神保町TV吉田トーク


ポイズンが毎月神保町花月で行っているトークイベントに今月も行ってまいりました。
イベント内容としては吉田さんが司会をテレビ番組という設定で、毎回色んな職業の方を招いてその方とトークしていきましょう、というもの。過去には、お相撲さんやら農家、芸能事務所社長、猟師、などなどがゲストとして登場しております。しかし、そのゲストというのが毎回阿部さんによる扮装でして。色んな職業に「なりきった」阿部さんと吉田さんのトークを楽しむ、という普通のトークイベントとはちょっと違った趣向のものです。
そして、今回のゲストは「次期代表監督候補のあの人」でした。
そもそもが「神保町花月というお芝居の小屋でやるトークイベントならば」ということで、こういう試みに至ったようなのですが、ポイズンは漫才師ということもあってキャラの入り方だとかが色々グダグダ。回を増すごとに上達している…のか?といった感じなのですが、今回はかなり出来が良かったように思います。やはり本人達もお客さんもある程度知識がある職業だとしっくりくるのかな。


  • いつも冒頭は吉田さんだけ登場し、少しばかり1人でトーク
  • 朝から営業に行って来た(オールナイト明けで!?)
  • 用意してくれたテントが暑かったので外で待機することにして小さくなっていたら「あの、間違ってたら申し訳ないんですけど…シュールな方ですよね?」と声をかけられた(笑)
  • 「満面の笑みで「そうです」と返しましたけどね(吉田)」
  • このイベントはいつも後ろ5列ぐらいがキレイに空いている
  • 「ポイズンが一番集客率悪いですか?」と訊ねると「真ん中ぐらいです」と言われたそう「これでいいんだ、って(吉田)」
  • とは言えやはり埋まってほしいようで、でも「こんなのどうやって呼び込めばいいんですか」とやや投げやり
  • 「(お客さんを指して)かかってますからね!?(吉田)」
  • 皆2〜3人客を連れてこい、と。「次回全部埋まってなかったら本当に全員往復ビンタしてやろうかと(吉田)」
  • 殴られちゃうので皆さん来てください!(笑)
  • ゲスト呼び込み「次期代表監督候補のあの人」
  • 出てきた阿部さんは、青いジャージ(当然ズボンにin)に丸い黒縁眼鏡、髪が顔にかかっており顔が半分しか見えないような状況
  • 出てきて早々パイプ椅子の足をかけるところに腰かけ「上ですよ」と注意されると「ボケたんです(^^)」と
  • 「次期代表監督候補、って何の監督なんですか?(吉田)」「まぁ、出来る限りやりたいよね(阿部)」
  • 何の監督ということはない、何の監督だってやる
  • 色々な監督があるけれど、一番上は映画監督。全ての「監督」は映画監督を目指している
  • 「もしあなたがThis is 監督 という映画を撮るとしたら誰を題材にしますか?(阿部)」「せーの!『山本晋也監督!』(阿部)」
  • サッカー日本代表の悪かったところ、「全然声が出ていない」「屁の音しかしなかった(阿部)」
  • ブブゼラの音ですよね?(吉田)」
  • 現地で聞くと、ちょうど半分ブブゼラの音で、ちょうど半分は屁の音
  • 「屁って誰のですか?(吉田)」「皆(「みな」と発音)のよ(阿部)」
  • 実は現サッカーオランダ代表の監督
  • 「え?まだ試合ありますよね?(吉田)」「今日は休みだから」「今日無いって聞いてたから来たんだよ?(阿部)」
  • 「練習とか…(吉田)」「今日は雨だから練習も休み!(阿部)」「…サッカーって雨天決行のスポーツですよ?(吉田)」
  • 「小・中・高とサッカーやってたから」「…体育でね(阿部)」「僕と一緒です(吉田)」
  • 体育のサッカーと言っても熱量が違った。皆攻めるなかディフェンスに徹していた
  • オランダ代表は声を出していたから勝てた、喉がつぶれるので休憩室にはのど飴が用意されている
  • 「日本の控え室にはのど飴なかったもん、サンドウィッチしかなかった(阿部)」
  • 「何で敵のチームの控え室見るんすか(吉田)」「隣だったから☆(阿部)」
  • 日本は目標ベスト8なんて言っていることがおかしい、じゃあベスト8になったらその後は負けてもいいのか
  • 「皆あの何の形かわかんないあのトロフィー目指して頑張ってるんでしょ?(阿部)」
  • もともとは映画の助監督まで上り詰めていたものの、監督デビュー目前で事故にあいポシャった
  • 「袋小路に突っ込んで(阿部)」「壁があるってこと分からなかったんですか?(吉田)」「柔らかいかなぁと思って(阿部)」
  • 監督の夢を阻まれて自暴自棄になっているときに、オランダから代表監督をやらないかとオファーがあった
  • 監督をやってはいるものの、全然(テレビで)抜かれないことに不満を持っている監督
  • 「何ていうか、世界に対して…あの、どうオブラートに包んだらいいかわからないんですけど(吉田)」
  • 「オブラートに包むとか言ってることがもう失礼だからね(阿部)」
  • アメリカ大会にも現地へ行っていた
  • 「客席ですか?」「違うよ、あのコーナーフラッグ?っていうの持つ係やってた(阿部)」
  • アメリカの土は硬いので上手く刺さらず、持つ係が必要だった
  • 「いきなり家に電話かかってきて。『お母さんいる?』って聞かれて『いない』って答えたら『じゃあ君でいいや』と話されて『明日空いてる?』って聞かれたから行った(阿部)」
  • 「さっきからなんなんすか、その電話(吉田)」
  • 吉田さんを日本代表に勧誘する阿部さん
  • 現日本代表には愛国心が足りない、ユニフォームも何故青色なのか、日本の国旗を見ろ!と
  • 「僕が監督になったら青じゃなくなりますよ(阿部)」
  • 阿部さんが監督になったら国旗をまとう
  • 「どうせ手使わないんだから平気でしょ?(阿部)」自分で手で押さえながらプレー、GKは安全ピンで留める(笑)
  • どう考えても全裸に近い状態になることが引っかかる吉田さん
  • 「逆にしたほうがいいか(阿部)」というのを聞き、留める位置を上下逆にすると受け取って「?」という表情になる(笑)
  • 当然弁当も日の丸弁当、ということ
  • 「どうですか?是非代表に?(阿部)」「日の丸弁当なんだったら、ちょっといいです(吉田)」「日の丸弁当だったらってことは、ユニフォームが国旗なのは構わないってことですか?(阿部)」
  • ユニフォームに関しては他の10人も同じなので恥ずかしくない、構わない

  • 終演後設定が解けた状態で再度阿部さん登場
  • 「すごく隙だらけなのに、どこ責めたらいいのか分からなかった(吉田)」
  • 「皆さんは、何を思ってこれを見に来ているんですか?(阿部)」
  • 「いつも来てくれてる方とかいますけど、いつも何思ってるんですかね(阿部)」
  • ポイズンとしても、これを皆勤で見に来ているような人はちょっとオカシイのではないか…と
  • ひょっとしたらこの帰り道に事故で亡くなるかもしれない、最後に見たライブがこれでいいのか?
  • 「どうするんですか、天国で『最後の日何してたの?』って聞かれたら(吉田)」
  • そもそも「友達と話してて「ライブ見に行ったんだー」って言って「どんなライブ?」って聞かれたらどう答えるんですか?(吉田)」
  • 「説明できないからとりあえず来てみて!」と誘ってみるのもいいかもね、と
  • 「そしてその友達との関係はそこで…(阿部)」
  • もっと男のお客さんに増えてきてほしい、「みんな彼氏…どうせいないでしょうけど(阿部)」…暴言!(笑)
  • ライブで知り合って恋が始まったりとかしてほしい阿部さん「だったらこっちが6〜7人用意しておかないと(吉田)」
  • 「雨の中来てくださって…」といいかけて、「雨とか思ったらますます何考えて来てんのかなって思うよ(阿部)」
  • 「俺だったらチケット買ってても来ないよ(阿部)」
  • 次回は友達誘って来てみてください、とのこと。


まさかエンディングで暴言が出るとは…カリカもファンのことをキ○ガイなんて称してますが、まぁポイズンのファンも大概…(笑)このライブに関しては一度見学していた根建さんと浅井さんが「キ○ガイ2人が1時間喋ってるだけ」と言っていたように、ファンが見ててもファンじゃなきゃ見れないだろうなぁというような感じで。でもまさか本人達に自覚があるとは(笑)私てっきりガチでやっているのだと思っていたので…、あはは。

このライブを何度も見ていてやっと分かってきたのが、私は吉田さんの着眼点が好きなんだということ。阿部ちゃんのボケそのものは直接的には響いてきていないこともあって、でも吉田さんが吉田さんの視点での疑問点とかを口に出してくれることで、「そういう見方ね!」と可笑しくなってくるというか。ポイズンの漫才がそもそもそういうところにあるんですけども、漫才は言っても事前に用意してあるものな一方でこのライブでのトークはその場で適当に喋っているだけのようなので、そういう時にやっぱり「吉田さんフィルター」を介すことで事の滑稽さに気づけるというか。なので実は吉田さんが1人でニヤニヤ笑いながら何か言ってるときはまだ「何がそんなに可笑しいのか」ってことには気づけてないんですよね、少なくとも私は。だから「ちょっと変わった視点」を見ることが楽しくて行ってるのかもしれません。ふふふ。何が可笑しいってそんな吉田さんは自分のことを「どこまでも普通」と思ってるってことですよね、あなたが一番ズレていますよ(笑)
そうやって考えてみると、ポイズンの漫才がシュールなんていわれるのはやはりツッコミの在り方なのかしら。本来ツッコミはお客さんの代弁者であって、お客さんの感じた違和感をスッキリさせるような言葉をボケにぶつけるべきなのに、ポイズンの場合はツッコミのフレーズにすら疑問符がついてしまうんですよね。「え、ツッコむのそこ!?」みたいな感じで。見ながら一緒に考えちゃったり、ツッコんだりしちゃう人こそポイズンにハマっちゃうのかもなぁ。


次回は所用で欠席なので(皆勤だったのに…)埋まっていなくても往復ビンタの危険はないようなので一安心。