POISON GIRL BAND「60分漫才」
3月に行われて、3ヶ月ぶりの60分漫才でした。前回がとてもとても素晴らしくて、圧倒されて物が言えません、というぐらい素晴らしくて期待値が上がりに上がって臨んだわけですが、今回もまた巣晴らしかったです。
笑いっぱなしの60分で、最後の方はもう窒息死してしまうんじゃないかというぐらいずっと笑い続けていて、舞台を見つめていたら笑いが収まらないので直視出来ないというぐらいでした。すごかったー。
3月にやったネタは、その後一度もお目にかかれていないので、この場限りなのか温存しているのかは分かりませんが、一部分を切り取ってみることは出来ても60分の漫才をちゃんとキレイに繋げて、最後にちゃんと回収して…というものは2度と見れないんでしょうし、だからこそもっと色んな人に見に来てほしい!と思います。
終わった後の「なんだよこれ…」という言葉にならない感情を是非とも味わっていただきたい。ポイズンの漫才を見たことがあって、それが嫌いじゃないのであれば見に来てほしいです。1300円のライブの内容じゃないです。
ネタ記録など。ネタバレ含みます。
自分記録用にフレーズのメモを残しますが、言葉尻など間違っていると思います。
- バンド風の漫才の入り方
- 視線
「あ、あのパンツ私とセットじゃない」 街中ではキレイな人とか、かっこいい人とか、背が高い人とかいたらどうしても目がいっちゃうもんなんだよ、と。
吉田さんはノッポの世界一
- 全裸
「犬猫は別だよ?人間の全裸(阿部)」
「パンダの全裸はテンション上がる」「それはパンダにテンション上がってるだけだから(吉田)」
全裸で結婚の挨拶
除き穴を見て、上半身裸だった場合に、もし下の覗き穴もあったら確認する。それで全裸だったら結婚を許す。
「おめでとう、って(吉田)」
「上がキッチリしてればしてるほど、フリがきいてるから全裸なんだよ(吉田)」
全裸になるタイミングをうかがっている阿部さん。全裸で土下座。
全裸で相撲を見る。
「大丈夫、堂々としているから!(阿部)」
- チャーハンの作り方
あれだけ日本語が上手になるのは、阿部さんが美味しいチャーハンを作れるようになるぐらい大変なこと。
「俺が、チャーハンを、だよ?(阿部)」
「あと30分それやってていいよ(吉田)」「その間お前どうしてんの?(阿部)」
「なぞなぞでは、フライパンって答えるって決めてるの(阿部)」「はぁ?(吉田)」
「POISON GIRL BANDの吉田です。菜箸やります。」
「やるやる(吉田)」「お前いい返しみつけたな(阿部)」「悲しいかな、先輩には使えない(吉田)」
「ネギのこと意識して無いでしょ?(吉田)」
チャーハンの具を買ってこいと言っているのに、米ばかり買ってくる阿部さん。米だらけの家。
- 刺身
あと一切れの刺身を草野さんと取り合う。
30人31脚の帰り。
移動手段として草野さんに掴まる阿部さん。
「そこで都知事が待ってるから」「なんで?」「東京マラソンのゴール地点だから」「あぁ、同じ日だったのね」
「そこはゴールじゃないからな(阿部)」
「じゃあ、俺そこでそっちにうつるわ(阿部)」
「俺が左足だすから(吉田)」「じゃあ俺は右足出せばいいのね?(阿部)」
「『違うんじゃないか?』って(吉田)」
最後のネタで都知事が現れてからの展開が凄まじく面白くて、ルミネの客席じゃなかったら転がりまわって笑っていたと思います。笑い声だけで消化できないぐらい面白かった。
前回もですが、途中で阿部さんが本筋と脱線するようなことを言って吉田さんがそれはそれは心底迷惑そうな顔をしながら、それをいなすという場面が何度かありまして、それはもうアドリブにしか見えないんですけど、終わった時間が23時ぴったりで、しかもネタとネタのつなぎ目がものすごく曖昧に作られているので、時間調整をしてネタを一本削っているというわけでも無さそうで
ということは、その部分も全てネタ(台本にある)の?という。でもあれは、あの反応はどう見てもアドリブにしか見えなかったのに!という。
大枠の筋だけ決めておいて、中身はその場で適当に喋っているということも考えられるのですが、そうなってくると後からその発言を回収するようなセリフが現れてくるのは、その場で思いついて言っているということになってしまうので、それはそれで反応良すぎ!と思うわけです。
考えれば考えるほど、どう転んでも結局彼らの才能に脱帽するという展開しかなくて、お手上げ状態です。
しかし、こんなに素晴らしいものを見せてもらうと、通常のライブでやっているネタがまるで手を抜いているかのように見えてしまうのが厄介なところです…。