オール漫才大進撃


漫才師ばかり18組という、漫才好きにはたまらないライブ。
平日だというのに17時開演…社会人は来るなってことですか?(苦笑)しかし私のようなダメ社会人は休みをもらってまで行ってしまうのです。客層はやはり若い子が多かったような印象。

ライブとは直接関係ないのですが、この日LLRはルミネ出番の合間にこのライブに出て、それが終わったらシチサンライブ、そしてよしもとオンラインという過密スケジュールだった模様。こうやって酷使するための17時開演か…と思うと切なくなります。単独からこっち休む間もなく働いているような印象なので体を壊さないか心配であります。そしてちゃんと漫才を作れるのかも心配…。

と言うわけで、感想。ネタバレありです。
個人的に印象に残っているコンビ、というか普段から気にしてみているコンビのみ。

  • トンファー:妖怪
JET GIG現役VSOBで見て、非常にハマったネタでした。もう一度見たいと思っていたので、早くも見れて嬉しい限り。
山西さんのツッコミフレーズの破壊力たるや!
ああトンファーすごく好きです、自分の中で出来る限り見たいと思うコンビの一組になりました。

  • タモンズ:居酒屋選び
以前、漫才師によるコントライブの際にやっていて、非常に良い!と思ったネタ。を漫才にしたもの?この前日?前々日のミッドナイトバトルでも同じネタをやってらっしゃったのですが、コントで見たときのほうが良かったかなというのが正直なところ。

なんだか久しぶりに見ましたこのネタ。客層的に下ネタの部分がハマってなかったかなぁ、と。
囲碁将棋に関しては、後ほどダラダラと書かせてもらいます。

大作戦から続けてこのネタを見ましたが、独演会で初めて見たときが一番出来が良かったなぁと思います。今日は特になんだかダラっとやっていてネタ時間も無駄に(楽しくってつい、というよりは無駄に)長くなってしまっていて、エリヤンはテンポが良いほうがハマる漫才だと思っているので、なんとなく不完全燃焼。
ツカミのやりとりに時間をとっていた割にはネタにリンクしているなんてこともなくて、スマートじゃないなぁと。個人的な印象ですが橘さんがあまり調子に乗ってなかったような。うーむ、気分屋さんは難しいなぁ。
ちょっと厳しい言い方をすると、気分どうこうでネタにムラが出来てるようじゃ本物じゃないでしょ、と思うのでもうちょっと安定してほしいなぁ。ネタ自体はすっごく良いはずで、独演会の時に「これだ!」って思ったぐらいだったのに、やりなれちゃうと失速する傾向にあるのでしょうか(去年のM-1のように)もどかしいなぁ。

  • LLR:悩み相談
単独ライブの2日目にやっていたネタですね。非常に良かったです、やはり伊藤さんが福田さんを出し抜く感じが良いですね、困る福田さんの画が非常に面白くて好きです。
普段のLLRを知らないとハマらないのかな?と思う部分もあるのですが、導入を丁寧に作っているので*1大丈夫なのかな。
今日は伊藤さんが最後の最後で福田さんを大きく出し抜く場面で出た「戻してあげたんじゃん!」という押し付けがましいフレーズが非常にハマっていて、おそらく意識して出たものじゃないんでしょうけど本人もそこの可笑しさに気づいたのが「あげたんじゃん!」と強調していたのが印象的でした。伊藤さんやるじゃないか!*2
基本的な内容はすっごく子供っぽいやりとりで、くだらないんですけど、それが面白いっていうのが不思議。上手く言えないですが、漫才なのにすごく会話っぽいなぁと。漫才ってそういうものだと言われたらそれまでなんですが…伊藤さんが機能していることで、ものすごく会話に近づいているように感じました。そして私は会話っぽい漫才が好きなのです。*3
こういう漫才が作ったってことが、すごく嬉しい…LLRの何なんだって感じですね(笑)

漫才トークでやっていたネタです。
本日阿部さんが遅刻したようで、出番に間に合わずロシモンに繋げてもらうという事態に。登場した阿部さんは髪もボサーとしていて「やっちゃったんだな」と(苦笑)ツカミも、吉田さんに「怒ってる?」「後でちゃんと謝るから」「怒ってるだろ?」の繰り返しで(笑)怒ってないと言ってるのですが明らかに不機嫌*4な吉田さん…ちゃんとしてくれ!君らのために私は会社を早退しているんだぞ!
「あのネタにしますか(阿部)」に対して「俺から入るネタもあるけど(吉田)」「阿部ちゃんから入るネタってこと?(吉田)」なんていうやり取りをしていたのでネタ合わせもせずにやったんでしょうか…だとしたらすごいぞ、ポイズン。だって先日のライブ*5で見たときと出来が変わってなかったですもん。以前どこかで「昔は2分のネタを何時間も練習して、それでも間違えてたのに。今は10分ネタでも舞台まで一言も喋らなくても出来る」*6なんて仰ってましたが、芸歴を重ねるってそういうことなのかしら。
吉田さんはそういうの厳しそうなので*7阿部さんが怒られてないと良いのですが…と言うか吉田さんは謝罪も受け付けずに無視とかしそうだなぁなんて。
ポイズンはそういう状態でもネタには全く支障でてなかったぞ!見習えエリヤン!


今日のライブではMCが交代制でして、1ブロック目が終わった後のMCがLLRだったのですが。そこで福田さんが「見ながら感想を書いた」とのことで、各コンビがどういう系統だったかというのを述べていました。
これがかなり的確で(と言いつつ忘れてしまってる部分もあるので書き起こせないのですが)福田さんはやっぱり分析が得意なんだなぁ、と。
ここですごく嬉しかったのが、トンファーを評価する際に「天狗タイプ」と言っていて…他のコンビは歴代M1ファイナリストで例えられてたのに何故トンファーだけ天狗…?違うし…と思ったのですが、その後に「非常に面白い」と言っていたんですよ!言っていたんですよ!1ブロック目はボーイフレンド、タモンズ、井下好井、トンファー、ブレーメン囲碁将棋だったと思うのですが、そのうち「非常に面白い」と言ってもらえたのはトンファーだけなんですよ!
いや、LLRだってまだまだ若手芸人ですし、その人に評価されたから何なんだって話なんですが、自分がすごく好きな芸人さんがやっぱり自分が好きな芸人さんのことを面白いと言っていたら嬉しいです。ポイズンがLLRやトンファーのことを誉めたら私はどれだけ嬉しくなるんだろうか…
ボーイフレンドはタカトシタイプ、タモンズはブラマヨタイプ、ブレーメンはオードリータイプと仰っていました。
でもってここで囲碁将棋。囲碁将棋のことは「POISON GIRL BANDタイプ」と称してまして、評価は「面白いけれど、もっと面白いネタを作ってください」みたいな感じでして。うーん言い得ているなぁ、と。囲碁将棋は平均点が高くてどれもこれも良いネタなんですけど、大爆発みたいなネタがないところがネックなのかなと思っていまして、そういうことを言っているのかしら?と。囲碁将棋がLLR福田さんのことをちゃんと先輩として芸人として尊敬していなければ、聞き流されちゃうんでしょうけど、真摯に受け止めてほしいなと思います。

福田さんは人のことはこんなに冷静に見れるのに、自分達のことは見えないんだもんなぁ。誰かLLRに助言してやってくれ…吉田さんよ…。

LLRはルミネ出番で最後まではいなかったのですが、2ブロック目も評価してましてレアレアの漫才が面白いかどうかという点で「先輩なので…」としていたのが、福田さんらしくて良いなぁと。面白いって書いちゃえばいいのにね、正直者というかなんと言うか…。そしてだからこそトンファーを面白いと言ってくれたのが嬉しいのですよ!感極まって泣きそうです。私は自分が思っている以上にLLRが好きで、トンファーのことも好きになっちゃってるのかもしれません。

福田さんはエリヤンのことはどう評価したのかな、残念ながらそこは聞けなかったのです。西島さんは福田さんのことを好きなようなので、受け止めてくれそうなんだけどな。

福田さんの福ピューターっぷりをこんなに見せ付けられたのは初めてでして、こうやって好きになんでも言ってくる人(しかも的を得ている)が吉田さんの近くにいてくれて良かったなぁと思います。というかだから吉田さんも可愛がっているのかなーなんて。

*1:福田さんの嫌な感じがなんとなく伝わるようになっている

*2:何様なんだ、私は

*3:POISON GIRL BAND

*4:ファンだから分かっただけかもしれませんが

*5:夏だ!一番漫才祭り

*6:それが良いのか悪いのかは分からないけど、とも

*7:ネタ飛ばしたりして舞台上で怒ってることも良くある