルパンク
- ぜんぺい
- マーブルズ
- ばったもん
- あわよくば:第3の手
- サニム
- 青春パンク
- オレンジーナ
- 笑鷺:ロールキャベツ男子
- トゥモローズ
- 田畑藤本:ドラえもん
- ノンスモーキン:ゾンビ
- らいおんビート
- グリンオリン
- エデン
- ガジュマルパンピー
- にじむピンク
- アイデンティティ
- プラスガンマ
- ベイビーフロート
ぶた玉のくだりの作り方とか面白いなーと思ったのですが、後半がいまいち…だったのかな。受かるかな、受からないかなという印象でした。
- ジャイロヘッド
- グリーンボーイ
- どさんこシーサー
- こんたく。
- チャド・マレーン
ネタの内容はなんだか忘れてしまったのですが、学生芸人っぽくない小賢しいことをやるんだなーと思いながら見ていました。でもそれって自分の中での「学生芸人」というカテゴリーに対して先入観?偏見?があるってことなんでしょうね。
- カンダタ
- 斬切りボウズ
- モロヘイヤキングダム
- アンドレ
- 響
- バジル公園
- ビッグマム
- 上京物語
- トーコンズ
- あじさい
- ロッキー
- 海猫ボーイズ
- クリームソーダ
- 熊とブルー
- ことな
- サードシングル
- キューティーブロンズ
- NON STYLE:百年早い
- ザ☆忍者:特技
- ラストフレンド
- ノーギャラー
- いずみ
- かごしまね
- じゃぴょん
- ショウショウ
- ジャム
- パドリング
- バカンス食堂
- インクライン
- ザウルス
- ランジャタイ:パンツの履き方
とは言え、自分は自分自身にそういう先見の目があるとは思えないですし(むしろセンスが無いと思われる)要注目!というわけではないです。単純に名前も聞いたことないような方の中で唯一自分好みだなぁと思ったコンビだったので。 レシーブ、トス、アタックのあのネタです。
自分はここまで見て退席しました。
これだけの組数を一気に見ると、色々と思うところもあるわけで。
なんというか、まず第一声として「西野カナいじり多すぎ!」に尽きます。話題としてもうそんなにホットではないと思うし、もう散々色んな人達がそれこそもっと面白くいじってきたのだから、今更そんなところ突いてきても面白くないよ!と。別にお客さんに向かってやっているわけではないですし(あくまでも審査員が審査しているものなので、客ウケは判断材料の一部になっているかもしれないけれど、全てではないはず…という認識)見飽きたとかは気にしなくて良いのかもしれませんが…。
時事ネタ(芸能ネタって言うのかしら?)は、難しいんだと思います。言ってしまえばテーマがかぶってしまうわけですし、色んな人がやるんだからその中で一番面白い見せ方で笑いをとらなくてはいけないわけですから。でも何て言うか、この日西野カナ嬢をイジっていた多くの方々はそういう意識は無くて「西野カナいじっておけば面白いだろう」ぐらいにしか感じてないんだろうなーと思ってしまうような、それはそれは1パターンないじり方でして。
更に言えば平成24年で引越しおばさんのネタがかぶるという。どうなっているんだ、これ。
テーマがかぶってしまうのは有り得るとしても、その中でのボケの方向性だとかそういうのは一緒になってくると、それはもうセンスがある・ないのお話になってくるような気がします。プロの芸人さんという規定があるわけで、普段何かしらの舞台に立っている方々なんでしょうけど、それでもこうやって一気に何組も集めるとやっぱり内容が同じようなものが出てきてしまうというのが。そして、やっぱり合格している方々はテーマ選びの時点で独自の方向性を持っている方が多数なんですよね。単純に皆がやっていることをやったって印象に残らないし、沢山の人が通る道は混んでいて前に進めない。
自己紹介は大切ですよね。さすがにネームバリューのある方々は自己紹介するほうがわざとらしいぐらいですけど、当然のようにネタを初めて当然のようにネタ中に個人名が盛り込まれるというのは、とても違和感。どのコンビだったか忘れてしまいましたが、自分の名前をもじったキャラクターを用いたボケをしている方がいたのですが、個人名知らないしそれが本人の名前からきているって分からないし、自分の勘が鈍いだけかもしれませんがかなり後半になるまで名前だということに気づけなくて…もうそれだけですごく損してますよね。伝わっていないんだから。
そういうのを見ると、私にとっては知らないコンビだけれども彼らには彼らの「いつものお客さん」がちゃんと存在していて、そういう場でいつもネタをやっているんだなぁと実感します。
これは、どうでも良いことかもしれないんですけど、ネタが終わってからハケるまでの間は気を抜かないでほしいなぁとか。「ありがとうございました」でふっとキャラクターが抜けて、素の表情でハケていくのを見るわけですがちょっとでも台本があるという現実を見せないようにして!と。面白かったんだとしても、その一瞬ですごく醒めます。そもそも、自分の好みとしてはそういう明らかにキャラクターが変わるようなネタは受け付けないのですが…。
ざーっと見ていて、割とお客さんが多かったのですが、ノンスタの直後に(彼らはブロックの最後だった)一気にお客さんが帰っていって、司会の井上マーさんも「え?何?」と言ってしまうぐらいで。まぁ賞レースにはありがち…というかそもそもノンスタの前後で明らかに客入りが変わらなかったことが不思議なぐらいなんですが、テレビスターとして確立されつつある彼らを見ればもう満足という方は沢山いるんでしょう。でもそうじゃなくても、自分もノンスタ以降はBコースしか気になるコンビがいなかったので、そこで帰ってもいいかな?と思っていたので、帰るタイミングとしては帰りやすいところだったのかなーと。でも、「お目当の芸人さんが終わったら平気で帰っていく」というやり方は、見ていて良い印象を与えないようですね。ネタ前後に奇声が発せられたりだとか、そういうのが無かっただけでも随分マナーが良かったと思うのですが…自分はファンなので悪くは思えないということは多いにありますが。
彼らがテレビスターになる前…baseよしもとという劇場で劇場内の人気を得ていたときでさえ、「ノンスタのファンはミーハーばっかり」なんてレッテルを貼られて非常に息苦しい思いをしていたので、M-1優勝という称号を得た時は「ただのミハヲタ人気芸人じゃないんだぞ!」と主張出来たようで非常に嬉しかったんですけど、未だにやっぱりそういう印象は抜けなくてむしろ強まっているんだという事実に悲しめばいいのか、怒ればいいのか。
そういう扱いを受けると是が非でも決勝に進んで結果を残して欲しいと熱くなってしまいます。楽しませることを第一に考えてくれている彼らにとって、そう相性の悪い大会ではないと思うので。
2回戦も楽しみ!です!
*1:恋愛小説家を見に