M-1グランプリ3回戦@よしもとプリンスシアター


東京3回戦3日目、行ってきました。
実は初日も見に行っているのですが、感想書きかけで放置しております、やはは。

各コンビのネタと、ちょっと感想と。準々決勝にあがった方についてはあまり内容に触れすぎないように気をつけますが、ネタバレありきでお願い致します。
メモをとっていたものの、詳しい内容を思い出せないコンビが多々あります。
赤字が合格者
  • ノルディックフクゴー:外国人に道を聞かれる
今大会の恒例、と言ってしまって良いでしょうか。外国人キャラの登場でございました。
外国人に道を聞かれる、という設定にも関わらず日本人の方が外国人役をすると言い出し、それに対して「ちょっと日本人やってみたいかも!」と(笑)そしてツッコミが外国人留学生の方なのですが、外国人コンビ(彼らはトリオでしたが)では「言葉がつたない」という部分を笑いに変換している場合が主なので*1ツッコミなのに笑いが入り込んでしまって、なんとなく粗っぽいような印象を受けました。
  • カントリーズ:常識のない人
常識のない人が多すぎる、と言ってる本人が常識が無いというような内容。
設定に入らないしゃべくり漫才でして、「おー」という関心と、スピード?リズムに対してやや詰め込みすぎというか、深く掘り下げたほうが伝わるんじゃないのか、と思うような部分が数箇所あって勿体無い印象でした。
ノンスタ以降手数だ、とかスピードだ、とかを意識する方もいるんでしょうけど、そのスピードに合ったボケ・ツッコミが存在するのかなぁと。ノンスタはスピード・テンポを優先させたがためにボケ一個一個が軽い、だから笑ったはずなのに全く覚えていないということになるような。
  • ダルマハンバーグ:ラブにとりつかれる
「○○やってみたいんだよね」とかではなく、出てきて突然「お前とり憑かれてるぞ」と指摘し、退治する…という。これはコントから落とし込んだのかな?と思う一方でLLRもこういう方向性だな、とも思い彼らを知らない人が見たときにはコントから漫才に落としているという印象を受けるのかなーなんて。
除霊の決め手となるのがユーミンの「守ってあげたい」というのがなんとも可笑しい。
  • TOPBRAND:上下関係
  • ライパッチ:クレーム処理
クレーム処理とかやってみたい、というもの。ボケの田中さんの卑屈っぷりが素晴らしいです。
2回戦も見たのですが、ライパッチってこんなに面白かったっけ!?と思いました、失礼ながら。
  • あめん:明るい
何と言うか、先日のはりけーんずの言葉を借りるならば「お祭り男」とでも言いましょうか。
とにかく明るく騒ぎ立てる相方に対してツッコミが「いいかげんにしろ!」と怒るというネタでした。
  • バロン:子供が大きな病気にかかったら

ブロック感想:爆発したコンビはいなかったという印象、最初のブロックはこんなものなんでしょうかね。

  • ライス:山手戦ゲーム
ライスのお馴染みのコントを漫才にしたもの。
  • メイテントビダシ:コントに入る漫才、メリーさん
「○○やりたいって言ってコントに入る漫才多いですよねー」から始まり、前フリ無しで次々と設定に入っていく、というもの。ツッコミの方の振り回されっぷりが可笑しかったです。
一通り終えた後で怖い話・メリーさん。山手戦に乗っていたのに副都心戦に乗り換えちゃう、というのが可笑しかったな。
  • キューティーブロンズ:ホストになって女性を口説く
彼らのネタはこれしか見たことないかもしれません。と言っても数回しか見たことないですが。
  • ミルククラウン:誕生日サプライズパーティー
いつものミルククラウンのいつものネタをいつも通り、といった印象。
それはそれですごいことなんでしょうけど、でもそれで通れないのであればやはり「いつも通り」から抜けてないとダメなんでしょうね。別に調子が悪かったとかではないでしょうけど、これが調子が良い状態でやっていったら通っていたのかもしれない…と思います。
  • スペースボーイ:オレオレ詐欺通信講座
「オレオレ詐欺が全然上手くいかないんだ」と言いはじめ、進研ゼミの漫画よろしくオレオレ詐欺通信講座を紹介するというもの。面白かったと思います。
ブロック感想:こちらもまた「これは通ったな!」と思えるコンビが特に現れず、うーんと言った感じ。

  • ひよしなかよし:誕生日の手紙
実はお手洗いに立っていて、途中から見ていたのですが。ひよしなかよしだと分からなかった!
漫才だとこんな感じなんですね。
  • 初恋タロー:選挙演説
タレント議員を目指す、と言って選挙演説の練習をする。
このネタは何度か見たことありますが(しかもごく最近)今日はかなり良く出来ていたように思いましたし、ウケていたとも思ったので通ったかなーと思いました。残念。
  • メメ:肝試し
メメは面白いですね、あれだけ野球ボケばかり繰り出すのに野球が分からなくても面白いというのはツッコミ高橋さんの能力の高さが感じられます。素敵。
こちらも受かったかなーと思ったので残念なばかり。
  • ツーライス:発声練習
発声練習と題し同じ音で色々表現する、という面白いより関心が上回ってしまいそうな漫才。
キーワードになっている「プチ良い」という表現が日本語として変だろ、という印象が上回ってしまって、笑いにつながっていなかったような。でも「その言葉なんだよ」という意味合いで使っていたのかな、だとしたらツッコミがもうちょっと違ってないとしっくりこないよな。
  • 若月:実寸大フィギュア
面白かったです、若月はなんとなくいつも失敗しちゃうイメージがあるのでちゃんとやりきっていて、しかもウケていたのでそれだけでもう嬉しかった。
結構ボーダーラインだったんじゃないかな、と思っています。
  • 高円寺パルサー:マスオさんとタラちゃん
2回戦でも見たのですが、タラちゃんのモノマネが実に秀逸。
しかしこういうモノマネ芸っていうのは難しくて、「関心」が上回ってしまうと可笑しいには結びつかないんですよね。ううむ。
  • ロックンロールコメディーショー:ロックスター
「日本で一番クリーンな事務所サンミュージック」という表現が(笑)
とてもくだらなくて、絶対的に漫才ではないんですけど可笑しかった。あと個人的にですが「田無の都営住宅の自治会長」という情報が本当なのかどうか気になるところ。自治会長って割と年配の方がなるので。

ブロック感想:ブロックで見れば一番可笑しい、一番笑ったブロックかもしれません。

  • ビスケッティ:ドラマにCMを入れ込む
なんかなぁ、惜しいなぁという印象でした。
  • ダークホース:山手線ゲーム
モノマネを用いての山手戦ゲーム。見たことがある気がするのは、昨年も同じネタをやっていたのでは…?違うかな。
モノマネで漫才をする方が多かったことと、山手専ゲームでネタがかぶってしまって新鮮味に欠けちゃったかな。
  • エリートヤンキー:宇宙人かなり評判の良い宇宙人のネタ、見るたびに劣化している!なんて思っていましたが今日のは面白かったです。何が違うのだろうか。
  • ルサンチマン:異常気象
1回戦で見た人だ!とまず思いました。1回戦の時にあまりに客席(おそらく知り合いの方)を意識しているものだから、非常に怖くて印象的だったのです*2
  • 西千葉コメディスター:チェロ
チェロを用いての漫才 可笑しかったです。2回戦でも見たのですが、三拍子をネタにしちゃうのが恐ろしい限り。*3
  • 朝倉小松崎:怖い話
ベースを用いての漫才、昨年準決勝までいっているだけにこちらも期待して見ちゃいますね。けれど要所要所昨年から引き続き…みたいな部分があって、やはり昨年ある程度注目されただけにそういう部分での減点があったんじゃないかしら、と思っております。
ブロック感想:エリートヤンキーがよくウケていて嬉しかったです。

  • ツインズ:双子の卒業式
双子でいても良いことなんてない、卒業しよう、というもの。
  • バース:ホームランの約束
自分が初めてバース面白い!と思ったコントを漫才にしたものでした。ここで通るならKOCで受かってほしかったな…とおそらく本人達も思っているんでしょう。
  • 秋切町:想像飯
良いことを想像して、それをおかずにご飯を食べるのが趣味、というもの。
面白かった、好きな感じでした。が、彼ら高校3年生のコンビだそうで制服で登場。なんてことだ、恐ろしい!
こ、高校生で、おそらく養成所に通うわけでもライブに出てるわけでもなくここまでちゃんとした漫才が出来るなんて…是非プロになってほしいものです。 ドタバタ漫才と言うか、ちょっとボンヤリ見ていたら置いていかれちゃうというか。 上手いなぁ、上手いなぁ、と思うのですが、それだけと言うか。なんか思い出し笑いするほどのくだりもなく、かと言って丸っきり忘れてしまうほどでもなく。*4
  • ピース:学生時代の思い出今日一番の「待ってました」感を感じました。拍手の質が違う!*5
流石と言った感じですね、悔しい。
ブロック感想:まさかバースが合格するとは…だってコント屋だもん。あれ、コントだもん。

  • グリーンランド:グーチョキパードカーン!爆発!みたいな感じではありませんでしたが、合格しただろうなと思えるような漫才でした。
  • スパプリ:ツッコミ評価
こういう漫才の手を露呈しますよ、みたいなネタは面白いですし、多分それなりにウケるんでしょうけど受からないのかもしれません。
  • 天狗:業界用語今日唯一「絶対合格したな」と思いました、ちくしょう。
知っているネタで、もう何度も目にしているのでやはり初見には劣ってしまうのですが、とにかく会場のウケ具合がすごかった。すごくウケていました。 モノマネを用いた漫才は…(以下同文)
  • 寺’X:B's
まさかの客席後方からの登場(笑)
こういうイロモノは好きではないのですが、こういう方々は3回戦まで来ると「ここで落ちていい」みたいなのが色濃く見えて、かつだからこそトコトンくだらないことをやってくれるがために結果的に笑ってしまうのですが。*6最初の登場の仕方で「おおやってくれるぞ!」という期待値が高まりすぎてしまい、その後の展開が物足りなく感じました。
  • 囲碁将棋:ロードもう何回も見ていて、何回も見すぎていて、面白いのか面白くないのか分かりません。
  • 風藤松原:急な質問に答えるこれ大喜利じゃないか!というのと、でも実際は大喜利のようにその場で考えているのではないし、言ってしまえば漫才なんてフリがあってボケがある、一種の大喜利なんですけど。
でも面白かったです、私M-1ぐらいでしか彼らを見ないくせにあれですけど好きです。


吉本勢の割合よ!(笑)まぁ分母の数が多いわけですから不思議なことではないんですけど。
M-1を見ていて思うのがやっぱり吉本はメジャーであって、吉本所属の芸人さん(AGEAGEなどでメインをはっている方は特に)にとってはかなりやりやすい舞台なんだと思います。というか非吉本の方にとってやりにくいというか。
やっぱりAGEAGE等で知られている方が出てくると微妙に拍手の音が変わるような気がします、期待と・応援の思いとで。
あと、個人的に合格かなと思った方は初恋タロー、メメ、若月、エリートヤンキーグリーンランド、天狗です。
囲碁将棋は本当に面白いのか面白くないのか分からなくて、あのネタが好きじゃないのかな。「囲碁将棋」だということにやはり期待値が上がってしまうのかな。

*1:そしてハーフの場合は「見た目外人なのに日本語ペラペラ」ということを題材にしがちな印象

*2:失礼は承知です

*3:許可をとっているとのこと

*4:先程書いたノンスタのように意識的にボケを軽くしているわけでもなく

*5:思い込みかもしれません

*6:しかしそれで合格されると、なんとなく納得がいかない