単独ライブは新ネタライブ?

囲碁将棋の単独ライブから一夜明け…なんとなく思ったことを書いてみます。ポイズンやLLRのように大前提として大好き、なコンビに関してやや否定的なことを言うのは躊躇わないのですが、囲碁将棋となると…ともすれば悪口になりかねないので書かないほうが良いのかもしれないですけど。
自分の中でモヤモヤと膨らんでしまったので、ここで消化させてもらいます。囲碁将棋のファンの方には気に入らないこと書くやもしれません、ご了承ください。

LLRの単独ライブを見た後は「単独ライブ!すごい!エンターテイメント!」と大興奮だったのですが、囲碁将棋の単独ライブではそこまで感じられなかった、というのが本音。それは単純に最初の時点での思い入れの違いってものかもしれないけれど。
比較することが間違っているのかもしれないけれど、LLRの単独と比較すると囲碁将棋は「単独ライブ」してなかったなぁと思う。何を持ってして『単独』と位置づけるのかって明確ではないし、個人によって違うんだろうけど、私は普段とちょっと違うことをしてみる場だと思っている。単独ライブに足を運ぶお客さんなんて出演者に肯定的な方だろうし、そういう方々に囲まれた時に好きなことを存分にやらない手はないんじゃないかな。LLRは見ていて「これ他のところで出来ないだろー」ってネタもあったけど、でもそういうネタがあって良いと思うし、むしろあったほうが嬉しい。普段やらない・やれないことをやってみたり、そういうことを考えたりすることで「いつも」に還元出来ることって必ずあるはずだから。単独ライブっていう場は自由に使える時間と場所を与えてもらえるってことであって、そこでこれから先のなにかしら*1を意識してのネタを作りこむのも悪くはないと思う。けど、それって此方が必死になって彼らのライブを追えば、同じだけのものを得られちゃうんじゃないかな。*2まぁ、全く同じっていうのは不可能だけれども、場合によってはより良い状態で得られるかもしれない。
ネタは間違いなく面白かったのに、なんとなく物足りなさを感じたのはそういう部分から来ているんじゃないかな。囲碁将棋のネタ、面白かったです。いつも通りとても出来の良いネタを沢山見れたので楽しかったです。でも、いつも通りだったんだよな。いつも通りで、これだけ楽しかったならそれで良いのかもしれないけれど、個人的にはもっと単独ライブしてほしかったな、と。
明らかに批判になりますが、面白かったけどネタ時間が長くてダレてしまっている部分も確実にあった。90分出ずっぱりって格好良いし、そういう構成に踏み切れるのって自信があるからなんだろうけど、長い尺になってダレてしまうぐらいなら映像挟めば良かったんじゃないのかな。エリヤンの60分漫才ではダレた印象なんて全く無かったし、尺が長くなる=ダレるなんてことは無いはず。一度もハケずに90分漫才をこなすことが彼らにとって「単独ライブ」的な試みだったんでしょうか、だとしたらもっと詰めないと。挑戦してみることは多いに結構だけど、それが裏目にでてはいけないです…こちらもお金を払って見に行っているわけですから。
私が見てきた囲碁将棋って漫才大作戦が主でして、そこではどのネタもすごく出来が良くて優秀だったんですよね。だからすごく万能というか完璧な印象があったんですけど、単独ライブを経て長い尺は得意じゃないんだということを知れました。でもこれはガッカリ、というよりはちょっと嬉しい事実です。だって、これから先そこを克服することで囲碁将棋がもっと面白くなるってことで、それってかなりワクワクさせられます。ちょっと怖いような気もしますが(笑)


好き放題書いてしまいました。ネタはすごく面白かったし、あれを4分前後にまとめてきたら私がいつも見ていた「囲碁将棋のネタ」になるんだと思うと、それを見るのがまず楽しみ!そう考えると洗練される前の不完全とも言える状態を見れたことは、ポジティブに捉えるべきなんですかね(苦笑)
単独ライブを通して印象に残っているのは根建さんのVTRとピンネタって言うのがなんとも(笑)なんでこんな根建さんに惹かれるのかな、と思っていましたが、私の中での「そつが無くて完璧」な印象だった囲碁将棋のネタを作っている文田さんのことは、無意識下でこわい、というか近寄り難いように思っていたんじゃないかなと思います。一方で根建さんは天然…というか、ふわふわと素直に動いていて、そこがすごく好きなのかなって思っています。ポイズンにしろLLRにしろ不器用な感じ…吉田さんの言葉を借りるなら「100点のボケを30点のテンポで」っていうのがすごくしっくりくるコンビでして、でもそういう部分が人間的で魅力なんですよね、きっと。そして根建さんの魅力っていうのもそういう部分なような。もちろん、文田さんのことも好きですけど(笑)

*1:具体的に挙げるならばM-1などの賞レース

*2:LLR単独の感想でも書いたことですが