POWER×POWER


3月公演予定だったのですが、震災の影響で延期となっていたしずる単独ライブ「POWER×POWERlに行ってきました。同名のツアーで全国を回っている最終ですが、村上さんツイートによると、東京公演は全作書き下ろしだったとか。
覚えている限りで記録。コントタイトルはぼんやり見ていて、覚えてないものが多いので勝手につけています。あしからず。ちなみに、画面に提示されていたコントタイトルは全てライブ名にちなんで「○○×○○」と作られていました。

ネタバレ要注意!


  • コント 解けない
  • オープニングVTR
  • コント 友達
  • VTR メイキング風景
  • コント 子分まかせ
  • VTR 村上ビンタ企画
  • コント 面接
  • VTR 池田VS4台のカメラ
  • コント 川柳
  • VTR パワー電話(前編)
  • コント 答える男
  • VTR パワー電話(後編)
  • コント 池田×村上
  • VTR パワー電話(特別編)
  • コント 殺人ロボット
  • エンディングVTR
  • エンディングトーク

個人的には「面接」のコントがとても好きでした。苦しくて咳き込んでしまうぐらい笑いました。音声部分での、声だけにも関わらず抜群の演技力をみせる池田さん。しずるのコントは彼ら(特に池田さん)の演技力があってこそ、のものが多いように思っています。

「答える男」のコントもとても良かったです。設定…脚本?がとても良いなぁと。「何でも答えてやるよ」という習性(?)が、とても上手に利用されていて…うーん何て言えば良いのか分かりませんが、とても良かったです。

それと、「池田×村上」のコントは、トークコーナーのようにして現れて「さもありそうな」トーク(企画)を始めようとするのですが、それがまるっとコントになっているというものでして。最初はトークだと思って見ているんですけど、コントと気づいた瞬間の「ちくしょう!」と叫びたくなるようなしてやられた感が凄まじかったです。そしてそういう見せ方が出来るのは、やはり彼らの演技力あってこそ…だなと。内容だけを振り返ると、ものすごく茶番というかおふざけっぽい…語弊があるかもしれませんが、単独ライブならではのお楽しみコーナー的な雰囲気があるのですが、これがちゃんと作りこまれていてオチに「はあああ!」と感嘆の声をあげたくなりました。

その他のコントもとても面白かったです。直近の「ずしゃる」で見たコントがなんとなく消化不良だったんですよね。それでも私は「しずるの新ネタ」を見るのが、その時が初めてだったので「しずるでも最初はこんなもんなのか?」なんて感じていたのですが、そんなもんじゃ無かったです。
すごく、すごく良かったです。




ここからは個人的な感覚の話で、しずるの今回の公演とはあまり関係ないですが。個人的には漫才とコントだと見た後の満足感が全然違っていまして。満足度という点でもそうですが、そもそも種類が違うというか。その違いについては自分でもよく分からないのですが、感覚として違っていて、そして漫才のほうがより強く感動するといった感じなんです。上手く言えませんが、コントだと表面的な部分を見て可笑しいから笑っている…というような感じで、漫才は可笑しくて笑っているに加えて感動…すごく芸術性の高い物を見た時にうっとりしてしまうそれに近いような感覚を覚えます。
なので、私は漫才に強く興味を持っているのですが。しずるに関しては、コントなんですけど漫才に近いぐらい心を動かされるんです。何故なのかは全く分からないですけど。漫才に通じる要素があるのでしょうか。
犬の心とか、好きだなと思うコント師は他にも何組かいますが「もっともっとこの人達の作るものが見たい!」「頭の中をのぞきたい!」という気持ちにさせられるのは、今のところしずるぐらいのような気がします。
そう思うというのが良いことだとも限らないですし、そう思わないからダメだってことでも無いですが、熱烈ファンであるというのはそう思えるからなのかなーと。つまり、私はしずるの熱烈ファンになる可能性を秘めている、と自分で思っている…ということです。