漫才三銃士


東京NSC11期生の漫才師3組+1組によるイベント「漫才三銃士」へ行ってきました。
今回で3回目(大阪同期ライブも含めれば4回目)なわけですが、同期でのライブが多すぎてもう何十回もやっているような気分になっているらしいです。
メンバーは井下好井、タモンズ、トンファーとオープンスペース
ゲストにはゆったり感、LLRポテト少年団が。LLRは2回目の出演。
ネタ記録と感想。Twitterと重複しています。

  • オープンスペース:SP
SPってかっこいいよねーというネタ。特にこれといった感想が無いです。見に行ってから日が経ってしまっているので…。
  • ゆったり感:フランス語
以前古典バージョンで見たことのあるネタ、どちらのネタも一人称の部分が一番面白い。
後半の「正直、俺はむかついてたよ」という意味合いのフレーズも面白かった。 ただのダジャレなんですけどね。ひとつのフレーズが出てから、次のフレーズが出てくるまでの間合いが長くて、でもそれが、その場で思いついているっぽく見えて上手いなぁと思います。ただネタその分ネタ時間が長くなるので、キュッとしてほしいような気も。 久しぶりの∞ホールでの漫才「相変わらずLLRは長い!」「これでLLRがネタ時間守ってたら『∞ホールも変わったな』って思ったけれど、全然変わってない!」と菊地さん。
痴漢に気をつけてね、というネタ。ポテト少年団のネタはどのネタも基本的なパターンは同じなんだけれど、どれもいつ見ても面白いというのがとても不思議だし、それが本当に面白いということなのかもしれない。
  • コーナー:ベスト3
お客さんに、あるお題に対するベスト3を出演者の中から決めてもらって、そのお題が何なのかを当てるというゲーム。
ボケチームツッコミチームに分かれていたのだが、トンファー山西さんがMCのためツッコミチームは1人不足してしまうため、ポテト少年団中谷さんが入ることに。「一番ツッコミっぽくないのに(菊地)「人数合わせで1番先輩が移動させられる(菊地)」
ベスト3を決める方をお客様から募るも、協力してくれる方がなかなか見つからず、最前列のお客様に依頼することに。決定した瞬間を見逃してたのかゆったり感中村さん「誰?誰がやるの?」この方ですよ、と説明され「よろしくねー(*^^*)」と笑顔で挨拶。
お題は「お父さんにしたい人」お題を提示する際に芸人さんは目を伏せてくださいと言われ、皆が俯き目を瞑る中そのままの福田さん「僕はもう目を瞑ってるってことでいいですよね?」「それは薄目ですから(山西)」
お客さんの回答は3位伊藤さん、2位好井さん、1位中村さん。2位に好井さんを挙げたところ「えー」と不満の声があがる会場。確かにちょっと違うような…。
回答はツッコミチーム、ボケチーム交互に行うが、回答の前にひとつだけ質問が出来る。ボケチームの一巡目に質問をしたのはタモンズ安部さんだったのですが、回答が思いつかない様子だったので、ゆったり感中村さんがオープンスペース高橋さんに「答えなよ」「立っていいな(中村)」と促す。
高橋さん言われるがまま立ち上がり「部屋が綺麗そうな人!」と回答。嬉しいのか笑顔で高橋さんを撫で回す1位の中村さん。
井下さんが「早く結婚しそうな人」とかなり近い回答をした直後に「分かった」と福田さん。「質問は要りません(福田)」と言うので「じゃあ俺質問してもいい?(内藤)」「パスタは好きですか?(内藤)」
そして福田さんの回答は「この人だったら、全てを捧げて良い…!」不正解な上に、さほどウケないし、で照れ隠しなのかニマニマする福田さんに「何照れてんだよ!」「ちゃんとやれよ!」と野次る小浜さん。
先の惜しい回答を踏まえて、もう完全に分かったと言っている井下さんを抑えて大波さんが回答することに。
「売れそうな人!(大波)」不正解だし惜しくもない。そもそも直前に「芸事ですか?」という質問に対して「違います」と言われてるのに押し通す意味が分からないのでザワザワとするツッコミチーム。
「だって、中村さん1位やったらそれしかない(大波)」「大波!...今日あいてるか?(中村)」「大波!...3位に伊藤がいる...!(福田)」
好井さんが分かった、ということで先の福田さんと同じく「質問は要りません」とのこと。するとすかさず「じゃあ俺質問していい?(内藤)」「ソバ…ソバは長いですか?(内藤)」…意味が分からない(笑)
他の出演者の方々により「あなたの好きなそばは長いですか?」という質問に変換されていました。答えはイエスだったので「そばめしタイプではないということで(菊地)」
  • タモンズ:謝罪会見
阿部さんが大波さんの発言を遮ってまで突然謝罪(会見)を始めるのですが、後半からの「なぜ謝罪会見をしようと思ったのか」という部分からが見所だったようです。前半部分は、ちょっとあまり好みじゃないというかタモンズっぽくない感じでどうしたんだろう?と思っていたのですが、後半に安部さんの味が出まくりで面白かったです。
ただ自分は前半部分で集中力が切れてしまっていたので、十分に楽しめなていない気がします。
  • トンファー:感謝の伝え方
感謝が伝わってこないと言われるらしい小浜さんに、良い感謝の伝え方を教える…というようなネタ。
「お手本見せて」と言うていで自分に対してありがとうと言わせてニマニマする、という展開にすごく苦手な種類のネタのにおいを感じて、そこから先全然楽しめませんでした。
終わってみてから思うと最近よくやっている攻防っぽい感じのネタの延長のようにも思えるのですが、それにしては展開が平坦すぎるというか、なんというか。
最初に言い出すのが小浜さんという点もなんだか不自然な感じがして。最初の話題提供の時点から小浜さんが、山西さんに「ありがとう」といわせようという魂胆だったならば、分かるのですが、そういう感じには見えなかったし
そうなってくると、小浜さんが咄嗟に感謝を強要するということを思いついたということになってしまうけれど、それは小浜さんのキャラクター的にしっくりこないし、何よりも山西さんが小浜さんに打ち勝ててないということが不自然。
それなりには面白かったのですが、トンファーはいつも「もうやめて!」ってぐらい思い切り爆笑させてくれるので、なんだか消化不良でした。会場全体としたはウケていたように思うので、自分がトンファーに期待しすぎているというところと、「こういうところが好き!」というのが出来上がりすぎていて、それが満たされていないとすごく色褪せて見えてしまうのかもしれません。
  • 井下好井:スパルタ教育
Twitterで、ここ半年ぐらいで見た彼らのネタの中で一番好きかも!と呟いたのですが、ここ半年ぐらいの中で彼らのネタをまともに見た回数というのが数えるぐらいなんですよね…。
最後のほうの井下さんのツッコミがすごく面白かったので、やっぱり漫才にはツッコミが必要だと思いました。割と好井さんの独壇場になりがちなんですけど、井下さんもっとガンガンつっこんでほしい。


なんとなく、メインである三銃士が不発だったような感じで残念。