LLR単独ライブ5公演
LLRの単独ライブが終わりました。昨年は、DVD発売記念でのツアーライブがあったので単独ライブは1年以上空いていたんですね。
5公演と聞いて、全公演行くだなんて図々しいんじゃないかしらとも思いつつ、お友達の協力もありチケットを入手することが出来たのでありがたく見に行かせていただきました。
ものすごく行きたかったのに、行けなかった人がいるんだということは重々承知です。
基本的にはブログでは、面白かったものを面白かったと伝えるということを目標にしているのですが、今回はショックが大きすぎて、面白かったものを説明することも出来ないような感じで5公演分内容を書きましたが、中身が薄すぎるという(笑)失礼致しました。
とにかく、手ばなしで「LLR面白い!」とは言えなくて、そんな私の気持ちとは裏腹に会場はものすごく盛り上がっていて、何故素直に楽しんで面白いと言えないんだろうなと自己嫌悪に陥る始末です。
色々思ってしまったので、書いてしまいます。批判じみているので、LLRのことが大好きな方は読まないでくださいね。
何と言うか、ただひたすら「圧倒されるような漫才が見たかったな」と。これに尽きます。
上京してきてから、LLRの単独ライブには欠かさず足を運んでいますが、毎回最低でも1本は「すごい!」と声をあげたくなるような漫才が存在していて、それは単独ライブという自由なネタ時間で演じられる環境ではないと見ることの出来ないものだったので「LLRは単独ライブが真骨頂」と認識していました。
だから、日々のライブは追っかけないにしても単独ライブだけは逃したくない…言い換えれば単独ライブを押さえておけば十分という気持ちだったのかもしれませんが、普段のライブ*1で見る新ネタがいまいちしっくりきていなくても「単独ライブでは、すごいのを見せてくれる」と思っていたんですよね。
で、いざ蓋を開けてみたら、普段のライブと変わらない出来で。それでももちろん面白いですし、過去の単独ライブでの傑作ネタを知らなかったならば、この出来に不満を持ったりしなかったと思います。
ただ、もっともっとこっちの感情を揺さぶってくるようなネタをやる人達だって思っていて、それを期待して見に行っているものだから拍子抜け具合が半端ではなくて。
漫才、新ネタとしては
- 潔癖症
- 親孝行
- エアー○○
- パン屋
リメイクとして
- 恋愛審判
- 納豆
- アメとムチ
- 禁煙
- 顔をさされたい
最低でも2回は同じネタを見ていまして、2回目に見るとかなり改良されていたので出来れば1回目にこのぐらいの出来で見たかったな、とか(笑)
一般的な普通の漫才のようで、ちょっと違う角度から作られている(しかもそれがジワジワ効いて来る)ような漫才が作れるLLRにしては、すごくオーソドックスな形のネタが多かったな、と。
「練習してみたほうが良いよ」なんていう入りの漫才、らしくないなぁと。
それこそ、しずるやチーモンに演じさせたネタなんかはボケ・ツッコミのフレーズそのもの以上に設定だとかに面白さがあるネタで、私はLLRの漫才ではそういう感じのものがすごく好きなので、そういうのが見たかったのですが。
言葉遊びっぽいネタという点ではリメイクの納豆が面白かったかな。ただ擬人化させるというネタでは豚の漫才が先にあるので、どうもそちらと比較してしまう。
オチが似たような展開のものが多かったな。福田さんがキレるという感じの。最近のお気に入りなんでしょうか。
2回目公演のどれかのネタで、伊藤さんが間違えたのか福田さんが間違えたのか分からないけれど「もういいよ!」って言ったのに終わらずに一瞬間が空いて「え?」ってなったことがあって、その時の「こいつがもういいって言ってるんで、やめます」っていうのは、ちょっと面白いなと思いました。
むかしどなたかのライブレポで読んだ、ロザンが「もういいよ」に変わる終わらせ方を話していたというのを思い出しました。「この続きは今度!」とか「もう聞きたくない!」とか。
せっかくリメイクするんだったら、単独以来見れていない桃太郎のネタとか見たかったなぁと思うんですがね。
5回公演あっても、そのうちの1回しか来れないって方も沢山いたと思うんですよね。だから、あたり回・はずれ回なんて言い方はしたくないですが、出来にムラがあることで損をした気分になる人が出てくるわけで。そういうことを考えると5回全部違う内容っていうのは如何なものなのかな、なんて。
楽しかったことは事実なんですけど、そういうのを求めているんじゃないんだよ!というモヤモヤ感がどんどん大きくなっていくというような感じで、ただ会場が盛り上がってないかというとそういうわけでもなかったので、自分だけが不満を持っているのかな、という感覚に陥りました。
単独ライブなので、ファンしか来ていないので、好きなことをやるということを批判するのは間違っているんでしょうけど、ことLLRに関してはこんなにも自分が求めているものとズレたものを提供されたことが無かったので、ただただショック…というような感じです。
気づかないうちに、私が好きだと思っていたLLRと、彼らがやりたいと思っていることがこんなにかけ離れてしまったのか、と。私が好きだと思っていたLLRは、もうどこに行っても見れないのかしら…とか。
シソンヌ長谷川さんがコント中に「こんなんで単独うつなよ!」とか「そこそこの漫才やってろ」とか散々言うというくだりがありまして、その度に思わず拍手してしまうような。
単独ライブがどういう位置づけのものなのか、それぞれ解釈が違うのかもしれないですけど、どう見てもこれまでの単独と比較して熱の入れようが違ったな、と。
ものすごく出来る人達だってことを知っているからこその、モヤモヤなのです。
単独ライブで出さなかったら一体どこで、彼らのあの才能を発揮するんだろうって。
うん、ウダウダ言っても仕方が無いですよね。
この単独ライブを忘れさせてくれるぐらいの、とびきりの漫才が見れることを願います!
もう小規模会場での複数公演は勘弁!
*1:東京ファクトリーなど