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NON COIN LIVE in さいたまスーパーアリーナ〜えらいおまたせしました〜

お笑い NON STYLE

行って来ました、ノンスタイルS-1優勝賞金一億円をつぎ込み赤字を出したというこの無料ライブ。
芸人さんがライブをやるのは初めてだというさいたまスーパーアリーナ。赤字と聞きアーティストの皆様がここでライブをやるという偉大さを感じていたのですが、マフラータオルを無料配布したりして、映像も凝りに凝ってそりゃ足出るわな、と(笑)
別のライブの関係で最後まで見ることは出来なかったのですが、これ絶対DVD買います。なんとも素晴らしいライブでした。DVD発売は決定しているようなので、見に行けていない方は是非とも購入を…!
以下、内容に触れるかもしれない感想。


いやはや、もうNON STYLE大好き!素敵!とプラスの言葉しか思いつきません。すごく良かったです。
正直ね、お笑いライブでこういう大規模なものにはすごく抵抗がありまして。単純に漫才って表情見えてなんぼでしょ、モニターつけてたって全体が見えてこなかったら色褪せちゃうでしょ、っていう考えを持っているからなんですが。だからこのライブもワクワクする一方で「一体どうなるんだろう…」と不安だったりもして。自分がまともにノンスタを見るのは一年ぶりってくらい久しぶりなので、テレビスターへの過程で彼らの方向が変わっていってたらどうしよう…だとか色々。
しかし要らぬ心配でございました。ノンスタはノンスタ。
そうでした、彼らはいつだって「その場」に最大限に適応していく芸人なんでした。


本当にこれ無料で良いんですか?って聞きたくなるような質。前説には贅沢にキングコングを起用。彼らが仲が良いのは知っていますが「ノンスタとキンコン」が(立場的に)並んでいるんだーという事実が何とも嬉しくって。
OPのVTR〜ノンスタ登場までの間にうるっときてしまって泣いてしまったことは内緒。


何をどう書き表したら良いのか分からないのですが、これだけのものを今私が一生懸命追っている地下劇場の若手芸人さん達にはおおよそ作り出せないだろうな、と。
単独ライブ、単独ライブってすごく充実したライブで好きなんですけど若手単独祭りなんかになってくると半ば強引にやっている感がある、というか。単独シーズンの感想ではちょこちょこ書いていたりもしますが「単純にネタを量産してつめこみまくる」のか「2時間程度の時間を作りこむ」のか、というのが結構気になるんですよね、同じネタ数でも(仮にどれも全く同じネタだったとしても)絶対に後者のほうが満足度が高いだろう、と。けれどなんとなく傾向的にそうやって2時間程度の「単独ライブ」を作り上げてくるのはコント屋さんに多いという印象で、私みたいな漫才好きが見に行くものは得てして前者なんですよね。
そこへ来ての本日のノンスタライブ、なにより構成が素晴らしかったです。繋がっていくコント達、その中での漫才の見せ方。何気なく放り込まれていたフレーズが徐々に回収されていき、色々がひとつの線になっていくワクワク感。最後まで見れなかったのが本当に残念。これはもうDVDを楽しみにするばかり。
特に感動したのはNON STYLE BEST SELECTIONと題して披露された過去のネタ達ね。昔より断然面白いのです。


そしてそして舞台の使い方、というかこういう規模でいつも通りの漫才やコント、演出ではいつもより悪いものになりかねなくて。広い会場だから、モニターで見るのが主になってしまうから、人数が多いから、そういうことを考えているんだなぁと思える内容で。ノンスタなんて素敵なんだ!と。
広い会場で1万2千人?とかを相手にしていても失われない「客との密な距離感」ノンスタすげえよ。
多分ね、芸人さんには様々な傾向があって。テレビ向きだとか劇場向きだとか、大人向き子供向き、男性向き女性向き、それはどういうライン引きか分からないけれど多分存在していて。そこの境界をどれだけとっぱらえるかってところが重要であったりして。劇場に限って考えてみれば広いハコ、狭いハコ、そういう部分でも合う合わないがあって、特に漫才は観客も取り込んでの世界だから*1物理的な距離が存在すればそれだけ扱うのも難しいんじゃないかなって思うわけですが。ノンスタはそんなの見事に扱いきってくれていました。お笑いを見るという行為そのものはテレビを見るだけでも可能だし、DVDだって今は沢山出ているし、ネットでも見れるし、でもそれでも足を運んで「生で見る」ってことに何故拘るのか、そこにどれぐらい価値があるのか、ってことを感じさせてもらった気がします。ノンスタは今でこそテレビでも見ることが出来ますが、やっぱり生でライブで見るのが一番見ごたえがあるなぁと。


Day様の使い方だとか(脱線しますが、Day様のライブの時間はかなり楽しかったです。ワイヤーで吊るされて飛んだ(浮いた?)ときの可笑しさったら無かったです。)きっと彼らのことを結成当初から追ってる人もいるだろうし、一方で数ヶ月前にテレビで見て好きになりました、って人もいるだろうしっていう中でものすごく広い範囲の方が対象になるような、上手い作り方をしていてアンラッキーの舞台を見に行ったときに感じた「内輪ノリ感」なんて微塵もなくて、ノンスタ(と言うか石田くん?)はどこまでも「受け手側」に合わせていく方なんだなぁと。石田くんは以前何かのインタビューで全員に面白いと思われたい、と仰っていましたが、そういう考えからきているのかな。先にちょっと書いたような色々な境界をできるかぎり取っ払って、最大公約数をたたき出しつづけるっていう。


ものすごく久しぶりい漫才を見まして、しかも新ネタを惜しみなく披露してくださって。それがまたちゃんと面白くて嬉しい限り。コンビニの店員をやりたい、というネタが好きでした。


ノンスタって人気あるんだなぁと今更ながら実感。すごいんですもん、わーきゃーが。あれ普通のライブでやられたら確実にブチ切れるっていうようなわーきゃー。すごい。でもそれを違和感に感じさせないノンスタクオリティ(そういうことを込みで作っていたから気にならなかったんだろうな、と。)


一年の終わりに、とても素晴らしいライブに行くことが出来て大変満足でございます。ありがとうNON STYLE

*1:と、私は思っている